
塾で成績を上げてくる子と、成績を下げていく子、違いの原因を考えてみた
今はそんなに成績が出ていない子でも,そのうちメキメキ成績を上げてくる子がいます。
反対に,はじめ成績が良い子でも,徐々に成績を下げていく子もいます。
では,いったい何が違うのでしょうか。
授業中の目の輝きは明らかに違う
実際に授業をしていて思うのは,第一に「授業中の態度」。
成績を上げてくる子は,食い入るような目をして授業を聞いています。こちらが話している内容を,それこそ一言一句聞き逃すまいと真剣です。こういう子は必ず成績を上げてきます。
性格にも素直さが必要
次が,「素直さ」。
指示されたことはまず指示されたとおりにやろうとすること。
慣れてくればそこにアレンジも入ってきますが,まずは言われたとおりに問題を解く。言われた手順をきちんと守って読み進める。こういった素直さが成績に徐々に反映されていきます。
粘り強くがんばること、その才能は必要だ
頭の回転がいい・悪いというのはあまり関係なさそうです。
もちろん、一部の最難関校を合格してくる子は,そういったことに加えて頭の回転も速く,処理速度も速い。
ですが,多少頭の回転がいいというだけで受験が成功するということはあり得ません。
それ+本人のがんばり。
このがんばりの中身は,授業時の真剣さと素直さ。そしてまじめに宿題をこなしていく意志の強さ。
才能では決してありません。(「頑張ることができる」という才能を持っていると言っていいでしょうが…。)
では,ここで質問。
親は子供の成績を伸ばすために何をしてあげられるでしょう?
やはり大切なことは,人の話を真剣に聞けるようしつけていくこと。
言われたことをきちんと言われたとおりやっていけるよう,することが当たり前の状態にしてやること。
(決して力ずくで押さえつけて「やりなさい!」というのではありません。)
結局は「しつけ」に行きつくような気がします。
ただ、すべて「しつけ」で片付けられるほど単純ではない、というのが問題です。
子供の性格、もって生まれたものはひとりひとり、みんな違います。
おとなしく座っているのが苦手な子もいるし、おとなしく座っていても話を全然聞かない子もいます。
言われたとおりにやるのが苦手な子もいます。
親のスタンスとしては、それを無理に押さえつけて力ずくでさせたい方向に持っていくというのは、途方もなく労力がいります。それに「無理に押さえつける」のは、子供にとっても苦痛だし、逃げ出したくなるかもしれません。
ですから、根気よく説得し、どうしてそれが必要なのかを、折に触れて話して聞かせる努力はしてあげましょう。
それが、「今勉強ができる」とかいうこと以上に、将来子供にとって役に立つ宝物になると、管理人としては強く思います。
管理人の2人の子供のうち,一人は頭の回転が決して速い方ではなく,処理速度も遅かったのですが,努力をするという才能はあったようで,地べたを這うような成績から,徐々に力をつけ,女子の最難関の学校に合格しました。
あと一人は,頭の回転はまずまず,授業も真剣に聞けていたようですが、そこから努力をするという才能は全く持ち合わせていませんでした。(好きなことだけは真剣に取り組み、大人顔負けの力を発揮しましたが、あいにく中学受験で最重要科目と言われる算数は嫌いで、嫌いだから避けよう避けようとし、受験は苦労しました。かろうじて「人の話を聞く」ということだけはできていたようです。)ですから,男子最難関の学校は受験することすらできず,「その次」の学校には何とか合格はしました。(中高6年間は楽しく学校に行きましたが、結局大学受験で苦労しました。)
いずれにせよ、小さいときからの「話を聞く」姿勢と、「素直に取り組む」大切さは、子供に教え込んであげましょう。
※ この記事は2014年に管理人が書いた記事に加筆・修正をしたものです。
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