
朝日新聞 2014年10月25日付け記事より
大学入試改革を議論している中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)は24日、大学入試の選抜方法の改革を促す答申案をまとめた。
年内にも答申される。知識量を問う「従来型の学力」を測るテストから、知識を活用し自ら課題を解決できる能力を見る入試に改める。
個別試験では、早ければ今の高校2年生が対象となる、
2016年度入学の入試から導入される。
現行の大学入試センター試験も選抜方法が変わる。
答申案は、センター試験や個別試験のいずれも知識偏重で1点を争うテストから、知識の活用力や思考力、主体性を評価する入試に転換するべきだと指摘している。
個別試験については、筆記試験の点数ではなく、志望理由書や面接、プレゼンテーション能力、集団討論、部活動の実績、資格試験の成績などを組みあわせて選抜するよう提言した。
学力を測る場合は、選択式だけでなく、「記述式、論述式」にするとした。
大学入試の形態が変わる。
1990年から20数年行われてきたセンター試験の見直し、が発表されたのはつい最近のこと。
到達度テスト(仮称)を、センター試験に変えて年数回実施する。これを、2013年10月21日に「教育再生実行会議」が提言ました。
早ければ平成33年度からの実施をもくろんでいるようです。
大学入試センター試験を廃止し新たに実施されるのが「到達度テスト」。
これは、「基礎レベル」と「発展レベル」の2段階の試験を設けて、高校在学中に複数回受験可能とするという内容です。
結果を1点刻みの点数で示すのではなく、一定幅の段階評価とし、生徒は複数回受けることができるようにし大学ごとの2次試験は面接や論文を重視するという内容です。
これを受けての改革内容ではないかと思ったのですが、実施時期は今回発表のあった、形式への変更の方が早く、現在の高校2年生からが対象となるらしい。
さて、直接の影響を受けるのは、現高3生で、大学入試に失敗した浪人生から。もちろん、現高2の生徒以降は、必ず変更の影響があります。
試験の結果だけではなく、プレゼンテーション能力やディベート能力、クラブ活動での実績、様々な面を磨いていかないといけないようで、負担が増える気がします。
大学入試形態は国によって、あるいは大学によって様々ですが、外国の優秀な学生に伍して戦っていき、有用な人材を育てていくためにはやむを得ない措置なのかもしれません。
ただ、国立・公立大学がこの措置を導入するとしても、私学はもっとさまざまな、手のかかる方法を使ってでも、有用な人材を集め、育てていってほしいように思います。
(ハーバードなどがそうであるように)
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