小3から灘中学校をめざす!
親子で、本気になって準備すれば、これは可能なんでしょうか?
この質問に答える前に、6年の受験期に、灘中に合格する可能性のある子供たちは、何がどこまでできるようになっているのか、簡単に見てみましょう。
着地地点をはっきりさせないと、どれぐらいの距離を、どこで踏切してジャンプすればいいのか分かりませんからね。
算数
灘中と言えば算数。多くの人はそんなイメージを持っています。
今これを読んでいるあなたもそうではないでしょうか?
たしかに、算数は「非常に重要」な教科です。
灘中を目指している子らは、算数をとことん鍛えられて受験に臨みます。
ですから、難問ぞろいの灘中算数入試問題で、最低でも7割を取っていく力をつける必要があります。
そのためには
▶ 数を自由に扱う力
▶ 根気よく数え上げる力
▶ 立体を頭の中で自由に、どの方向からも見る力
▶ 問題文を読んで、要点をつかみ、図や表に整理できる力
少なくともこの4つの力は不可欠です。
簡単にですが、順に説明します
「数を自由に扱う力」
計算力は当然のこと、数の合成や分解、数に対するイメージなどなど、数そのものに反応する力です。
簡単な例でいうと、6=1+2+3、だとか、6=1×2×3、
48+49+50+51+52=50×5になるとかいったことを瞬時に理解、イメージすることです。
数に対する感覚が研ぎ澄まされていくと、数を扱う問題に対して自信がついてきますし、もっと解きたいという意欲も出てきます。
普段の計算の練習を、頭を使う訓練にできれば、こういった数の感覚は身に付きやすいでしょう。
そこで、だれでもかんたんにできる計算の練習の仕方を紹介します。普段の計算練習で、意識的にできるようにしてください。
1 小1~小2では、3けたの足し算と引き算、2けた×1けたの掛け算、2けた÷1けたなどの計算を、できるだけ速く、正確にできるようにしておくこと(これが大前提です)。繰り上がりや繰り下がりで手間取るなどは論外です。
2 3年では頭を使う計算を徐々に導入します。(整数の計算を徹底的にやっていきましょう。)
☞ 数の分解と合成 88+76=88+12+64,28×25=7×4×25=7×100など
☞ 工夫を利用1 368+498=368+500-2=866,326-194=326-200+6,266×50=266×100÷2=1330など
☞ 工夫を利用2 36×45+64×45=(36+64)×45=100×45=4500など
☞ 結果の利用 64×26=64×25+64=16×4×25+64=1664
頭の中で数を分解したり、組み立てたりが自然にできるようになることはとても重要で、役立ちます。
家族でドライブに行ったとき、前を走る車のナンバープレートを見ながら、足し算や引き算、最小公倍数や最大公約数を求める競争をしたり、ナンバープレートの数字を素因数分解したり、・・・と
家族で楽しみながら数に親しむこともできるでしょう。
(遠出したり、高速道路を走ったりすると、知らない地名のナンバーを見かけることも多いですよね。地理の勉強にも生かせますよ。あ、灘は社会がなかった(^-^;)
こういった計算を、初めのうちは親が誘導しながら、徐々に子供の意識に浸透させていくといいでしょう。
(教えて直ちに使えるようになるわけではありませんから)
この計算習慣が身につくようになるまで、整数の問題で徹底的に練習してください。