バランスの取れた進学校~生き生きと生徒を伸ばす「清教学園」(前編)

第2回 清教学園中・高等学校

大阪と奈良の県境にある金剛山。その麓、大阪府河内長野市にある清教学園中・高等学校

先日から、各学校にお願いしていた「質問」の回答の第2段が、清教学園から返ってきました。

清教学園について、管理人のボクが抱いている印象。

今まで何度か本校を訪問する機会があったのですが、先生方だけでなく、そこで会った生徒たちからも

紹介記事の中にも出てきますが、伸び伸びとした、公立のトップ校のような雰囲気を感じ取っていました。

「いい学校だな」

正直そういう印象を持っていました。

上の娘が中学受験の際、第1志望、第2志望と失敗したら、清教学園への進学を真剣に考えていて、

体験授業なども受けさせていました。

「地味、だけどいい学校」

当時もそう思っていたのですが、

今回頂いた紹介記事を読んで、その思いはますます強くなりました。

これをお読みの皆さんも、機会があればぜひ一度見学されることをお勧めします。

(ただし、河内長野の駅から学校までは、川沿いの綺麗な遊歩道を、えんやとっとと登っていかないといけません(^-^;)

それでは、清教学園について、2回に分けてご紹介します。

学校の先生が考える「清教学園の魅力」

清教学園のここが素晴らしい!

本校をよくご存知のとある塾の先生が上手に表現してくださいました。「バランスの取れた進学校」と。

本校も私立の進学校に名を連ねさせて頂いていますから、勉強面での指導は厳しく行い、第一志望の難関大学に現役で合格出来る力を付けるべく最大の努力をしています。

しかし、学校は大学受験予備校ではありません。

心も身体も大きく成長する大切な6年間を受験勉強だけに費やすのは、生徒の人生にとって大きな損失です。

本校ではキリスト教主義に基づく人格教育を土台に据え、勉学も部活動も学校行事も、更には現行の大学入試対策とは直接結びつかないように思える新しい学びも、全て真剣に追求していくという姿勢で、取り組んでいます。

ある意味欲張りと言えます。

その指導過程においては生徒の自主性を最大限に尊重します。

その意味では、高校は公立トップ校に似た雰囲気があり、そのことがよく周知されているのか、3年コース受験生には、公立トップ校文理学科との併願者が多いのが昨今の傾向です。

公立トップ校との違いは、現役合格率の高さ入学後の伸びの大きさでしょうか。

全てにおいて欲張りな分、生徒たちは忙しい生活を送っています。

密度の濃い授業、真剣な部活動、熱心な行事への取り組み、グローバル活動、少ないとは言えない宿題…。

しかし、「忙しいけど、充実しています。」という生徒の声にも現れていますが、来客者のほとんどが、「生徒たちが生き生きしていますね。顔が輝いていますね。」と誉めてくださいます

この生徒たちの姿を見て、本校を志望してくださる受験生が多いのも特長です。

まさに、創設者の一人が語った「本校は生徒が看板です。本校を知りたければ生徒を見てください。」という言葉が今も生きています。

 

学園チャペル

勉強にはもちろん真剣に取り組んでもらわないといけません。

でも、勉強だけで過ごす6年間で失われるものの大きさ。

清教学園は、「心も身体も大きく成長する大切な6年間を受験勉強だけに費やすのは、生徒の人生にとって大きな損失」ととらえています。

まさにその通り。

人間的に大きく成長していく6年間というものを大切にしてくれる学校だというのが分かりますね。

清教学園での生徒指導のポイントとは?

清教学園での生徒指導のポイント

本校の目指す人間像の一つに「真理を学び、賜物を生かす」というものがあります。

賜物とは、一人ひとりの生徒に与えられた能力持ち味良さ、更にはその生徒の人生全体をも含みます。

それらを生かすということがあらゆる指導の基本にあります。

一人ひとりの生徒が生き生きと100%の自分を生きることが出来るように、勉学においても、部活動においても、行事においても、グローバル活動においても、生活のあらゆる分野で、賜物を生かすことを念頭に指導をします。

また、生徒の自主性を育むことを意識して指導をしています。

創立以来、本校は「面倒見の良さ」で評価を頂いて来ましたが、昨今はその面倒見の良さを、手取り足取りで指導する方向ではなく、生徒の自主的な学習、取り組みをサポートする方向で生かすべく、授業におけるアクティブラーニングや生徒主体による行事の運営などに重きを置いています。

 

朝の始業前から個別質問。いつでもすぐに対応できるように
廊下のあちこちにもイスとテーブルが。

よく「面倒見の良さ」を「何から何まで学校が用意してくれて、生徒はそのレールの上を走っていくだけ」なように勘違いされるケースが多いです。

ですが、中学受験の時はともかく(中学受験の時でさえ、レールの上を走っているだけの子は、最後には伸び切らないのですが)、

中高生という、自我が一番成長し、人格的にも大人に近づいていく6年間ですから、やはり重要なことは

「自分で考え、自ら行動できる」ことではないでしょうか。

中学入学からしばらくは反抗期とも重なります。

ですから、この時期、子供は親の言うことに耳を傾けなくなってきます。

(それが普通です。)

ここを乗り越えて、次のステップに進むためのサポートを学校がしっかりやってくれること。

わが息子のことで恐縮ですが、反抗期がひどかったとき、学校(担任の先生はじめ、息子に関わってくれていた先生方)のサポートはとても助かったという経験が、我が家でもありました。

勉強だけではない、人格の成長の時期、これをしっかりバックアップしてくれる学校であってほしいと思うのですが、

清教学園はそのあたりのことも十分押さえた上での指導をされているのではないでしょうか。

新入生に対し、特に留意している点

次は、清教学園が新入生に対して行っていることをお聞きしました。

新入生に対しては

中学一年生入学時には、

・学内でのオリエンテーション

・中三の生徒たちによる小グループに分かれての校内見学ツアー

・新入生歓迎球技大会による中二中三生との交流

・更に学外での一泊二日オリエンテーション合宿

・部活動紹介

など、様々な行事、活動を通して、新しい学校生活に慣れ、先輩たち、先生方との関係を深めて、スムーズな中学生活を開始するための配慮がなされています。

 

新入生歓迎球技大会。中一から中三が一つのチームに。

入学したての生徒たちが学校に馴染めるか、その学校でうまくやっていけるか、そして、その中で「がんばっていきたい!」と思えるかどうか。

これはその後の6年間を占う、非常に大切なことです。

近大附属中学の時にも触れられていましたが、入学する生徒が全員が全員第一志望で入ってくるわけではありません。

ですが、そういった生徒も含めて、どの生徒にもこれからの6年間を一緒に歩んでいきたい、という学校からのメッセージが、

ここに挙げられた新入生に対する活動なんですね。

 

さて、保護者の方のおそらく1番の関心事である勉強面などへの取り組みについては、後編をご覧ください。

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