
中学受験でお金と時間は無駄にしない!
最近、こんな記事を見かけました。
中学受験塾でお金をドブに捨てないための5カ条(文春オンライン)
ここでは、中学受験塾で時間もお金も有効に使う方法を、カリスマ家庭教師の安浪京子さんという方が取り上げる5つの項目について、検証します。
1 “塾に電話”が、子どもの命運を決める
子どもの学習態度を把握するためにも先生とのコミュニケーションを密にするためにも、「電話がけ」は必須です。
これは全くその通りだと思います。
先生とのコミュニケーションをしっかり取っていくことは、自分の子供に目をかけてもらえるようにするための第一歩と心得ましょう。
ボクが塾で教えているときでも、絶妙なタイミングでお電話してくる保護者がいらっしゃいました。しかも、要点を言ってさっと電話を切る。いつまでもぐだぐだ喋らない。
教える側からしてもありがたい存在でした。
また、保護者会の後、お母様方につかまります。
このときも、よく喋るお母さんの後ろで控えめに待っておられ、順番が来たらポイントとなることを話されたり、聞かれたりして、さっとお帰りになる方。
先に話していたよく喋るお母様が、結局何の話をしたっけ?となるのに対し、控えめなお母様の一言はよほど残っています。
それはともかく、先生にいい印象を残しておかれることは、子供に取っても大切なこと。
先生も人の子ですから、そういう保護者の子には自然と目が行きます。
2 塾の宿題はすべてをやる必要はなし!
これもその通り。
ただ、塾の先生によっては、「なぜできていない」「全部やっておかないと力がつかない」「合格の責任は持てません」
そんなふうに子供や親を責める方もいます。
ですが、だれも不合格に責任を塾の先生に取ってもらおうとは思っていない。これ、常識です。
子どもの家での様子を一番わかっているのは親です。
子どもが塾の宿題のため夜中まで起きて、翌日ふらふらになって家を出る。
それが何日も重なるようでは、その宿題の量は多過ぎるでしょう。
塾の先生に相談し、まずは必要最低限やっておくべきところを聞き出しましょう。
サボってできていません、とか、取り掛かるのが遅くて夜中までかかりました、というのではダメ。
(これは家での時間の使い方を厳しく指導しましょう。☆1)
ペースが掴めてきたら、徐々にできる量が増えてきます。
これでも志望校には十分近づいているはずです。
3 保護者会は「終わった後」が正念場
普通、保護者会と言えば、自分の子供の授業担当者が出席しているでしょうから、少しでいいので、担当の先生と直に話しましょう。
お母様の人となりをここで売り込んでおきます。
そして、後日でいいので、電話で礼を言うのに続けて、家での様子で心配事があれば話しておきましょう。
その場でアドバイスらしきものが返ってこなくても、直接子供にリアクションしてくれるケースは多いはずです。
また、お仕事などで保護者会に出席できなかった場合、資料などはもらえるでしょうから、一通り目を通したら、疑問に思うことを、簡単に電話で尋ねておくことも大切です。
もちろん、保護者会の中身も大切ですが、それ以上にコミュニケーションを取っていくことがより重要ですよ。
4 塾の先生に目をかけてもらう
これも当然大切でしょう。
ただ、ここまでの1~3ができていたら、塾の先生は間違いなく目をかけてくれます。
これに付け加えて言うなら、子供にまめに質問をさせに行かせることと、その際の簡単な電話入れ。
先生も一生懸命質問しにくる子には、もっとこうやって成績を上げてやろう、とか考えます。
5 転塾は6年のゴールデンウィークまでに
これには反対です。
6年のゴールデンウィークでは遅い。
なぜかというと、子供が新しい環境に慣れるのに時間が取られるからです。
新しい教科書、場合によってはそれまでの塾と教え方がまるで違うこともあります。
宿題の量も変わってきます。
子どもが自分のペースを見つけて勉強に集中できるまで、1か月では足りないでしょう。
ですから、遅くとも新6年の授業からは新しいところでさせるようにする。
これは親の責任です。
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