好奇心の芽を摘まないことが子供の脳の発達を促す
子どもは好奇心の塊
子どもは、目にするものを何でも吸収しようとするし、いろんなことに興味を示します。
何でも知りたいし、不思議だと感じたことには、なぜそうなのかもしつこく質問します。
一緒に連れて歩けば、うるさく感じるぐらいですよね。
でも、この好奇心と上手に付き合ってあげることで、子供の脳はどんどん成長します。
「好奇心」にストップをかけていないですか?
ですが、親にしてみたら、子供の好奇心に付き合うのは気力も体力も必要です。
「いちいち子供の好奇心に付き合っていられない」って思うのもわかります。
また、他の習い事の妨げになるとか、親が面倒くさいとかいった理由で子供の好奇心に封をすることもよくあります。
ですが、それではあまりにもったいないですし、子供の脳の発育にとってはマイナスです。
子供の脳の発育のためには、その好奇心に付き合ってあげることも大切なのです。
子どもの好奇心に付き合う方法
年齢や成長の度合いによって違いますが、ある程度の年齢(幼稚園で言えば年中ぐらい)に達したら、
「町の図書館」を利用したり、科学館のような場所に連れて行ってあげたりしましょう。
図書館は知識の宝庫です。
子供向けに書かれた本も大量にあるでしょう。その中で気になる本、面白そうだと思う本を、思う存分見せてあげる。
借りられる上限まで借りて帰って、気になる部分をパラパラ見ていく。
字が読めなくても気にすることはありません(なんて書いてるの?としょっちゅう聞きに来るでしょうが…)。
そうやっていろんな本に接していくうち、お気に入りの本ができるかもしれません。そのときは、書店で購入して、「自分の本」にしてあげるのもお勧めです。
科学館は不思議がいっぱい
少し大きな町に行けば、公共の「科学を体験する」ような施設が、たいてい設置されています。
大阪にも「大阪市立科学館」があります。
プラネタリウムを見たり、サイエンスショーを見たりと、楽しみながら科学の不思議に触れることもできます。
図書館と違って、しょっちゅう行くことはできないでしょうが、たまに連れていくと子供たちも大喜び(するはず…)。
好奇心と付き合って好奇心を刺激する
図書館や科学館は、家庭ではなかなかできない「子供の好奇心を刺激すること」が可能です。
しかも、親子で一緒に行ったら、それが共通の話題になって、親子間でのコミュニケーションも密になります。
お母さんやお父さんが知っていることをちょっと付け足して話をしてあげると、子供たちの「すごい!」という尊敬も受けられます。これって、これから先、とても大切なことだと思います。
難関中学に合格していった子供たちは
小学校に入学するまで、いや、小3辺りまで習い事はスイミングだけで、4年から進学塾に入って灘や東大寺といった最難関に合格していった子供たちもたくさんいます。
そういった子供の幼い頃の様子をお母さんに訊けば、大概何もしていませんでした、とおっしゃいます。
で、よくよく聞くと、好きなことを(だいたいゲーム以外で)一生懸命させてた。
電車が好きな子には電車の絵本、模型、子供向けに詳しく解説してくれている本、果ては時刻表まで。図書館で借りたり、買い与えたり。
子供はそれを読みたい一心で、必死で文字を覚えようとする。時刻表を読むためには、数字に強くならないといけません。
天体、ロケット、未来都市、…
どんなことでもいいので、これはと思うことをどっぷり漬かるまでさせてみたらどうでしょう。
我がことで恐縮ですが、息子が最難関の学校の一つを受験するために、学校まで連れていったとき、一緒に行った息子の友人と息子は戦闘機の話に花を咲かせていました。
自衛隊から始まって、米軍機、ロシア機などの比較、どういう点でどこの戦闘機が優れているとか、親にはさっぱりな話です。
その子のお母さんと少し話しましたが、小学校に入る前から興味を持ち始め、勝手に色々調べたり、3年ぐらいまで好きにさせてたということでした。
専門家が話すようなことを二人で話していたのは驚きでした。
このときの二人は灘中や東大寺に合格していきました。
直接成績に繋がるという訳ではありませんが、根底のところで大きなプラスになっていると実感したのでした。
実際、難関中学に進学した子供たちは、そんなマニアックとも言える一面を多く備えていたように思います。
ですから、子供たちが小さい間は「好奇心を刺激する」環境を、親が作ってやることってものすごく大切、そう思います。
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