東大寺学園と西大和学園,どちらを選ぶ?

中学受験、学校のことをもっと知ろう

奈良の難関中学はなかなか個性的

東大寺学園を筆頭に、それに肉薄すべく頑張っている西大和学園。

さらに、奈良学園や帝塚山学園など、奈良の難関中学はどこも個性的です。

今回はそのうち、最難関の2校、東大寺学園西大和学園を比べてみました。

大学進学実績

どちらも甲乙つけがたいですね。

2018年度大学合格実績(〔 〕内は現役 )

東大 東大寺 18(11)名, 西大和 30(26)名

京大 東大寺 57(33)名, 西大和 57(34)名

阪大 東大寺 20(11)名, 西大和 21(8)名

国公立医学部医学科 東大寺 59(24)名, 西大和 55(18)名

この年は、東大に関しては、西大和が多いですが、他はほぼ拮抗状態。

国公立医学部医学科のうち、東大寺は京大に11名(うち4名現役),阪大に6名(うち2名現役)、西大和は阪大に1名(うち1名現役)ですから、これはかなり東大寺優位というところでしょうか。

卒業生数は、東大寺学園 210名, 西大和は不明です。

2017年度大学合格実績(〔 〕内は現役 )

東大 東大寺 26(20)名, 西大和 35(21)名

京大 東大寺 66(39)名, 西大和 40(20)名

阪大 東大寺 13(4)名, 西大和 20(10)名

国公立医学部医学科 東大寺 54(26)名, 西大和 36(17)名

これは、ほぼ拮抗していると言っていいでしょう。

国公立医学部医学科のうち、東大寺は京大に8名(うち5名現役),阪大に5名(うち1名現役)、西大和は阪大に1名(うち1名現役)ですから、これは若干東大寺優位というところでしょうか。

しかし、ほとんど差はないと言えるでしょう。

卒業生数は、東大寺学園 216名, 西大和 325名。

学校の気風や雰囲気

最初に言っておかないといけないのは、これは管理人の主観がだいぶ入るかもということです。

何人かの教え子からの情報をもとに、管理人なりに得た印象を書くことを許してください。

東大寺学園

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自由。雰囲気は、灘に近いものがある。灘も「自己責任の上での自由」が重視されていますが、東大寺も似たような感じです。

校則は厳しくなく、髪形や服装も自由。もちろん、制服はありません。

自由だけど、みなそれなりに勉強し、目標とする大学に合格してきます。

個性的な子が多い。これも灘に近い雰囲気の理由でしょうか。おたくチックな子が相当数存在します。

6年間、男子ばかりの中で過ごしますから、おたくチックは増幅されそうです。

クラブも盛んですが、帰宅部も盛んです。

陰湿ないじめはほとんど聞きません。

ただ、これはほかの学校もそうですが、学年によっての当たり外れがあるということは聞いたことがあります。

高校入試で1クラス分の約40名が入学します。高2からは、中学上がりの子と混ざります。

高校から入学した子は、同じ学年のトップレベルの子との実力差を、イヤというほど味わうそうです。

西大和学園

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東大寺と比べると、制服もあり、校則もそれなりに厳しい。

ただ、近年は、昔の「超」がつくほどのスパルタではなくなってきている。

ある程度優秀な子らが入学してきたので、学校もかつてほど生徒を締め付けなくなってきたようです。

東大寺と比べると、ある程度管理されているという印象は、やはりまだあります。

それは、勉強面だけでなく、生活面や、いろいろな行事についても言えます。

西大和は、入試説明会でも紹介されるように、楽しそうな行事がたくさんあります。

富士登山やファームステイ、アメリカへの短期留学や、語学研修旅行などなど。

中3では自身でテーマを決めて、大学の卒論のような自由研究に力を入れたり。

それはまさに、学校が、6年間をプロデュースしている感じ、と言えば分ってもらえるでしょうか。

かつては、女子が入学してくるのが高校からでしたから、中学上がりの男子は、高校になった途端目がハート、鼻の下が伸びる男子続出という噂がありました(真偽のほどは不明です^_^;)。

今は、中学から女子が一クラス入学しています(ただし、男子とは別クラスですね)。

その女子たちはものすごく勉強していて、「男子は馬鹿ばかり」と見下しているという噂まで出ています。実際、女子組の保護者の中には、将来男子と混合のクラスになることに対し、今から危惧を抱いている人もいるとか。

また、近年は「東大シフト」が進んでいる、とよく耳にします。

東大寺と西大和、どちらを選ぶべき?

どちらも簡単に合格できる学校ではありません。まずは合格しないといけませんね。

そして、両方に合格したとき、どちらを選ぶべきか。これは難問です。

大学進学で言えば、勢いは西大和にありそうです。

ですが、本当に優秀な子は東大寺にたくさんいそうですね。

教え子の話を少し。

最後に教え子の話を少し。

東大寺から京大医学部医学科に進んだA君

A君は小5の途中から進学塾に入り、最初は学年全体の下から4分の1ぐらいの成績でした。

その後、少しずつ成績を上げ、小5の終わるころには学年全体の上から3分の1あたりまでやってきました。

スピードよりも自分の頭でじっくり考えるタイプの子でした。

勉強が進み、知識量が増えるにつれ、成績を徐々に徐々に上げていきました。

6年の受験期には、第一志望校を西大和と決め、黙々と勉強に取り組んでいました。

西大和が今ほど難しくなかったのもあり、うまくすれば、合格できるかもしれないところまで伸びてきていたのです。

東大寺はまだまだ高根の花。

ですが、管理人は、懇談に来たお母さんに東大寺の受験も強く勧めました。(日程が違って、受験機会があったので)

じっくり考える勉強でここまで伸びてきたA君ですから、わりと問題量の少ない東大寺向きではないか、と思ったからです。

そして入試本番。

A君は見事西大和合格を勝ち取ってきました。

さらに、東大寺まで合格!

A君もご両親も大喜びでしたが、難問噴出です。

そうなんです。どちらの学校に進学すべきか、という問題です。

ご相談に見えた時、A君の勉強のスタイルは東大寺向きだと思った管理人は、強く東大寺を推しました。

散々悩んだ挙句、A君は東大寺に進学を決意。

そして6年後。

A君は、学校の勉強だけで、現役で京大の医学部医学科に合格しました。

これなどは、子どもの性格と学校のタイプがうまくマッチした例ではないかと思います。

ですが、実際には、その子のタイプとしてどちらに進学した方がいいのか、正直悩むケースが殆どです。

その場合は、ご家庭で十分話し合いをしたうえ、子供自身の気持ちを尊重し、決めさせてやってもいいのでしょう。

星光志望で泣く泣く西大和に進学したB君

大阪星光志望で何とか合格できそうだという成績を出していたのに、残念ながら星光不合格、仕方なく西大和に進学したB君。

学校から「東大見学会」があってそれに参加し、東大に進学した先輩の言葉を聞いて、オレも東大を目指すと、西大和で学校から出される課題に真剣に取り組むようになったB君は、現役で無事東大文Ⅰ合格。

嬉しそうに報告に来てくれました。「最近は、東大に向けての環境が整ってきたようです」と、彼は話してくれました。

自由な雰囲気の中で、強烈な個性に混じって研鑽されていく東大寺と、学校が様々な環境を整え、目標実現を後押ししてくれる西大和。

両方合格したら、真剣に悩んで進学先を決めてください。何より、子供の意見を重視して。

学校で6年間やっていくのは子供自身ですからね。

※ この記事は2019年4月13日に加筆・修正しました。

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