国立情報学研の人工知能 東ロボくん猛勉強!!  東大に合格するのか?

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ロボットは東京大学の入試に合格できるか−−。国立情報学研究所などのグループが「東(とう)ロボくん」と名付けた人工知能の開発に挑んでいる。昨年、初めて受けた大学入試センター試験の模試では、東大の合格ラインには遠く及ばなかったが、私大の7割ではA判定(合格可能性80%以上)をもらった。さて今年は?

(毎日新聞 2014年10月23日)

昨年、東ロボくんは、代々木ゼミナールの「全国センター模試」に挑戦しました。

複数の選択肢から解答を選ぶ方式で、もちろん会場で試験を受けたのではありません。

事前に問題をもらって、まずデータを入力。そして、この入力された問題に、東ロボくんが解答していくのです。

試験ですから制限時間があります。ロボットだから瞬時に解けるのだろうと思いきや、数十秒で解ける問題もあれば、10分ぐらいかかる問題もあったそうです。

そして、その結果は・・・

総合7科目の偏差値が45。残念ながらこの成績、全国平均を下回ったそうですよ。

tourobokun

これは、同じ日に毎日新聞に掲載されたデータです。

世界史や日本史が比較的得意で、英語や国語は苦手。国語では漢字は全問正解。

さすがに文章読解は苦手なようで、正答率68%の、小説中の「表情が固い」という表現の解釈では、「文脈を捉えた理解ができていない」と講評されたそうです。

また、英語の発音やアクセントの知識はさすがに良好。ですが、対話文の問題では全滅。

マシーンなだけあって、心情や対人関係は苦手なようです。

別に受けた東大2次試験の数学模試では、なんと偏差値60。これは何となくわかる気がします。

このプロジェクト、国立情報学研究所の新井紀子教授(数理論理学)をリーダーに2011年に始まったそうで、目標は、16年にセンター試験で高得点、21年に東大合格!

関わっているのは、名古屋大(国語)、富士通研究所(数式の処理)など、総勢100人以上。

新井教授によると

「コンピューターには、イラストの違いを判別するものや日常生活での経験に立脚した問題が難しい。人間の勘所や常識が機械には分からない」

そうです。経験値不足なんでしょう?

中学受験を目指す子供たちでも、心情の把握や対話文が苦手だが、算数は抜群にできる生徒はいます。彼らに共通するのは、経験不足。

そもそも、育ってきた過程での経験が不足するために、物語文の登場人物の心情を想像できないのですね。そうか、彼らはある意味「ロボット」的なのだと、妙に納得してしまいました。

まだまだ開発途上のこういった人工知能ですが、すでに社会のいろいろな場面で活躍を始めていますし、これから活躍していく幅は飛躍的に広がるでしょう。グーグルが開発した無人で走る車や、米の人気クイズ番組「ジェパディ!」で人間のチャンピオンを破った、IBMの人工知能「ワトソン」。日本でも、将棋のプロが人工知能に敗れています。

このまま進化を続けてほしいと思う一方、その機能の中に、人間の経験値を加味した「人間味」をもっと増やしてほしいという思いもあります。(鉄腕アトムの世界ですね。)

人工知能は人間を超えるのでしょうか。今後、人工知能が進化を続けると、それによって職種によっては人間のオペレーターが不要になる部分も出てくるでしょう。人間にとって危険な場面では、人工知能を搭載したロボットも活躍するでしょうし、交通機関を動かしていく、たとえば飛行機のパイロット、電車やタクシーの運転手などがこういったロボットにとって代わるかもしれません。山口教授は次のように問題提起しています。

「将来は人工知能をうまく利用して高い能力を発揮する人の一方で、働く場を奪われてしまう人も出るだろう。今から教育や人材育成のあり方を考えておくべきではないか」

さて、東ロボくんの今年のセンター模試への挑戦。11月2日に成績が公表されます。

詳しくは下記のアドレスへ。

東大ロボットプロジェクトのホームページ http://21robot.org/

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