「通いやすさ」と「志望校に合格者がいること」を最低条件に~塾選びの視点

塾を選ぶときに必要な2つの視点~「通いやすさ」と「合格者」

中学受験をするときには,ふつう進学塾に通わせます。
何年生から行かせるかはともかく,中学受験に進学塾なしで臨むのは「常識的には」無謀と言えます。

では,その選択の基準。
今回はどういう観点から塾を選んだらいいのかを,塾講師歴30年の管理人の視点から考えてみます。

まずは次の2点

➤ 自宅から近いこと

➤ 志望校にある程度合格者を出していること。

少なくともこの2つの条件をクリアしていることが大切です。順番に書きます。

自宅から近いことのメリット

これはたくさんあります。
まず、行き帰りに時間がとられない分、早く課題に取り組め、睡眠時間を確保しやすい。また、6年や受験期には塾の拘束時間が長くなります。10時に出てきて家に帰りつくのが11時なんてことになると、子供にかかる負担はとても大きく、体力が持ちません。
さらに,自宅から近いと1人で通塾ができます。小3あたりだと通塾も週2ぐらいですから送り迎えも苦になりませんが、これが学年が上がるにつれて増えてきます。6年ともなれば休みが週1回か2回。親の負担も大変なものです。

自宅から近い場合のメリットをまとめると

➤ 早く課題に取り組め、睡眠時間を確保しやすい

➤ 学年が上がると塾の拘束時間が長くなる。通塾に時間がかからないというだけで子供への負担が減る

➤ 送り迎えする親の負担を軽減できる

志望校への合格者数

自分の子供が通う校舎からコンスタントに毎年数名でも受験者,合格者がいれば十分です。
もっと言えば,目標とする学校に受験指導をして合格させてきた講師が担当であれば,校舎全体での数自体は問題ではありません。
ただ,塾全体での絶対数が少なければ,6年生になってからの○○中学特訓のような講座は期待できません。
(これを「過去問に時間が取れる!ラッキーと歓迎する保護者も多いですよ。」)

➤ 塾全体の目標中学の合格実績は多いに越したことはないが、通うことになる「校舎」からの合格者数こそチェックすべき!

この2つの点をクリアできたら、目当ての塾を訪問し、自分の目で見て、体験を受けさせ、講師や責任者と話をして、任せられるかどうかの判断をしないといけません。

塾を訪問しましょう

2つの条件に合いそうな塾(必ずしも大手である必要はない)に目星がつけば、資料請求して研究すればいいのですが、自宅に資料を送ってもらうより、実際に塾を訪れ詳しい話を聞きましょう。
塾の雰囲気や生徒の雰囲気を見ておくことが大切です。
いくら合格実績が出ている塾であっても、通わせたい校舎の雰囲気が悪ければ考え物です。わが子がその塾・校舎で勉強する様子を想像してみましょう。

問い合わせの際に訊いておきたいこと

問い合わせの際は、授業料(追加で必要な費用も含めて)、自習、質問対応、については最低限確認を取っておくことと、担当者による実際の授業を見学できればすること、少なくとも担当が予想できる講師と一度話をして、信頼に足るかどうか確認しておくことをお薦めします。
テキストやテスト類、合格判定の資料なども可能な限り見せてもらいましょう。
中でも質問対応については、根掘り葉掘り訊くぐらいがちょうどよいですよ。

ちなみに,授業見学について

浜学園や希学園は授業見学OK,馬渕教室や能開センターはたぶんですが授業見学NGだったように思います。念のため各校舎に確認してくださいね。

授業見学をNGにしている塾は、「授業を受けている子供たちの集中が途切れる」などの理由を挙げることが多いのですが、最近の塾の教室のつくりは「外から見える」ようにしていることも多いので、その場合は、少し覗くだけでもダメですか、と粘ってみましょう。案外すんなり聞き入れてくれるかもしれません。

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