第2回 清教学園中・高等学校(後編)
大阪と奈良の県境にある金剛山。その麓、大阪府河内長野市にある清教学園中・高等学校。
先日から、各学校にお願いしていた「質問」の回答の第2段が、清教学園から返ってきました。
後編は、勉強への取り組み、体育祭や文化祭、クラブ活動の様子などをお伝えします。
清教学園について、管理人のボクが抱いている印象(その2)
前編の記事で、清教学園は「伸び伸びとした、公立のトップ校のような雰囲気」とお伝えしました。
ですが、
ボクの持っている「公立トップ校のイメージ」は
- それなりにできる子がそろっている
- クラブ活動もしかりやっている
- だけど、勉強に対してはガツガツしていない(なかなか本気を出さない)
という、そんな感じです。
では、実際、清教学園では、このあたり、どのような取り組みをされているのか。
じっくりとお読みください。
それでは、清教学園について、後編のご紹介です。
清教学園の勉強への取り組み
授業は週35コマ、部活動との両立を考えて、基本平日6コマ(週一日だけ7コマ)、土曜日は4コマです。
私立の進学校としては少ない目の授業コマ数を最大限に生かすために、かなり中味の濃い授業を実施しています。
また、各授業内での確認テスト、追試、実力試験、習熟度別定期課外補講(中三~)、終礼テスト(高校)等々、平常時のプログラムに加え、定期試験前の全員居残り自習、試験前、試験中の質問教室、試験後の特別補講追試などといった定期試験前後のプログラム、夏期特別学習指導(中学)、夏期セミナー、冬期セミナー(高校)などの長期休暇中のプログラムも豊富です。
スーパーグローバルハイスクールアソシエイト校に認定されてからは、特別授業であるグローバルスタディズⅠ・Ⅱをはじめとして、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションなどを通じて課題解決型の学習を大いに取り入れており、大学入試改革に向けての備えを早い時期から進めています。
先ほど、公立トップ校のイメージで、「勉強に対してはガツガツしていない(なかなか本気を出さない)」などと書きましたが、
学校の取り組みを見る限り、このボクが持っていたイメージは覆されました。
ふだんからやるべきことをちゃんとさせる取り組み、休暇中の取り組み、
そして、
新しい大学入試制度に向けての取り組みも万全、といった感じです。
ちなみに、「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」とは、
高等学校等において,グローバル・リーダー育成に資する教育を通して,生徒の社会課題に対する関心と深い教養,コミュニケーション能力,問題解決力等の国際的素養を身に付け,もって,将来,国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る
ために、文部科学省が進めている事業のこと。
(詳しくは文部科学省のホームページで。)
体育祭や学園祭など各種イベントへの取り組み
中学の文化祭は準備から運営まで生徒主体で行い、この上なく盛り上がります。
クラス対抗の合唱コンクールは、限られた練習時間の中で取り組んでいるにもかかわらず、上級生になるほどかなりレベルの高い仕上がりとなっています。
各教科や文化部等からの展示、発表は見応えがあり、例年多くの来場者から好評価を頂いています。
運動部もそれぞれの特性に応じた出し物、アトラクションなどを実施します。
生徒全員が演者であり、参加者であり、観客であり、スタッフであるこの行事。
文化祭のために初めて来校して、清教学園受験を決めた、という在校生が多いことからも、どれだけ魅力的な行事であるかがお分かり頂けるかと思います。
また、本校独自の行事としてクリスマス礼拝における降誕劇があります。
中学二年生全員が、キャスト、ナレーター、聖歌隊、指揮者、オルガン隊、リコーダー隊、クリエイティブスタッフなどの役割を分担し、英語の劇を創り上げます。
短い準備期間の中で、英語のセリフを暗記してアクトアウトする、ナレーションを完全暗記してマイクなしで後方まで届かせる、讃美歌は全て暗譜するなど、素晴らしいパフォーマンスを成し遂げ、清教学園中学校最高学年となるにふさわしい風格を身に付けて行く、成人式のような意味合いもあります。
全国にたくさんあるキリスト教主義校の中でも、独特の取り組みとなっています。
文武両道を実践している清教学園のクラブ活動
最後は、クラブ活動の様子です。
学校は勉強するところですが、勉強だけするところではありません。
中学、高校の6年間という、多感で大きく成長するこの期間。
人間的にも大きくなってほしいというのが親の願いでしょう。
クラブ活動は、そういう観点からも意味のあるも尾ではないでしょうか。
本校は外部の方々から「文武両道を徹底して実現している学校」と評して頂いているとおり、部活動にもかなり熱心で、中学生の93%、高校生の82%が部活動に参加しています。
地区大会から府大会、近畿大会、関西大会、更には全国大会にまで進出する部活動も複数あります。
そして、本校の特長はこのような部活動で6年間熱心に活動した生徒たちが、現役で国公立や私立の難関大学に現役合格しているということです。
芸術コースやスポーツコースと進学コースに分かれて役割分担しているのではないのです。
高三の夏の大会まで汗を流していた生徒が現役で京大や阪大、医歯薬系に合格している実績を見て、多くの方々がその秘訣を尋ねられます。
その秘訣は、是非本校に直接お越しになってお尋ねください。
清教学園を見に行こう!
いかがでしたか?
清教学園の様子や取り組み、2回に分けてお届けしました。
ですが、ここに掲載したことは学校の特長の一端にすぎません。
ですから、ご興味を持たれた方は、ぜひ直接学校を訪れて、その目で雰囲気、生徒の様子なども確かめてほしいと思います。
(前編を見る)
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