塾に入って成績を伸ばす子
3年にしろ、4年にしろ、進学塾に通い始めたら、初めのうちは、物珍しさも手伝ってか、おうちでもいそいそと宿題を始めたりします。
ところが、少し慣れてきたら、だんだん宿題に取り掛かるのが遅くなって来たり、ギリギリまでしなかったりという子も増えてきて、そういった子らは当然、成績もパッとしません。
ですが、中には、そんないい加減な宿題のやり方でも、それなりの成績を維持する子もいて、そういう子らは、何となく手抜き勉強を続けながらも、5年後半や6年の初めには、少しエンジンがかかってきて、最終的に難関校に合格したりします。
(もちろん、合格しない子もいます(*_*))
逆のタイプもいます。
お家では、早め早めに宿題をこなそうと頑張ってはいるけど、なかなか自力ではできず、解答解説をみながらノートを埋めていく。本人は一生懸命やっているのですが、なかなか成績が上がらず、むしろ下がり気味の子供。
入試でも、思っていたより優しいところは合格するけど、第1志望校はちょっと難しいかな、となってしまう。
(もちろん、こちらも難関校に合格する子もいます。)
前者のテキトータイプは男の子に多いタイプ。
こういう子らは、授業にはしっかり参加してくる。
冗談を言いながらも、先生の話をしっかり聞いて、授業中の問題はちゃんと考えている。
授業中に頭をフル回転させている分、重要なポイントが頭に残りやすいのでしょう。
ま、ノートはぐちゃぐちゃだったりしますが。
後者の、まじめタイプは結構女の子に多いタイプ。
授業中もノートをせっせととって、黒板やホワイトボードに書かれたことはすべてノートに記入。
ノートは、綺麗に仕上げられています。
ただ、こういう子らは、板書をとるのに一生懸命で、先生の話が聞けていないこともあります。
だから、宿題で授業中にやったのと同じような問題を解くときには、まずノートにしっかりと目を通し、
それを真似しながら解いていきます。
このやり方だと、なかなかうまく成績が上がらないことも多いのですが、
中には、こうやって力をつけていく子も、特に女の子にはけっこういるものです。
後者のやり方で力をつけていく子は、実は授業中の集中力がすごいことになっています。
どちらがいいとかではないのですが、ボクとしては、まず授業をもっと大事にして、
授業で吸収できる分をうんと吸収していって欲しいと思う訳です。
授業中板書しながら先生の話を聞けるのか?
だいたい、小学生で、先生の話もしっかりと聞きながらノートもきちんと作っていける子って、どれぐらいいるの?ってレベルではないですか?
今まで見てきた子で、それができていた子は、学年で1割~2割ぐらいかもしれません。
ということは、
大部分の子は、板書させると授業が聞けていない
ということになりませんか?
おそらくだけど、多くの塾では、板書の時間というものは取る余裕などないと思うので、板書は、先生の話を聞きながら
ということになる。
いつも授業しながら思っていたのですが、まずしっかり人の話を聞いてほしいし、授業にしっかり参加してほしい。
という訳で、
塾で成績を伸ばすための1番の条件は
人の話をきちんと聞くこと。
前にたって話す人の方に集中し、話している内容をしっかりと聞き取ること。
もちろん、ただぼーっと「聞く」のではなく、もっと頭をフル回転させて、先生がしゃべっていることを「考えながら」聞くこと。
板書も大切だけど、先生の話に集中できていたら、どこがポイントか分かるので、それを聞いてからポイントをノートに書くようにした方が、すべて丸写しするよりいいのではないかと思うのですが、いかがでしょう。
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