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中学受験 志望校を選ぶ⑶
母校になる学校を選ぶという意識を!
志望校を選ぶということは、母校になる学校を選ぶということです。ですから、決して安易な気持ちで選んではいけません。そんなの当たり前と言うなかれ。
関西の男子受験生の場合
関西の男子の受験を例に考えてみましょう。
例えば、灘を第一志望とした場合でも、普通は併願校として何校か受験しますよね。
よくあるパターンで言うと、まず岡山白陵か函館ラサールか愛光。
灘を二日間受けて、二日目午後に西大和、三日目は東大寺か洛南。
ここで灘の合否が分かり、受かっていたら無事、灘があなたの母校になります。
ダメなときは、その後、高槻、清風南海、洛星辺りまで受験が続くこともあります。
(最近、高槻が共学になって入試日程を大幅に見直したので、この受験パターンから高槻は入れられなくなりましたね。)
第一志望に失敗したとたん、いろいろと心配になり、受けまくる。よくあるパターンです。
さて、それでも、第二志望合格であればよし、第三志望まで不合格になったとき、藁にもすがる思いで受験した、それまで見たことも行ったこともない学校に仕方なく入学する。
そういう例を、管理人は今まで何回も見てきました。
つまりその「藁にもすがる思いで受けた学校」が、母校になります。
第一志望、第二志望、第三志望ぐらいまでは、学校見学や説明会への参加はしていると思います。
ですが、急きょ受験が決まった学校については、学校のこともよく分からず、塾の先生に言われるまま受験に至るので、説明会や学校見学まではしていないのが普通です。
あわてて母校を決めずに済むように、親は万全の準備を!
ですので、親がしておかないといけないことは、受験する可能性のある学校はすべてきちんと見ておく、中身を確認しておくこと。
そして受験結果が思わしくない場合、入学させることも考えた上で、予め行動しておくことです。
合格発表から入学の手続きまではあまり猶予はありません。
大至急決めていかないといけません。
そして、何度も書きますが、入学することに決めたら、その学校が子供にとっての母校になるのです。
6年間通うことになるのです。
明日入試なんで、願書を提出してきたいんですけど、どこにあるんですか、とか、合格したんですけど、どんな学校なんですか、とか、そういうことを塾の先生に質問しなくてもいいように、受験するかもしれない学校についてはすべて調べ、願書も手に入れておいてください。
今はインターネットでかなり細かいことまで調べられます。
評判も、インターエデュなどの掲示板で探ってみることは可能です。
ですが、やはりあらかじめ親自身の目で学校を見ておくことが望ましいことは言うまでもありません。
できれば一度は説明会に参加して、学校の雰囲気や通学の便なども確認しておきましょう。
備えあれば患いなし、です。