
春休みや夏休みの前も、塾の大切な募集の時期
大手の進学塾はだいたいどこも新年度の開始が、中学入試の日程の関係で、2月となっています。
そして、カリキュラムは、4年からの3年間で中学受験に必要なことが全てマスターできるように組まれています。
ですから、一番いいのは4年生になる年の2月から大手の進学塾に通わせること。
なんですが…
塾によって差はあると思いますが、4年の2月にスタートを切る子は、中学受験を目指す子供たちの6割程度であるような気がします。
残りの大半は、春休み(春期講習)や夏休み(夏期講習)からの入塾です。
この時期、各塾とも、大々的に募集活動を行っていますよね。
特に夏休み前ともなると、大手の塾のホームページには、「夏期講習生募集」の見出しが躍っています。
塾の講習会に申し込む前に
で、これがチャンスとばかり、子供を説得して夏期講習に申し込む。
でも、ちょっと待ってください。
申し込む前に、いくつか事前にチェックしないと後悔することになります。
これについては、別ページで詳しく書きましたから、そちらを参照してください。



講習会だけでの参加は、たいていの塾では「無条件に」許可されます。
とりあえず講習会だけでも参加して、やっていけそうなら正式に入塾、という流れになります。
講習会前にテストを受けさせて、受講クラスを指定するところもありますが、テストの点が悪くても講習会参加は認められます。
ここでは夏休みから塾に入れる際の、一番肝心な話をします。
夏期講習前にやっておきたいことは?
どの学年で、夏期講習から通塾を始めるときでも、絶対押さえておきたいことがあります。
それは、
「漢字」と「計算」
学年配当「漢字」はカンペキに覚えておく
3年生なら、小学校の3年までの配当漢字、4年生なら4年の配当漢字ぐらいは読み書きできるようにしておくこと。
さらに、5年生であれば、6年までに習うすべての漢字の読み書き。
そして、さらに、できるなら、その漢字を使う熟語を頭に入れておくこと。
ここが弱いと、たちまち授業の流れについていけず、劣等感の塊になって、親の思惑以前に、受験断念ってことになりかねません。
「計算」は習ったことがスラスラできるように
3年生なら整数の四則混合問題までを完璧に仕上げておきましょう。
繰り上がりや繰り下がりが弱いなど、論外です。
4年生なら、小数を使う計算すべて。
5年生は、分数も含めた計算すべて。
計算力は、すべての算数の基礎となりますから、夏前の今のうちにやっておきましょう。
5年では塾での既習範囲は基本だけでもやっておく
大手の塾の多くは、5年の夏までに
・整数の性質
・平面図形(求積)
・割合と比
などの重要単元をすでに履修済みであることが多く、夏期講習で、それらの総復習を行うという体裁を取っています。
ですが、重要単元であり、内容も多岐にわたりますから、夏期講習ではそれらのエッセンスのみを大急ぎで触れるのみ。
そして、その単元についてたっぷり宿題が出されます。
2月から通塾していた子らにとっては、ちょうどよい復習になりますが、夏期から参加した子には、これが大変な重荷になるわけです。
ちなみに、浜学園が夏期講習の内容をホームページに掲載していますから見てみましょう。
(以下、浜学園のホームページより引用)
5年生の夏期講習は2講座からなります。講義1は比・割合といった1学期に習ってきた受験算数の最も重要な基礎を学習します。夏休み以降はこれを使った応用項目の学習に入るので、必ずこの時期に完成させたい項目です。講義2は1学期までの学習の中でも難しかったであろう数論を中心に行っていきます。受験算数では必ず出題される項目でありながら小学生には少し難しいところではあります。こういう復習の機会を積極的に利用することをお勧めします。講義としての計算講義はありませんが、家庭学習用の計算テキストはあります。これを通してこの夏に、更なる得点力アップのための計算の徹底演習をしていきます。
内容としては、
比・割合・食塩水・商売+数の性質・和や差の文章題・割合の文章題
となっており、どれも手を抜けないところです。
これらを、今までに触れたことのない子がやっていくのは至難の業に思えます。
ですから、夏期講習が始まるまでに、できれば浜学園の5年のテーマ教材を入手し、該当箇所の基本部分だけでも触れておくことをお勧めします。
そして、ここが大切なことですが、一度そこの塾、と決めたら、何が何でもついていくという不退転の気持ちで取り組むようにしてください。
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