中学受験の併願校選び(男子)

入試まであとわずか、受験校決定の懇談に臨む

大手の塾にお子様を通わせられている保護者の方は、受験校を決定していくための、塾の担当者との面談も始まっていきます。

この時期、わが子の偏差値と照らし合わせて、受験校をどうしていくのか、みなさんもそして塾の担当者も頭の痛いところです。

さらに、成績を持っているならまだしも、中途半端な成績しか出ていないお子さんの場合、どこを第一志望校にし、どこを併願していくか。

これを決めていくのも難しい話です。

そこで、今回は、偏差値帯別受験校・併願校のパターンをご紹介します。今回は、男子のみ。

(ここで言う偏差値は、大手進学塾のおおよその数値です。また日程に関しては、受験年度によって変動がありますから、必ず入試要項等でご確認ください。)

偏差値帯別受験校・併願校のパターン(男子編)

偏差値67以上の男子

・1日目 灘 → 2日目 灘 → 3日目 東大寺(洛南)

これを軸に、2日目午後 西大和、4日目以降 高槻・六甲・清風南海・洛星

男子最難関校受験の王道は、やはり灘中受験。これに他の併願校をどう絡めていくか。

灘の合格発表が3日目なので、結果が悪ければ4日目以降の受験も考えないといけません。

偏差値63~66の男子

・1日目 甲陽 → 2日目 甲陽 → 3日目 東大寺・洛南・高槻

この偏差値帯の場合、甲陽が確実に押さえられたらいいのですが、3日目の東大寺や洛南は難関になる可能性があります。

洛南は併願ではなく、専願(切り替え)で。

また、2日目の西大和は受験すべきでしょう。

4日目以降の、六甲・清風南海や洛星も視野に入れておきましょう。

・1日目 大阪星光 → 2日目 西大和 → 3日目 東大寺(洛南)

大阪星光は、問題の難易度にもよりますが、簡単に見えて意外と外しやすい算数。得意な人でも思わず苦戦することがあります。

また、この偏差値帯だと、東大寺はチャレンジの要素が出てきます。洛南なら専願(切り替え)で。

1日目の午後の清風や2日目の午前の帝塚山(3科)は受験しておきたいところです。星光や西大和、東大寺や洛南にすべて撃沈されたときのためですが、

再チャレンジを洛星で、という手もあります。

偏差値58~62の男子

この偏差値帯の場合、大阪星光以上の学校(甲陽、西大和や東大寺も)はすべてチャレンジと考えないといけません。

もちろん、チャレンジしてもいいですが、その場合、確実な押さえを用意しておきましょう。

・1日目 大阪星光(午前)→ 清風(午後)→ 2日目 (帝塚山3科)→ 西大和 → 3日目 奈良学園

この偏差値帯で、星光→西大和→東大寺、というだけの受験は危険です。初日を堅く受験し合格を取っていくことも考えましょう。清風南海や高槻、六甲も考えられます。六甲はB日程ではけっこう厳しくなる年がおおいので、受験するなら初日。

以前なら、2日目の大阪星光の結果を見て、不合格の場合、東大寺をやめ、急きょ清風受験に回るということも多かったですが、初日午後に清風受験が可能ならば、ここではやはり清風を押さえにかかったほうがいいでしょう。

京都在住なら、初日に洛星を持ってきてもいいでしょう。

偏差値53~57の男子

中途半端な成績で、あこがれのあの学校もあきらめきれない、でも合格を取っていくのは難しい。そういう成績ですね。

推奨パターンは

・1日目 清風南海・高槻・帝塚山 → 清風(午後)→ 2日目 帝塚山(3科)→ 西大和(ここをチャレンジにします)→ 3日目 奈良学園・明星

これ以降は合否の結果を見ながらとなります。ただ、ことごとく不合格というときは、確実に合格が取れるところを、行く、行かないに拘わらず1校受験する方がいいでしょう。

偏差値47~52の男子

中学受験では、背伸びをせず、6年後の大学受験に向けて、一番の選択をした方がいいかもしれません。

具体的には、清風、開明、大阪桐蔭、近大附属などを軸に、志望校を考えてみるといいでしょう。

パターンとしては、

・1日目 清風(午前)→ 明星(午後)→ 2日目 帝塚山・奈良学園 → 3日目 明星・清風(清風は2回受けると、プラス10点)

という感じでしょうか。

偏差値42~46の男子

この偏差値帯でも上と同じく、中学受験では、背伸びをせず、6年後の大学受験に向けて、一番の選択をしましょう。

具体的には、清風、明星、開明、近大附属といった、男子校や共学校に確実に合格を取ってくることを主眼に考えることと、

あと、大切なことは、このレベルの男の子は後期日程や、B日程といった受験では、合格が難しくなるということ。

ですので、1回目の入試で確実に決めた方がいいですし、チャレンジは、2日目や3日目の入試ですればいいことです。

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