算数が嫌い・苦手なわが子にどうやって対処したらいいでしょう?

算数が苦手・嫌いな子にどうやって勉強させるか?

今回のテーマはこれです。

どうやって勉強させていいか、分からなくなってきた

ブログの読者の方から、次のような質問が届きました。
了承を得たので、ここでご紹介します。

いつも拝見しています。

わが子は小学校4年になります。大手塾に通っていますが、算数が苦手で、普段のテストではいつも50点がやっと。

公開テストになると、30点から良くて50点。偏差値は40台をキープしています(*_*;

自宅での様子ですが、塾から帰ってきても、算数の宿題はいつも後回し。

ギリギリまで手つかずということもありました。

このままではさすがにまずいだろうということで、塾の個別指導にも1か月ほど前からお世話になっていて、なんとか宿題はそこでやってくるという状況です。

ですが、授業内で行うテストの成績は以前とさほど変わらず、個別指導の成果もあまり上がっていないようです。

そして何より、「塾でやってきたからもうそれ以上やらない」と、算数を家庭でやるのを嫌がるようにまでなってしまいました。

これからどのように持っていくべきなのか、困っています。(細かな点は個人が特定できないように改変しています)

という内容です。

算数から逃げる子供に、どうやって勉強させるか。

これはなかなか難しい問題です。

個々のお子さんの状況によっても違うでしょうから。

一般論になりますが、考えるところを書いておきます。

算数から逃げているのは、算数が「面白くない」から

算数が面白くないのは、理解できていないことが多いから。

なので、こんな場合の解決方法を一つ書くと、

➤1 塾で習ってきた内容を、テキストとノートを見ながら、親が一緒になって復習する。

➤2 子供が一つ一つ理解しているか、チェックを入れましょう。

➤3 例題を一緒にやって、その後、類題(たいていの塾のテキストには数字替えだけの問題が掲載されています)を、子供に解かせる。

➤4 例題の真似でも何でもいいので、できたら大袈裟に褒める。

「すごい、すごい、デキるじゃん!」みたいな感じで。

➤5 何問かある例題、類題が終了したら、すかさず基本問題に。

「よし、じゃ、次のページの基本問題、できるかな?」

とすかさず振ってみる。

「やってみる」という言葉が、子供の口から出たらオーケー。

というか、ここは一気に畳みかけるように、時間を計ってさせましょう。

1ページぐらいだったら、だいたい20分。

子どもが嫌がらないなら、このとき、お父さんやお母さんと競争してみよう、でもいいですよ。

➤6 時間が来たら、お父さんやお母さんが答え合わせをしてやってください。

そして、できている問題は大げさに褒める!

間違えたところは、子供が「もう一度考える」と言えばそうさせてください。

もし、的外れなことを考えているようなら、説明を入れてあげるといいですね。

ただし、説明後に必ずもう一度させないといけません。

ここまでのことが素直にできること、これを重視しましょう。

分かった、できた、こう感じさせることが一番大切です。

お母さんやお父さんが、ここで調子に乗って、じゃ応用問題もやってみよう、と言って

子どもが嫌がるようなら、とりあえずいったん打ち切る。無理強いはしない。

もちろん、子どもがやってみると言えば、今度も時間を計ってさせましょう。

できることを一つずつ増やしていく、そんな気持ちで焦らないでさせていきましょう。

これを続けていったら、テストで徐々に点数も出てきます。

子どもも点数が出始めると、少しずつ欲が出てくるので、そのうち自分から応用問題にも取り組むようになってきます。

個別指導は必要なのでしょうか?

様子を伺った限りでは、個別指導はいらない気がします。

今の様子だと、

行くこと=勉強していること

となっているようですが、行って、ノートを埋めて終了、なんですよね。

塾でも、

授業に出席している=勉強している

と勘違いしている子はけっこういます。

ただおとなしく座ってボーっとしてる子、いますよ。

さて

多分、ですが、説明を聞いて分かった気になって、ノートにその通り書いて終わっているのではないでしょうか。

このような感じで個別を利用する人、家庭教師を利用する人は多いのですが、

これだとやはり力はつきにくいでしょう。

取り掛かるのを習慣化する

まずは自分で考えて解く、これをやっていかないと力はいつまでたってもついていきません。

ですから、まずは家庭で、先ほど書いたことを参考に取り組んでいってください。

そして基本問題だけでもさっさと取り掛かってやっていくという習慣を身につけること。

習慣化できていけば、すぐにやらないと気持ち悪いので、取り掛かりが早くなります。

最低2週間、先に書いたやり方を続けましょう。

ご家庭でできることは実はもっとあります

最近の風潮でしょうか、何でもかんでも塾を頼ってくるご家庭が多くなってきたように感じます。

「家で宿題をしないので塾でさせてほしい」

「親の言うことを聞かないので、塾の先生から言って聞かせてほしい」

昔からこういう親御さんは多いです。

「お金を払っているのだから、全部面倒を見てほしい」

こういうのもありました。

「間違い直しをしてこいという宿題が出ているが、もう一度全部子どもに解説してほしい」

ひどいのになると、

「塾が休みの日にも塾で勉強させてほしい。家では勉強しませんから。」

中学受験というのは、子供と親が一緒になってがんばって初めて結果が出るものです。

親だけが必死になってもダメだし、親が無関心でもうまくいきません。

親が上手に子供の動きをコントロールすることが必要ですが、コントロールしすぎは逆効果。

そういう意味では、ものすごく難しい試験になるわけです。

まずは家庭学習への取り組み方、ここをしっかり見直し、上手に自宅学習ができるように持っていく必要があります。

すべては、そこが出発点だと思います。

もし、家庭学習がうまくいっていないのなら、今回書いた内容を一度実践してみてください。

そして、メールにも何度も書きましたが、

親子で中学受験を楽しむぐらいの気持ち、これがいい結果につながる最善の策だと思います。

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