「天才児」を育てたお母さんに共通する育て方とは?

早期英才教育はよくない、とか、天才児はこうやって育てようとか、調べれば調べるほど訳が分からなくなってしまいますね。

させてもだめ、させなくてもだめじゃ、才能を開花させるのに、わが子の教育、いったいどうしたらいいの?

『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者の立石美津子さんが、“天才児を育てたママの共通項”についてお話ししてくれています。(「天才児」を育てたママがしているある共通の態度とは?

1 無理強いをさせない

子供の教育に使われる文字カード、絵カード、数字カード、これらは脳への刺激として決して悪くはありません。でも、子どもが「たぬき」を見て「パンダ!」と答えたら途端に顔が曇るママがいます。

「違うでしょ! よーく見て、これはなに? た・ぬ・き、で しょ! た・ぬ・き、ちゃんと言ってみて」

こんなことが毎日続くとママがカードを持ってくると「テストされる」「間違えると怒られる」と思うようになります。

だたただ、見せていればいいのです。間違ったらモナリザの微笑みで「これはね、たぬきよ」と正しい答えを優しく示してあげる。強要するとかえって勉強嫌いになる危険があります。

天才児を育てたママの多くは間違っても怒らず正しい答えを示しています。こうして学習に対してマイナスなイメージを持たせず、将来、喜んで勉学に励むように自然に導いてあげているのです。

なるほど、決して強制しないことが大切ということですね。

2 肥料だけをあげる

「これこれこういう職業についてほしい」とレールを引かないこと。親の果たせなかった夢を子どもに託さないこと。

算数力、国語力、音楽力、英語力を付けておく、将来どんな職業に就くことも出来るように肥料をやり、選択肢の幅を広げてやることが大切。

子どもは親と違う人格を持った立派な人間です。どんな職業に就こうと子どもの自由です。そして、自由に職業を選べる能力を付けておいてやることが何よりも親にとって大切なことです。

たいていの人は「通訳になりたいが英語力がないからダメ」「運動選手になりたいが体力続かないからダメ」「医者になりたかったけど医学部行く学力がない」など引き算していくしかないのです。

そうではなく“選び放題”になるように育てる。そのためには様々な教育的環境を与えておくことです。肥料だけをやって後は子どもが一人で歩いて育っていくのを親として後ろから温かく見守りましょう。“見守る”ことは最大の教育とも言われています。

実は、この「見守る」ということが、なかなかできないんですよね。

教育的環境を整えて、さらに親が子供のやることにどんどん口を出す。そういう親が圧倒的に多い気がしますが、立石さんによれば、単純で、根気のいる「見守る」という方法を取った方がいいということです。

3 絵本の読み聞かせをしている

作文を書くにしろ、意見を言うにしろ全部、頭の中にある言葉(=内言)を使って人間は思考しています。成功者の多くは語彙数が豊かで、その語彙はほとんど読書により獲得されています。読書するようになるには「本が楽しい」という体験があること。

0歳から小学校低学年までは毎日絵本の読み聞かせをしましょう。本が好きになり、やがて読書するようになります。本を読む子の多くは高学力です。高学力であれば様々な職業につく選択肢が増えます。

管理人も、この「語彙力」は非常に大切だと考えています。

中学受験で最難関の学校に合格する子は、殆ど例外なく語彙力が豊富です。

「読書」体験が「楽しい」と思わないと、読書そのものを嫌がるようになります。苦痛の多いことはやりたくないですからね。

そのためには、まず「読み聞かせ」で子供の興味を引くことや、物語の世界に引き込んでやる。続きが知りたい!と思わせるように仕向ける。そうなればしめたもの。じゃ、自分で続きを読んでみる?と促してあげればいいのです。

ただ、難しい漢字がたくさんあって今の子供の学力では難しいという場合は、やはり一緒に付き合ってあげましょう。

4 疲れさせない

選択肢を増やそうと小さいうちから英語、体操、音楽、お絵描きと習わせるのはよいことです。但し、全部、子どもが喜んでやっているのならば、という話です。子どもが疲れているのならば親が良かれと思っていることが次第に害になっていきます。子どもは「やらされている」という思いで習い事に通うようになり、ストレスを感じます。

そんな時は、その中でも子どもが一番好きそうなもの「これだけは」と思う習い事に絞ってみましょう。

親は良かれと思って、あれやこれやと子供を習い事に仕向けますが、立石さんが書いているように、子どもが疲れてしまうと、何も吸収しませんし、いやいや行くとなるとストレスも感じます。

前にも書いたのですが、分刻みで習い事をこなして、お母さんがわが子のマネージャーのような生活をしている親子もよく見かけます。

はっきり書くと、こういった子が受験しても90%以上の確率でうまくいかない、というのが管理人の実感です。

受験勉強をするのは、小学校4年、5年ぐらいからですが、すでに「勉強する」楽しさも「考える」気力も残っていないのでしょうか。

幼少期は何か一つ、子供が一番やりたいものに絞って、それを一生懸命させてあげること。野球でもサッカーでもなんでもいいと思います。勉強にこだわる必要は全くありません。

(そのかわり、読み聞かせや、語り掛け、子供の話を聞くなど、十分に子供にかかわってあげてください。)

何か一つのことに集中して取り組みやりとげたという経験のある子は、中学受験に挑んでも、進学塾で一生懸命がんばり、ちゃんと結果を残していきます。

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