中学受験の併願校選び(女子)
関西中学受験、女子の最難関は激戦!
女子の最難関は今や洛南ですが、これに、名門神戸女学院、進学校で名高い四天王寺、西大和も同じく超激戦です。
清風南海のS特や共学になった高槻も簡単には合格が取れません。
また、拘束時間が長いことで実績を上げてきた大阪桐蔭、さらに、金蘭千里、智弁和歌山、奈良の帝塚山や奈良学園もあなどれません。
通いやすさや立地も含めて第一志望校、および併願校を選んでいかないといけません。
また、中学や高校で塾や予備校に通うことになった場合、大阪市内であれば梅田や難波、神戸三宮や西北などのターミナル(塾や予備校が数多くあるところ)にも通いやすいほうがいい、ということもあります。(できれば、そういった塾や予備校なしで大学受験したいと思うかもしれませんが、実情は難しいケースが多いみたいです。)
塾の先生と懇談する前に
大手の塾にお子様を通わせられている保護者の方は、受験校を決定していくための、塾の担当者との面談も始まっていきます。
この時期、わが子の偏差値と照らし合わせて、受験校をどうしていくのか、保護者であるみなさんもそして塾の担当者も頭の痛いところです。
さらに、成績を持っているならまだしも、中途半端な成績しか出ていないお子さんの場合、どこを第一志望校にし、どこを併願していくか、これを決めていくのも難しい話です。
そこで、今回は女子向けに、偏差値帯別受験校・併願校のパターンをご紹介します。ただし、基本、進学校狙いで。
(ここで言う偏差値は、大手進学塾のおおよその数値です。また日程に関しては、受験年度によって変動がありますから、必ず入試要項等でご確認ください。)
偏差値帯別受験校・併願校のパターン(女子編)
偏差値65以上の女子
・1日目 神戸女学院(1日目) → 2日目 神戸海星 高槻 → 3日目 神戸女学院(2日目)
・1日目 四天王寺 → 2日目 西大和 高槻 → 3日目 洛南 → 4日目 清風南海
これを軸に、1日目午後 大阪桐蔭や金蘭千里の午後入試を、2日目に西大和にかえて清風南海をいれていくこともできます。
女子最難関校受験で、洛南と神戸女学院の受験は両立できないので、性格や好みでどちらかを選んでいくということになるのでしょう。
ちなみに、大阪桐蔭の午後入試。
四天王寺の午後の面接の最終組が終わって学校に到着するのを待ってくれます。
そして、その入試が終わるのが夜の10時ごろ(へたをすれば、もっと遅くなる。)
翌日に影響が出なければいいのですが・・・
偏差値59~64の女子
・1日目 神戸女学院(1日目)→ 2日目 神戸海星 高槻→ 3日目 神戸女学院(2日目)→ 4日目 開明 → 5日目 甲南女子
・1日目 四天王寺 → 2日目 帝塚山(清風南海)→ 3日目 大谷・金蘭千里 → 4日目 清風南海・開明 → 5日目 大阪桐蔭
神戸女学院は60前後だと厳しい場合もありますから、20日以降に受験をする準備も必要です。
また、この偏差値帯だと、四天王寺の医志コースが難しくなります。英数Ⅱを確実に押さえていくことですね。ただ、四天王寺の場合、最悪でも英数Ⅰには引っかかりそうなので、
併願はあくまで保険と考えておいてもいいと思います。(四天王寺の合格発表が3日目の夜9時(ホームページ)あたりなので、それを確認してから4日目以降の受験をするかどうか考えられますね。)
2日目の清風南海はS特が狙えるレベルです。午後の入試になりますが、午前中にあと1校と欲張らなくてもいいでしょう。
偏差値54~58の女子
この偏差値帯の場合、神戸女学院や四天王寺はチャレンジ受験となります。
もちろん、洛南や西大和も同じくチャレンジ。高槻本命であれば、1日目から行くのが正解で、B日程の女子は相当厳しくなることは予想できます。
また、四天王寺は英数Ⅰというコースもありますから、英数Ⅱは難しくてもⅠで合格はとれそうです。なので、本気で狙っていいですね。
・1日目 四天王寺(午前)→ 大阪桐蔭(午後)→ 2日目 帝塚山(清風南海) → 3日目 奈良学園・大谷・金蘭千里
・1日目 高槻→ 大阪桐蔭(午後)→ 2日目 帝塚山(清風南海・高槻) → 3日目 奈良学園・大谷・金蘭千里
偏差値48~53の女子
中途半端な成績で、あこがれのあの学校もあきらめきれない、でも合格を取っていくのは難しい。そういう成績ですね。
推奨パターンは
・1日目 甲南女子・大谷・帝塚山・近大附属 → 2日目 帝塚山・奈良学園→ 大谷 → 3日目 奈良学園・大谷・近大附属
中学受験では、背伸びをせず、6年後の大学受験に向けて、一番の選択をした方がいいかもしれません。
ここに挙げた学校は、どこも勉強に対して熱心な学校です。6年後にどの大学に進学するかという点で、期待できる学校ばかりです。
偏差値42~47の女子
この偏差値帯でも上と同じく、中学受験では、背伸びをせず、6年後の大学受験に向けて、一番の選択をしましょう。
また、上の偏差値帯にも当てはまりますが、大学の附属になっている中学を考えていくのもいいかもしれません。
進学校に行っても、6年後に関関同立という可能性も高くなりますから、それだったら、中学・高校の6年間をクラブ活動やいろいろな活動に時間を費やできるよう、
附属校を選んでもいいでしょう。
同志社、同志社香里、同志社女子、同志社国際、関大一中、関大中等部、立命館、関学などがあります。
ただ、大学入試改革と大学定員の厳格化の余波で、大学付属校の難化は十分に考えられますから、十分に塾の先生と話し合ってください。
この中でも、関学は人気が高く、合格を取りにくい学校ですね。
いずれにせよ、中学受験ができる機会は一生に一度。悔いの残らないよう、万全の準備(願書や写真は受けるかもしれない学校の分まで余分に用意するなど)で臨みましょう。
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