
四天王寺と奈良の帝塚山、両方合格しました!
なんともうらやましい話です。
ですが、ここからが悩みの始まり。
第1志望校は四天王寺と決めていたけど「英数Ⅰ」だった。帝塚山は女子英数コースに合格。
とか、
四天王寺は医志コース希望だったけど、英数Ⅱで合格。帝塚山はスーパー選抜クラスに合格。
どうしたらいい?
今まで受験生を見てきて、「四天王寺と帝塚山、どちらも合格したけど、どっちを選んだらいいですか?」という質問は、毎年のように出てきます。
そこで、管理人の考えを簡単にまとめます。
が、その前に、両方の中学校の基本情報を
四天王寺中学校
コース
医志,英数Ⅱ,英数Ⅰ
入試
2020年度は1月18日(土)午前の1度だけ
3科または4科
2020年度大学合格実績
東大4,京大14,阪大32,神戸大24,国公立医学科67
帝塚山中学校(女子)
コース
女子英数コース(スーパー選抜クラス +英数クラス),女子特進コース
入試
1次A,1次B,2次A,2次Bの4回
2020年度大学合格実績(女子のみ)
東大1,京大6,阪大6,神戸大7,大阪市大10,国公立医学科11
進学実績の数だけなら四天王寺?
大学合格実績を比較したら、圧倒的に四天王寺が勝っている。
ではこれからもこの傾向は続くのでしょうか。
医志コース vs スーパー選抜
四天王寺は大学進学に特に力を入れるコースとして「医志コース」を設置しました。
内部生の間では、「医志コース、学校も力を入れて指導している」と評判になっているぐらいです。合格可能偏差値もとても高い。
医志コースに合格したなら、迷わず四天王寺を選択すればいいでしょう。
ただ、進度はやたら速く、やっていく内容が難しいと評判です。
英数Ⅱも進度は速いのですが、医志コースは別格だそうです。
ただ、上位を狙っていくために、入学早々ハードな塾に入っている生徒も多いとか。
帝塚山の女子英数コース、中でも「スーパー選抜クラス」は勉強面で、手厚く見てくれそうです。
もちろん、進度が速いのは四天王寺の医志コースと同様。
ですが、生徒一人一人へのケアは帝塚山が勝っているようです。
そこで、子供の性格(のんびりした性格か、負けず嫌いかなど)、理解の速さ(理解が速いか、じっくり理解するタイプか)なども考慮して決めていかないといけません。
「医志>スーパー選抜」となる子もいれば、「スーパー選抜>医志コース」の子もいるでしょう。
英数Ⅱと女子英数コースだったらどうでしょう。
一人一人に対するケアでは、帝塚山が勝っていそうですが、もっと上を!と頑張る子は四天王寺の英数Ⅱにはけっこういるそうで、そんな中で切磋琢磨しながら頑張れる子なら、英数Ⅱがおすすめ。でも、じっくりやった方がいいというタイプの子は女子英数コースを選んだ方がいいでしょう。
英数Ⅰと女子英数コースだったら?
大学のことを考えるなら、迷わず帝塚山を選ぶべきです。
四天王寺の英数Ⅰは、わりとのんびりした子の集団ですが、学校はそれほど積極的に勉強には介入してくれないと聞きます。それと比べると、帝塚山の女子英数コースは勉強面でのケアが勝っているようです。
ですから、大学のことを考えたら帝塚山という選択がいいと思います。
ですが、中高の6年間を大学だけのことを考えて過ごすというのは、あまりにもったいないです。
クラブ活動や学校行事を通じて、もっともっといろいろな経験を積んで、人間的にも成長していかないといけない時期です。
そうした中で自分を磨き、もっともっと勉強以外でも自分を向上させるという選択も当然ありますよね。
ひょっとしたら、こういったことすべてが6年後に生きてくるかもしれません。
そう考えると、どちらがいいかは一概に言えなくなってしまいます。
子供一人一人の状況や性格、通いやすさを考えて選ぶべき
結局はこれに行きつきます。
どちらもいい学校だし、大学合格実績は、帝塚山が今後伸ばしてきそうで、四天王寺との差は徐々に小さくなってきそうです。
ですから、大学実績だけではなく、通いやすさや学校の雰囲気、進め方が子供に合っているかどうか、などをしっかり見極めて判断してあげましょう。