2019年度大阪星光学院中学入試結果と合格へのあと一歩~2020年度合格に向けて

大阪星光2020年度入試結果から見える「真実」

大阪星光入試の概要です

これによると、

  • 志願者数 769名 (Ⅰ型588名,Ⅱ型188名)
  • 受験者数 733名 (Ⅰ型559名,Ⅱ型174名)
  • 合格者数 298名 (Ⅰ型238名,Ⅱ型 60名)
  • 実質競争率 2.5倍 (Ⅰ型2.3倍,Ⅱ型2.9倍)
  • 合格最低点 251.25点(400点満点)

となっています。

志願者数は、ここ3年で

683名(29年度)→755名(30年度)→769名(31年度)

となり、昨年比2%増。

実質競争率

2.1倍(29年度)→2.6倍(30年度)→2.5倍(31年度)

と、29年度を底にして、また上昇しました。

合格のためにどう点を取るか

各教科の平均点と総合点の平均点は

  • 国語 75.9点
  • 算数 55.6点
  • 理科 52.4点
  • 社会 60.5点
  • 合計 244.4

ですが、学校が出した総点の平均は242.4点です。

この差は、おそらくですが、判定方法によるのだと思われます。

判定方法は、以下の通り

Ⅰ型受験:以下①~③の最高点を受験生の成績とします。
① 4科目合計点
② 国語・算数・理科の合計×1.25 点
③ 国語・算数・社会の合計×1.25 点
Ⅱ型受験:国語・算数・理科の合計×1.25 点を受験生の成績とします。
Ⅰ型・Ⅱ型の区別はせず、いずれも 400 点満点で判定します。

なので、①~③で判断された成績の平均が242.4点ということなのでしょう。

合格するための点数の取り方

合格最低点が251.25点、総点の平均は242.4点。

251.25-242.4=8.85点

29年度が4.4点の差、30年度が13.9点の差なので、合格者と不合格者で、それなりに点差がついたということでしょうか。

とはいっても、8.85点というのは、算数でいえば1問か2問。国語の漢字なら4個、理科や社会でも4問分の差程度。

つまり、あとわずかなところで涙を呑んだ受験生は、今年もたくさんいたということですよね。

合格者平均と受験者平均の差はどうなっているか

国語 84.3-75.9=8.4点
算数 74.8-55.6=19.2点
理科 57.1-52.4=4.7点
社会 64.6-60.5=4.1点

やはり、というか当然というか、算数で差が大きくついていることが分かります。

合格へのあと一歩をどう踏み出すか。

この学校で合格を掴んでくるのはそう簡単にはいかない、それが現実でもあるのですが、受験に至る道筋で特に気にしてほしいことは次の3点。以前、他の記事でも書きましたが、大切なことなので、再録します。(➤2017年度大阪星光学院中学入試結果と合格へのあと一歩)

1つ目。

入試は算数だけではない。

塾の先生によれば(みんな、とは言いませんが)算数が合否を左右する、だから算数に一番力を入れなさい、とよく言われます。

実際、上でも見たように、合格者平均点と受験者平均点の差が一番開くのは算数です。

今年の入試でも、なんと約20点もの開きができていました。

算数を鍛える=合格に近づく

なんですね。

でも、いくら算数が合格者平均を取れていても、他の3教科で失点が大きいと合格最低点に届きません。

例えば今年でいうと、算数90点取っても、国語60点、理科50点、社会50点(合計250点)では合格点にわずかですが足りないのです。

算数は大切です。でも、他教科を疎かにしてまで時間と労力をかけることはダメなんです。

つまり、

入試は総合力の勝負

なんですね。

2つ目。

入試に向けてどんどん難しいことをやって、どんどん力をつけてほしい。

多くの親御さんはそう考えるかもしれません。

ですが、難しい問題にたくさん取り組むことは、実はリスクを伴います。

どの教科でもそうですが、まずは確実に足元を固めておくこと。

これが「難しい問題を解くための土台」になります。

単に難しいことだけさせると、足元がぐらぐらしてきて、成績を落としてしまうこともよくあります。

基本→応用→基本→応用→・・・

すべての教科でこれを意識しましょう。

3つ目。

各中学では、数年先に迫った大学受験改革を意識した取り組みをそろそろ始めています。(たぶん・・・)

その取り組みが、中学受験にも下りてくる可能性があります。

大きくは変わらないと思いますが、中には、「考える力」を重視するような問題が出題されることも考えられます。

実際、2019年度の難関中学の入試問題では、以前このブログでも取り上げたように、その場で考えさせる問題や記述を伴う問題が目立ったように思います(管理人の感想)。

中学入試で「新傾向な問題」続々出現?~パート2
中学入試で「新傾向な問題」続々出現?~大学入試改革の影響か

ただ、難関と言われる中学の入試問題は、今まででも相当考えないと正解への道筋がつかめない問題は多数出題されていましたので、何をいまさら、的な感じではあるのですが。

で、普段の勉強の中に、この「考える」学習を積極的に取り込んでほしいと思います。

全ての難しい問題を、分かるまでうんうん言いながらやるとなると、時間・体力がもたないでしょうから、各テーマで1問でも2問でも「徹底的に考える」練習を取り入れてほしいということです。

以上、3点に注意して普段の勉強に生かしてください。

次はキミが合格をとってくる番です。

大阪星光合格への秘策!?

何てものはありません。これは断言してもいいと思います。でも、合格に一歩も二歩も近づくことはできます。

算数で言えば、過去問で過去10~20年分を徹底的にやって理解する。問題傾向を体で覚える。どこにどんな難度の問題が出やすいか、逆に言えば、どの部分を徹底的に点数化できるのか、これを体にしみこむまで徹底的にやる。

さらに、過去問で問われたような内容の問題を、きちんと練習していく。

もちろんスピードも大切ですが、それ以上に「正確さ」意識して取り組む。

こういった練習で、少なくとも算数に関しては合格ラインに大きく近づいていけるはずです。

そしてこういった練習を始めるには、入試3か月前というのがベストのタイミングなんです。

合格するには偏差値があと数点足りないという受験生こそ、チャンス。気持ちを奮い立たせることができれば合格に大きく近づいていけるでしょう。

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