
小学校に入学するまでの通信教育に「値打ち」はあるの?
優れた通信教育に送られる賞である「イード・アワード 」というのがあります。
通信教育全般については、こちらを参照してほしいのですが、
今回は、ここで優秀だと認められた通信教育が、
① 実際に学力なり知育なりの増進に役に立つのか(ほかにもっと有効な手段がないか)
という点、さらに
② 将来難関中学を受験する際に、この通信教育は正しい選択なのか
という点を見ていきましょう。
まずは3歳ぐらいまで
「三つ子の魂百まで」とは昔から言い伝えられている言葉です。
三つ子とは、ほんの小さい子供、満年齢にして2~3歳の幼児期までを指します。
3歳ごろまでに受けた教育によって形成された性質や性格は、100歳になっても根底は変わらない、というような意味ですね。
この言葉が示すように、人格形成の主要な部分は、幼少期の教育で決まるようで、3歳くらいで、脳内神経細胞のおよそ80パーセントが完成されると言われており、これは科学的にも証明されているそうです。
ですから、この時期をどう過ごさせるかはその子にとって非常に大切。特に、知育に限っては、話しかけや、読み聞かせ、そして子供の話すことを聞いてあげること、要するに親と子のコミュニケーションが大切なようです。
今回受賞した、幼児ポピー「ポピっこ」はこういった幼児期に親がやってあげたいことに焦点を当ててくれています。
(資料請求はこちら)月刊教材ポピー
「ポピっこ」の2歳児用である「ポピっこ ももちゃん」の説明には以下の通りの記述があります。
赤ちゃんから幼児へと成長していくこの時期。まわりの真似をしたり、なんでも「イヤ!」と言ってみたり…。かわいくもあり、難しくもある時期です。
この時期だからこそ、親子のふれあいを楽しみながら、「人づくり」の土台として「こころ」「あたま」「からだ」の基盤をきちんと培いましょう。
ポイントは親子のふれあい。
この時期、お母さんやお父さんなど、家族の温かい愛情とスキンシップに勝るものはないのではないでしょうか。
ただし、この年齢ぐらいだと、やっていることが「受験直結」とかは正直不明です。それよりも、ここから先への成長の土台をつくってあげる、そういう考えで子供に接していく、というのも必要な視点かもしれません。
3歳を超えたら
徐々に文字や数に親しむ機会を増やしていきましょう。
ビデオを見せることも悪くはないと思います。
ですが、ビデオや漫画には限界があります。
それは何かというと、
”創造を自由に働かせる”という点です。
ビデオやアニメは自分で考えるより先に、その場面が描写されています。
その中で、例えば登場人物の気持ちになり切り、感情移入し、感動を他の人たちと共有する。
これ自体、素晴らしい体験ですね。
実際、わが娘は、3歳のころ、アニメドラえもんのビデオを一生懸命見て、感激のあまりボロボロ泣いていました。
この体験を親子で共有できることも素晴らしいことですね。
ですが、先に書いた”創造を自由に働かせる”という点に関しては、読書に勝るものはないように思います。
できれば親子で絵本を一緒に読んでいく、というのがいいでしょう。
絵本には、場面場面での基本になる絵が描いてあります、というか、それが絵本の中心ですね(^-^;
そこから想像をはばたかせていけばいいのです。
お母さんの読み聞かせも、とても役に立ちそうです。
(余談ですが、国語学者の石原千秋さんは、ご自分の息子を中学受験させたのですが、その息子さんが小学校を卒業するまでずっと読み聞かせをされていたそうです。「秘伝 中学入試国語読解法 (新潮選書)」)
学力の基盤は、こういったところから作られていくのですね。
さて、イード・アワードを受賞した「ポピっこ」です。
好奇心や想像力が強く、「どうして?」という質問をよくする時期です。
この歳から園に通い始めるお子さんも多いでしょう。
親子のコミュニケーションを通じて人とやりとりすることを楽しみ、
バランスよく知恵を育むお手伝いをします。
この時期から、子供というのは好奇心の塊になります。
「なぜ?」「どうして?」
そういった子供が持つ疑問の一つ一つに対して、大人が的確な回答を与えていくことは難しいことです。
ですが、子供の「なぜ?」と向き合いながら、親子でコミュニケーションを持つことはとても大切なことです。
そのための一つのツールとして、こういった通信の教材は役立ちそうです。
子供の好奇心を大切にする、これは、その先にある本物の学力に直結していく部分でもあります。
(またまた余談です。灘中学に進学した子がいました。そのお母様があいさつに見えたとき、「彼の合格には、祖母の力もおおきくかかわっているのです」と言うのです。どういうことですか?と問うたところ、次のような話をしてくれました。
小さいころ、彼はおばあちゃんと過ごす時間が長かった。別に勉強を教えるとかそういうことはなかったのだが、息子からことあるごとに「なぜ」と聞かれるので、あるときから聞かれたことをメモに取って、図書館で調べ、それを子供が分かるように教えていた。そのうち、一緒に図書館に行くようになり、子供はそこで自分の興味のある本を探し出して、はじめのうちはおばあちゃんと一緒にそれを読み、やがて、自分でどんどん読み進めるようになった。その習慣が彼の力の原動力になったのではないでしょうか、ということでした。)
ちなみに、「ポピっこ」は1か月980円。
「無料お試し教材」もありますから、請求して、じっくり研究できます。