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中学受験生中心に回っている今の時期がチャンスです。
中学受験まであと2か月ぐらいの10月~11月、どこの塾でも6年生中心にシフトします。
中には、授業日以外でも連日受験生を自習に呼び出し、長時間拘束し、受験に向かうような塾もあります。
そして、この時期から受験が終了するまでの間、4年生や5年生はどちらかというと塾のお客様状態にされてしまい、少々扱いが手薄になってしまうという面があります。
ですが、4年でも5年でも今これを頑張っておかないと、次の学年になったら困るということがたくさんあるものです。
そこで、今回は、その中でも4年生が今のうちにやっておくべきことを中心に書きます。
4年生、今のうちにやっておきたい
1 点数が取れていなかったところを復習する
5年生からは本格的な受験学年に、いやでも突入します。
そこで、5年になる前にやっておきたいことの第一は、復習。
算数や国語、理科で4年の間に習ったことがある程度身についているかチェックしておきたいところです。
これまでやってきたテスト(復習テストなど)を引っ張り出して、点数が取れていなかったところを、塾で使用したテキストに沿って簡単に復習しておきましょう。
点の出ていないところからというところがポイントです。
やったことをすべて復習するだけの時間も根性も普通はありませんから、的を絞ってやることが大切です。
理解が薄いと感じたら、そのとき使っていたテキストを引っ張り出してきて、該当箇所を、できれば親御さんと一緒にひとつずつ丁寧に見直す作業をしてください。
ここで大切なことは、「問題を解かせる」ことではなく、「理解を深める」ことです。
しっかり理解できたかな?と思ったところで、何問か演習をさせると、そこで理解できたところが定着していきます。
5年の勉強は、4年までに身につけたことをベースに進められます。教える側も「これは知っているだろう」ということを前提に次々と新しいことを教えるわけですから、ベースになる部分がガタガタだと「砂上の楼閣」のように、いつかはガラガラと崩れ落ちてしまいます。
そうならないために、4年の残った時間を有効に使ってください。
2 計算力と漢字のチェック
計算と漢字のチェックもきちんとやっておきましょう。
5年内容に突入すると、新しいテーマを次々と習うので、基本をおさらいせずに突き進むことになってしまいます。
しかし、算数の土台はまず計算力、国語の土台は言葉(漢字)です。
計算は、速く正確にできることを目指して、漢字は筆順や使い方を正しく覚えていることを目指して、しっかり復習してください。
計算については、まず整数の計算が、四則混合、( )付き、逆算などで確実にできるようになっておくこと。小数計算も、特に割り算の余りだしを中心に復習しておきましょう。
漢字は、特に、同音異義語や同訓異字、熟語の組み立てと意味をしっかりやっておきましょう。
3 難しい問題を「考える」練習
算数では、今までなかなかできなかった「難しい問題を考える」練習も取り入れておきましょう。
たくさやる必要はありません。1問1問しっかり考える練習だと思ってさせましょう。
考えるという、入試の時に一番必要な力が、塾のカリキュラムを進むだけだと、不足しがちです(量や課題をこなすのに精いっぱいになってしまうので)。
はじめのうちは、保護者がそばについてあげて、考える手助けもしてあげてください。
(おそらく、考えることに慣れていない子は、最初のうちは、問題を読んだだけでなかなか先に進めません。そのうちぼーっとし始めます。)
問題の条件を書き出す、問題を図で表してみる、表にまとめる、などの作業が自分でできるようになることが目標です。
「考える」ということが苦手な子に、難関校の受験は無理ですから、少しずつでもこういう練習はやっておきましょう。
4 時間をうまくコントロール
4年生の塾での学習が軌道に乗っていれば、あまり問題にはなりませんが、生活習慣を見直し、時間がうまく使えるようになっておきたいものです。
5年生になれば、課題の量が増え、塾に行かないといけない時間も増え、今まで通りの時間の使い方だと、どうしても時間が足りないとなってしまいがちです。
今のうちに、時間管理を徹底して見直し、子供に時間の使い方をきちんと教えていきましょう。