大学入試センター試験に代わる「達成度テスト・発展レベル(仮称)」

現在の「大学入試センター試験」に代わる新しいテストの提言が、中央教育審議会(中教審)の部会の答申案にまとめられました。

いよいよ、という感じです。

概要

○試験内容について

  • 従来の「教科型」に加えて、複数教科にまたがった「合教科・科目型」、教科の枠にとらわれない「総合型」の問題を実施
  • 実施状況や学習指導要領の改定などを踏まえ、「合教科型」や「総合型」の出題の拡大を検討

○回数について

  • 志願者に再挑戦の機会を与えるため導入を検討している、年複数回の実施は、「1回の試験を1日で終えることを前提に年2回」実施が適当

○成績の処理

  • 1点刻みの素点による成績表示は行わず、段階別表示など複数の表示方法を提示

実施は、現在の小学校6年生から、ということですので、今の中学1年生までは現行通りということになります。
なので、今の中1は「浪人できない!」という声が聞こえてきそうです。

さて、大学入試のシステムを改変する大きな理由の一つに、「知識偏重」というものがあります。

ですが、知識偏重というのは、悪なのでしょうか。

大学で専門分野の勉強を始めるときに、最低限押さえておかないといけないレベルがあると思いますが、知識もその一つではないのでしょうか。

知識という土台、基礎がしっかりできていてこそ、その上に立つ学問が支えられるのではないでしょうか。

もちろん、知識とそれを利用して考える力というのは車の両輪と同じで、どちらかが欠けても有効に機能しない、ましてや、国際化社会の中で他の国々との競争に勝てないという理屈は、それはそれで理解できます。

しかし、知識を重視しない⇒知識をおろそかにする⇒さらに競争力が低下する、という懸念はないのでしょうか。

小手先の入試テクニックがはびこっていて、「高度な入試テクニックを塾や予備校で習った子が有利なシステム」、これは改変の価値はあります。

ですが、こつこつこつこつ頑張ってきた、さほど頭の回転の速くない子が阻害されるシステムにもしなるのであれば、明らかにそれは「改悪」でしょう。

どのような改変になるにしても、頑張った子が報われるシステムをお願いしたいですね。

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