「中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ」が話題になっています。
日経DUALで連載していた高瀬志帆さんの大人気漫画「ドタバタ中学受験★物語」が、ムック本になった、
しかも、かなり内容が濃く、中学受験の渦中にいる人、これから中学受験を考えようか、という人にお勧めです。
小学校中学年の4人の子どもとその家族が、中学受験を検討し始めてから、実際に受験をし中学校に入学するまでの日々を描いています。塾選びから塾通い、勉強の進め方、夫婦の協力、ときには親子ゲンカ、塾との連携、学校見学、受験直前や当日の様子、合格発表の模様まで、中学受験を丸ごと“体験”できる内容です。(日経DUAL 4/4(火) 配信)
中学受験のリアルをかなり等身大に描いたまんがで、原作者の小林延江さんは
学力アップ法や難関校合格のための中学受験本はたくさんあるけれど、「そもそも、中学受験ってどういうものなの?」ということがパッと分かる本ってないなあと思っていました。私自身、よく分からないまま子どもの中学受験に足を踏み入れてしまい、結果「こんなに勉強しなくちゃいけないの!? こんなに親の負担が大きいの?」と、最後まで戸惑うことばかりだったので、「今、入り口で迷っているママ・パパのために、中学受験というものが一望できて役立つものを作りたい!」と思いました。(日経DUAL 3/29(水) 配信)
とあるように、中学受験を「客観的」に、かつ「冷静」に見ることを心がけたご様子。
一人で抱え込む必要がないということも分かります
もちろん、今現在中学受験の渦中にいらっしゃる方にも、参考になる話がたくさんあります。
中学受験のため、子供を進学塾に通わせていると、子供の様子や取ってきた成績を見て、ついついきつく叱ってしまう。
自分で自分を抑えきれず、もっと穏やかな言い方はなかったのか、もっと褒めてあげた方が良かったのか、
後から考えて、落ち込んでしまうことはたくさんあります。
また、ご主人が非協力的で、大変な思いで子供を塾に通わせているのは自分(お母さん)一人、という気持ちでぎりぎりの状態に自分を追い込んでしまうことだって、よくあります。
そして、
こんな思いは、なかなか他のお母さん方に話せないし、と、一人で抱え込んでしまうことも多いと思います。
でも、この漫画を読めば、「こんな思いでいるのは、自分一人ではない」と勇気をもらえたりします。
それだけ、架空の存在である登場人物が、リアルかつ身近な等身大の存在として描かれているということですね。
これを読んで、中学受験を冷静に、少し距離を置いてみることができたら、
そして「中学受験はしてもいいししなくてもいい」と感じることができたら、
今、受験勉強真っただ中の子供たちが、もっと伸び伸びと、受験勉強を楽しんでできるようになって、
その結果、めきめき成績を伸ばしてくれるかもしれません。
このマンガ、きっと読みながら
「そうそう」「あるよね」など何度も相槌を打つ場面がたくさん出てくるでしょう。
きっと、気持ちをリフレッシュさせて、子供の受験に向き合えるようになるのではないかと思います。
また、読んだ後、お母さんはきっとお父さんにも読んでほしいと思うのではないでしょうか。
そして、子どもも交えて、もう一度中学受験することについて、家族でじっくり話し合う、
そういうきっかけにできるような気がします。
それぐらい値打ちのある本だと思います。一読をお勧めします。
中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ (日経BPムック 日経DUALの本)
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