大阪星光、合否を分ける3つのポイントとは?

偏差値60手前からの逆転合格を目指す!

大阪星光に合格したいけど…

大阪府下の男子最難関中学校である「大阪星光学院中学校」、大阪府下にお住まいの方なら、そしてわが子が男の子で、しかも中学から私立に進んでほしいというご希望をお持ちの方なら、一度は検討する学校です。

実際には難易度が高く、有名進学塾の模擬テストで偏差値60に満たなければ、まず断念しないといけないということもあり、進学するための壁はかなり高め。

6年の4月ごろの成績が、偏差値60少し手前、この先がんばればなんとか合格ラインに届くかも・・・
そんな淡い期待をもって毎日わが子を塾に送り出している保護者の方もたくさんいらっしゃることでしょう。

ですが、現実はそう甘くありません。
塾から与えられる多くの課題を真剣にこなし、多くの友人やライバルと競いながら偏差値60の壁を超えるというのは、並大抵のことではないのです。
それでも、何とか60のラインを越えて、ようやく受験資格が与えられるかもしれませんが、今度はその60オーバーの子供たちの中での熾烈な席取りゲームが待っています。

合格と不合格の差は大きいけど、実力の差は大きくない

2024年度入試では,実受験者数661名に対し、合格者数は300名。競争率は2.2倍でしたから、偏差値60越えの優秀な小6受験生の2人に1人が合格、つまり半数は不合格になっているのです。

受験生1人1人に大きな実力差はあったのでしょうか。
これは「おそらく」ですが、ボクの今までの経験から言えば、合格者300人のうち、100人程度はもう一回受験しても合格が取れるレベル、残りの合格者200人と不合格になった200人ほどは、もう一回受験すれば半数が入れ替わってしまうのではないか、そんな感じだろうと思います。

合否を分ける3つのポイントとは?

では何が合否を分けるのか。これは一言では言い表せないことですが、「実力」「対策」「精神的なこと」の3点は外せないでしょう。

正しく「実力」を測ること

「実力」については、塾の模擬テストや、塾主催の○○中学予想模試、塾で特訓の授業などで実施されるテスト、それから過去問などである程度測ることはできます。
模擬テストなら偏差値60を超える成績が取れていること。「実力」としてはまずまず「ある」と判断していいでしょう。
過去問をやってみて(何月ごろ実施するかにもよりますが)合格者平均レベルの点数が取れるという状態になっていれば、実力については「ある」と判断できるでしょう。
模擬テストで60に少し足りなかったり、過去問で合格最低点ぐらいの成績にとどまっていたらもう一段ギアアップしてさらに上位に食い込む努力が要求されます(不可能なことではありません)。

十分「対策」をすること

次に「対策」ですが、大手の進学塾では何かしらの対策授業が実施されているはずで、そこで扱う問題やテストについては、繰り返し目を通し「理解する」「慣れる」ことを徹底的にやるといいでしょう。通常の授業で扱う問題も土台を作るのには重要ですが、ある程度土台ができている状態であれば、入試問題に即したものや、同じような傾向で出された問題で実際の得点力を鍛えることが役に立ちます。
➤大阪星光の算数の対策で言えば、1 過去問を徹底的にこなして十分に理解しておくこと、2 当サイトで紹介している「予想模試」や類題演習問題集をやって同じような傾向の問題を見慣れておくこと、とくに「予想模試」は時間配分や「取りに行く」「捨てる」などの練習にも役立ちます。(紹介ページはこちら

「精神的な弱さの克服」~これが難しい…

一番難しいのは「精神力を鍛える」ことでしょう。
実力があっても、十分対策を立ててやってきても、この精神力が弱いと本番で十分な力は発揮できません。ボクが今まで見てきた子の中でも、このせいで実力が発揮できないまま撃沈した子は多くいました。
本番の受験というのは、ある種特別な雰囲気があります。それに吞み込まれ、緊張のあまり十分に戦えない、思ってもいなかったミスをする、テスト時間中に思うように答えられず頭の中が真っ白になる。ちょっとした細かいミスに次の試験中に気付き焦りまくってその時の問題に集中できない。どれも冷静に対処できていたら対処可能な事柄ですが、それができないのです。
こういった傾向が表れやすい子に対しては、本番前に「安心材料」を与えてあげましょう。「実力はある」「できることはやりきっている」「対策も十分やっている」だから安心して本番に臨むこと。(実際、塾の特訓やたくさんの問題を解ききってきた経験は精神力の強化に役立っているはずです。) 
あとは本番中のことになるので、直前に有効に伝えてあげてほしいのですが、頭が真っ白になって何も考えられない、または考えが何も浮かばない状態になったと感じたら、落ち着いて問題文をゆっくり3回読んでみましょう。あとは7割解けたら合格するから、3割は全くできなくても気にしないという気持ちをしっかり植え付ける。

以上のことに注意して勉強を進めていくことができたら、たとえ偏差値が現時点で足りていなくても、十分に逆転合格は可能です。ただし、目標にする学校は大阪星光でも、実際に受験していく学校はそれ以外に何校かあるでしょうから、6年生の9月~10月ごろまではどの強化もどの単元もまんべんなくやっておきましょう。

参考記事

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