社会は選択したほうがいいのか

首都圏では、中学入試といえば基本的には、算数・国語・理科・社会の4教科が必修というところがまだまだ多いのですが、

関西では事情が異なります。

女子の神戸女学院や四天王寺といった難関校は別として、男子の受験では多くの学校が社会以外の3教科で受験できるようになっています。

そのため、大手の塾でも、社会という教科がどんどん隅に追いやられているというのが現状です。

社会選択者が有利になることもある

本番の入試で、社会を選択してよかったという学校もあります。

最難関の一角、東大寺学園や大阪星光学院などでは、年によっては、社会の平均点が理科の平均点を大幅に上回ることもあり、

このような年度では、社会選択者が有利になります。

ただ、社会も入試レベルまで仕上げようと思ったら、ただでさえ時間に追われる受験生が、過度の負担を強いられることになりかねません。

社会を選択する人は、上手に時間をやりくりし、社会に割ける時間を作りましょう。

社会を効率よく学習するには

基本的に社会は「暗記教科」と言われていますが、上記の難関校の社会は、暗記だけでは対処できないことも多君質問、そのため、ちょっとかじった程度だとまったく歯が立たないことも多いでしょう。

そこで、次の点を意識して勉強してください。

・まず暗記でベースをしっかりつくる

・その上で、様々な応用問題に取り組み、知識の活用の仕方を学ぶ

この2段階の学習が絶対に必要です。

イメージとしては、

まず暗記

→ 応用問題でチェック&活用の仕方を学ぶ

→ 暗記(知識を確かなものにする)

→ 応用問題

→ チェック

→ ・・・

のような形です。

暗記を進めながら「骨格作り」をしていく

テキストに書かれていることをそのまま頭から覚えていく、というのは感心できません。

まず「内容を理解する」ことに努めます。

そのうえで、骨格作りをしていきます。

歴史であれば、大きな流れ。

地理であれば、地形(山地・山脈・河川・平野、主な都市の位置など)をしっかり頭に入れる。

公民は、テキストを徹底的に読み込む。

塾で社会の授業を受けているのなら、授業時にできるだけ多くのことを頭に刷り込むつもりで受講すること。

これも骨格作りに役立ちます。

骨格を作ちながら、徐々に肉付けを進める

骨格が仕上がったら、再度テキストを読み込んだり、該当部分の問題を解いたりして肉付けをしていきますが、

ただ問題を解く、というだけだと時間の無駄です。

自分の作ってきた「骨格」にあやふやになっていた知識や知らなかったことを書き込んでいくイメージで。

問題を解くのは、あくまでもきちんと肉付けをしていく目的のため。

問題を「解く」ことに主眼を置くのではなく、「解いた問題から新たな学びを得る」ために問題を解いてください。

そして、5年段階~6年前半を土台固めに、6年後半で応用力強化という感じでやっていくといいですね。

暗記教科であるが故、軽んじられ、後回しにされることも多い教科ですが、できるだけ早い段階で点数化できるようになれば、志望校選びも変わってきます。

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