大阪星光か、西大和か。進学実績の「数」と、6年間の「色」で選ぶ最終決断
「大阪星光と西大和、結局どちらを選んだらいいのでしょう?」
このご質問、今でも本当によく受けます。大阪、そして奈良を代表する超難関校ですが、この2校、年を追うごとにその「カラー」の違いが鮮明になってきている気がします。
1. 説明会で「なびく」子供、慎重になる親
両校の説明会に行かれた保護者の反応は、今も昔も大きく2つに分かれます。
- 西大和: 「プレゼンがとにかくワクワクする!あそこならうちの子を伸ばしてくれそう!」
- 大阪星光: 「まじめで厳格な雰囲気が信頼できる。浮ついたところがないのがいい。」
西大和はとにかくプレゼンが「ぴか一」です。楽しさや未来の可能性を強調するスタンスなので、本人が参加するとだいたい西大和になびきます。
対する大阪星光は、伝統的な「まじめさ」と「厳しさ」を隠さないスタンス。西大和が「ワクワクする体験」と話す行事も、星光の先生が話すと「厳格で重々しい自己研鑽の場」に聞こえる。このあたり、学校の個性がそのまま表れています。
ま、大切なのはその部分ではなく、学校の中身と子どもの相性。
自分の子どもがどちらの環境で、よりのびのびと個性や成績を伸ばしていってくれるのか。大学進学に向けて、自分事として対峙してくれるようになるのか。
そういったことをしっかり考えていった先に、進ませたい学校があるのだと思います。
2. 大学合格実績:2024〜2026年度の推移
ですが、やはり「出口」のことは大いに気になりますよね。
大学実績もしっかり確認しておきましょう。
で、直近3年分の「東大」「京大」「国公立医学部医学科」の合格者数をならべてみました。
ここ数年では、数字の上では西大和の勢いがさらに加速しているのが目立ちます。
| 学校名 | 2024 | 2025 | 2026 | 卒業生数(約) |
| 大阪星光(東大) | 16名 | 14名 | 10名 | 約180名 |
| 西大和(東大) | 71名 | 44名 | 75名 | 約350名 |
| 大阪星光(京大) | 56名 | 37名 | 51名 | |
| 西大和(京大) | 29名 | 26名 | 31名 | |
| 大阪星光(国医) | 41名 | 31名 | 42名 | |
| 西大和(国医) | 45名 | 55名 | 68名 |
【分析:数の西大和、密度の星光】
数字だけを見ると、西大和の「東大70名オーバー」は圧巻です。もはや「東大・国公立医学部を狙うなら西大和」という流れが完全に定着した感があります。
一方、大阪星光はどうか。卒業生数が西大和の約半分であることを忘れてはいけません。東大の数こそ譲っていますが、京大や国公立医学部への「現役合格率」や、1学年180名という「少人数での濃密な指導」を考えると、依然として大阪私立男子校トップとしての意地と底力を感じます。
3. 立地と「塾通い」の利点を考えておく
どちらに行くにせよ(まず合格することが必要ですが…)、それぞれの学校で頑張れば、それなりの大学進学結果は得られそうです。
かつては、医学部医学科を考えるなら大阪星光、という時代もあったのですが、今や西大和が着々と実績を重ねてきています。
立地は、大阪星光が大阪市内のど真ん中。交通の便も申し分ありません。地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘の駅から2分。天王寺駅からでも徒歩10分ぐらいでつきます。
対する西大和は、快速が停車するとはいえ、奈良のまだまだ田園が広がる新興住宅地のど真ん中。JRの王寺駅から、徒歩15分以上、またはバス。不便すぎることはありませんが、大阪星光と比べると不利。
たとえば、学校に行きながらの塾通いを考えると、大阪星光はやはり有利。西大和からだと、大阪・北摂の方にある塾や予備校はさすがに通いにくい。
その分、学校でとことん面倒をみるというのが西大和のスタイルでした。(過去形で書いたのは、かつてほど「とことん」ではなくなってきたから)
塾や予備校に行かず、学校の授業だけで難関大学に受かってくる子もいますが、いざとなったとき、どうするかは考えてあげておかないといけません。
ただし、西大和の「自然環境」を選んで行かせる保護者もいます。かつて教え子で、西大和の周りで昆虫採集をして、結果を出したい!という子もいました。
4. 「男子校」か「共学(別学)」か
大阪星光は、これからもずっと男子校。女子の目を気にせず、裸同然で走り回ったり、先生が「女子には聞かせられない話」をぶち込んだり(笑)。あの独特の解放感は、男子校でしか味わえません。
西大和は、中学では女子が「独立クラス」ですが、高校からは完全に共学化します。中学から西大和に入った男子は、高校になるのを心待ちにしていますが、いざ共学になると「恋の病」で一時的に成績が……なんて話もチラホラ。それもまた、青春の1ページではありますが。
クラブ活動
どちらの学校も盛んです。西大和の陸上部に入った教え子が、高3の夏まで大会に出ていました。
大阪星光もバスケットボールや野球部は活動が盛んだということはよく聞きます。
5. 結局、どちらを選べばいい?
いずれの学校も、大学受験に向けて一にも「勉強」二にも「勉強」という学校ではありません(かつての西大和はそうでした)。
学校生活の6年間で、いかに人間的に成長していくかを重視しての教育です。
好きなことを見つけたらとことんそれに向き合える。大阪星光から物理オリンピックに出場し、優れた結果を残すのも、そういった土壌があるからこそ。
保護者としては、我が子の成長+大学進学という2面から、いずれの学校を選択すべきかを考えてあげてほしいと思います。
「今のままでは間に合わない」と焦る保護者様へ
塾の宿題が回らない、成績が上がらない…。その悩み、放置するとさらに深みにはまります。まずは今の現状を整理し、最短ルートを見つけませんか?


