希学園が選ばれる理由は?

進学塾を使って中学受験

希学園の中学入試合格実績は?

毎年中学受験のシーズン終盤から、関西の大手塾が「合格実績」をホームページに掲載します。

希学園も、なかなかの結果を出しているように思います。

灘中 40名,洛南中 38名(うち女子15名),東大寺学園中 38名,甲陽学院中 26名
神戸女学院中 18名,西大和学園中 72名,六甲中 24名,四天王寺中 44名など
(希学園2018年版ホームページより抜粋)

小6の塾生403名(男子264名,女子139名)でこの数字ですから、「受験生はよく頑張った!」「講師の先生方も健闘した!」と言えるようです。

もちろん当日の結果が良くなくて涙をのんだ受験生もたくさんいるはずで、例えば「灘中驚異の51%合格!」と謳っていますが、それは49%が涙をのんだということです。

そういった受験生に対する対応というのも、塾を選んでいく上では重要だと思いますから、これから塾選びをしていくお母さんやお父さんは、その辺の情報にまで探りを入れましょう。

希学園を選ぶ理由は?

講師の質の高さと面倒見の良さ

”希学園の講師はレベルが高い”

そんな噂があります。

実際、灘中などの関西難関私学出身の講師も何人もいます。

ですから、灘中などの最難関中学を真剣に目指していくのであれば、そのレベルに合わせた授業を十分期待できます

ですが、

・「講師が難しい問題をスラスラ解ける」ということと「それを分かりやすく解説できる」ことは別物

ですし、また、

・「解説が分かりやすい」ことと「力をつけてくれる」ことも同じではありません。

個別で教えていた子の中には、「先生の解説がとても速くて頭がついていけへん」という子も何人かいました

また、解説を聞いて分かった気になって、そこから先を自分で努力しない子は成績が伸び悩みます。分かりやすく解説してもらえ、さらにそのやり直しをするようにお尻を叩いてもらえるような環境ができているか、これがその先の成績の伸びを左右します。つまり、「面倒見の良さ」ですね。

希学園に「面倒見の良さ」は期待できる?

塾に期待できない場合、おうちではお母さんがその役割を担っていることが多いと思いますが、希学園ではその「面倒見」はどうでしょう?

ボクが今まで接してきた子供たちの様子から、期待度は50%ぐらい、そんな実感です。

・担任があれこれ面倒を見てくれたので、とても助かった

という声がある一方、

・塾で居残りさせられているだけで、全然力をつけてもらっていない

・居残りで宿題をちょこちょこやっているだけで、無駄な時間になっている気がする

そんな声もあります。

実際のところ、担任の関わり方でまったく様子が異なってくる面も少なからずあるようです。

ですから、お母さんによっては、はっきりと担任に希望を伝え、様子を見て、状況に変化がなければ「担任替え」を申し出る方もいらっしゃるようです。

教材の良さ

こと算数に限って言えば、希学園の教材、特にベーシックの教材は非常によく練られ、重要なポイントを必要最低限きっちりと押さえた、なかなか他の塾ではお目にかかれない優れものだと思います。

おそらくベースになっているのは、昔袂を分かった浜学園の教材だろうと思いますが、浜学園の教材が「大雑把」「適当」(収録されている例題と類題が全く種類の違う問題だったりする)なのに対して、そのきめの細かさは際立っています。

これをきちんとこなしていくことができれば、算数のベースになる部分は出来上がる、そんな期待ができる教材です。

希学園の特徴

・レベルが高い

・塾での拘束時間が長い

・授業料が高い

これが、世間一般というか、中学受験を控えた子供を持っている親が抱く、大雑把な希学園のイメージでしょう。

レベルが高い

レベルは確かに高い気がしますが、中学受験をする以上、ある程度高いレベルのことに焦点を当ててやっておかないと「難関」と言われる学校に合格できませんから、これは仕方ありません。

逆に、中堅どころの学校を狙うなら、希学園のレベルは不要ということもできます。

拘束時間が長い

塾での拘束時間が長すぎる件は、特に受験を控えた6年の10月や11月ごろからは重しになるケースがあります

つまり、入試に向けて特に力を入れておきたい部分があるのに、それをさせる時間が取れない、個別指導や家庭教師をつけて見てほしいところがあるのにその時間が自由にならない、などといった場合です。

受験前、受験生である彼ら、彼女らの過ごし方は

9時 入室

→ 18時 授業終了

→ 21時 退室退室

→ 22時 帰宅

→ 22時30分 宿題開始

→ 25時 就寝

大雑把に書けばこんな感じ。拘束時間がやたら長いうえに、こなしきれないほどの宿題量。

ですが、これは覚悟しておきましょう。

授業料が高い

拘束時間が長い分高くなるのは仕方ないかもしれません。

ですが、他の理由、たとえば成績が伸び悩んでいるので、希の個別指導である「ポリック」を取るように担任から言われ、断れずにとったところ、月額に驚いた、とかはよくある話です。(それでも個別指導専門の塾に行かせるよりはリーズナブルかもしれません。)

希学園でがんばりますか?

以上のような特徴の希学園ですが、入れる・入れないはもちろんご家庭の判断です。

ただ一言いえば、ものすごく子供による部分が大きい、逆に言えば「万人受けしない」塾だということ。合う子には素晴らしく合い、成績も伸ばしてもらえますが、そうでなければ時間とお金がもったいない、ということになってしまう。

子供の性格や、利発さ、頭の回転の速さなどによって、変わってくると思います。お母さん、お父さん、わが子をしっかり観察し、「ここでならきっと伸ばしてもらえる」と確信をもって入塾させてほしいと思います。

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