志望校選びは、母校になる学校を選ぶということ
志望校を選ぶということは、母校になる学校を選ぶということです。ですから、決して安易な気持ちで選んではいけません。そんなの当たり前と言うなかれ。
関西の男子の受験を例に考えてみましょう。
例えば、灘を第一志望とした場合でも、普通は併願校として何校か受験しますよね。
よくあるパターンで言うと、まず岡山白陵か函館ラサールか愛光。
灘を二日間受けて、二日目に西大和、三日目は東大寺か洛南。
ここで灘の合否が分かり、受かっていたら無事、灘があなたの母校になります。
ダメなときは、その後、高槻、清風南海、洛星辺りまで受験が続くこともあります。
第一志望に失敗したとたん、いろいろと心配になり、受けまくる。よくあるパターンです。
さて、それでも、第二志望合格であればよし、第三志望まで不合格になったとき、藁にもすがる思いで受験した、それまで見たことも行ったこともない学校に仕方なく入学する。そういう例を今まで何回も見てきました。つまりその「藁にもすがる思いで受けた学校」が、母校になります。
第一志望、第二志望、第三志望ぐらいまでは、学校見学や説明会への参加はしていると思います。ですが、急きょ受験が決まった学校については、学校のこともよく分からず、塾の先生に言われるまま受験に至るので、説明会や学校見学まではしていないのが普通です。
親がしておかないといけないことは、受験する可能性のある学校はすべてきちんと見ておくこと
ですので、親は最悪の事態を想定して、事前に動いておいてほしいのです。
親がしておかないといけないことは、受験する可能性のある学校はすべてきちんと見ておく、中身を確認しておくこと。
そして受験結果が思わしくない場合、入学させることも考えた上で、予め行動しておくことです。
合格発表から入学の手続きまではあまり猶予はありません。大至急決めていかないといけません。そして、何度も書きますが、入学することに決めたら、その学校が子供にとっての母校になるのです。6年間通うことになるのです。
学校の所在確認、願書の入手ぐらいはやっておく
明日入試なんで、願書を提出してきたいんですけど、どこにあるんですか、とか、合格したんですけど、どんな学校なんですか、とか、そういうことを塾の先生に質問しなくてもいいように、受験するかもしれない学校についてはすべて調べ、願書も手に入れておいてください。備えあれば患いなし、です。