幼児期~小学校低学年で中学受験最難関を目指す準備!?
いきなりですが、中学入試で最難関を受験するような子供は、幼児期から小学校の低学年にかけて、どのように過ごしているのでしょう?
って、気になりませんか?
子供がもう5年や6年になっていたら、させるしかないのですが、まだ小学校の低学年だったり、小学校入学前だったりしたら、知りたいですよね。
特に、ご主人から子育てを任されているお母さんや、共働きで子供のために使える時間が限定されているお母さん(お父さんも)。
昔、こんなコマーシャルがありました。
「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」
でも、都会に暮らしていると、なかなかこのフレーズのようには育てられない。
子育てに孤軍奮闘し、分からないことはママ友に相談し、いろいろな情報を集め、
「早くから習い事はさせた方がいい」
とか、
「地域の中学校は良くないらしいから、中学で私立に入れた方がいい」
とか
いろんな情報がどんどん入ってきます。
都会では、小学校入学前から塾通いは普通のこと
その結果・・・
小学校に入学する前から、幼児教育、しかも「ハイレベルな」ところに、せっせと通わせる。
なんとなく、安心だから。
知り合いのママ友が誘ってきたから。
それに
公文なんて、易し過ぎて無駄。
中でも私立の小学校を「お受験」する人たちは、毎日毎日、これでもかと塾通い。
管理人の知り合いも、お受験のために、ほぼ毎日塾通い。しかも、いくつもの塾を掛け持ち。
都会に暮らす人にとっては、子供を塾通いさせて、有名私立・国立小学校に入れるのが一種のステータス。
なので、親(特にお母さま)と子供があたかもワンセットであるかのように、毎日毎日せっせと塾に通い、高度なことを習うのです。
私立の小学校を受験しないまでも、都会では、特に将来中学受験を、と考えているご家庭にとっては、小学校入学前からの塾通いは「あたりまえ」。
管理人の職場の近辺にも、こんなニーズに応える、幼児~小3対象の塾があります。
日曜の朝ともなると、その塾(幼児教育)のテストを受験するために、子供や両親で会場前が埋め尽くされるほど。
みんな、どこに向かって走っているのだろう、などと考えてしまうのです。
だけど、中学受験を考える親は、幼児期から「させ過ぎ」なんだな…
小学校の3年や4年から、大手の進学塾(関西だと、浜学園や希学園、日能研、能開センター、馬淵教室など)に通い出す子らをみてて、いつも思うのは
「うわ、させ過ぎてたんやないの?」
ということ。
どういうことかというと、
① 新しいことを勉強した時の感動が、異様に薄い
② 惰性で勉強をやっている
普通、子供って好奇心旺盛で、新しいことを習うと、少しでも興味を持てば、目は輝きだすし、こちらを質問攻めにする。
でも、なんか冷めている。
ぐいぐい来ない。
言葉ではうまく書けませんが、子供たちから迫ってくるものが無いっていうか。
勉強してて、面白いの?って、思わず言いたくなる。
こちらの教え方がまずいのかと、ほかの講師に話を聞くと、やはりみな同じような印象。
10年、20年教えている講師は、同じようなことを感じているらしい。
そんな様子なんだけど、出された宿題は、ほぼきちんとやってくる。
妙に「お利口ちゃん」なその感じ。
こりゃ爆発的に伸びることはないな、というのを、実際見ていて感じます。
爆発的に伸びる子は、まず「お利口ちゃん」じゃない。
好奇心に目が輝いている。
そして何より、決められたことをきっちりやるのを嫌う。
小さいころから、勉強漬けになってきた子は、例えるなら、そう、マシン。
機械人形のように、淡々とこなす感じ。
小さいころから塾通いしていた子がみんながみんなそうというわけではないにしても、こんな印象をこちらに抱かせる割合は高い気がする。
爆発的に伸びる子は最難関の中学に行く
幼児期からせっせとお勉強してきた子で、最難関の中学校に合格してくる子は、塾に来ている子らの感触から、20人や30人に1人ぐらいのものでしょう。
多くは難関校止まり、偏差値でいえば55~60ぐらいで、それも3~4人に1人ぐらい。
そこまで伸びない子の方が多いのじゃないか?
多くは50前後、中には、40台前半の子も、少なからずいます。
これが現実。
だから、
標題の「中学入試で最難関を受験するような子供は、幼児期から小学校の低学年にかけて、どのように過ごしているのでしょう?」に話を戻すと
「幼いうちからせっせと塾通い」は正解なようで、決して正解じゃない。
わんぱくで、元気よく、ガキ大将で、好奇心旺盛で、みたいな子が最後には伸びる。
そりゃ、まったく何も知らなかったら中学受験なんてとんでもない話だけど、小学校低学年(だいたい3年)ぐらいまでは学校でやっていることがきちんとこなせている(別に勉強漬けになっている必要はない)、そんな子が、4年から進学塾に通うようになって、めきめき頭角を現してくるなんて、いくらでもあるし、逆にそういう子の方が、中学になっても伸びていく。
爆発的な伸びを示すのは、だいたいがこんな生徒。
かと言って、こんなジャイアンみたいな子が、みんながみんな最難関に行くわけない。
地頭(じあたま)を伸ばすことを、低学年までにやっておけたかどうか、なんですね。
本を(漫画ではなく)読むのが好き、とか、好奇心旺盛な面を周りが押さえつけないで、しっかり支えてあげたか、とか、いろいろあるのだけど、それはまたの機会に。
→小4までに押さえておきたい3つのポイント ~中学受験で成功するために~ は是非参照してください!
もっとずっと先、大学とその先を見よう
そして、見ないといけないのは、本当はもっと先。
中学・高校を経て、大学生、社会人になるその辺りまで。
出身中学や出身高校は実はどうでもよくて、出身大学も、それなりには重要だろうけど(お医者さんになろうと思ったら医学部に行かないといけないし、それなりの研究をしたいというのならそれなりのレベルの大学に通わないといけないし、大企業への就職はいまだに大学名が重要だし、日本で社会的な信用は、大学名がまだまだ幅を利かせているところが合ったりするし・・・)、それがすべてじゃない。
これから先、もっともっとグローバル化が進んで来たら、日本のどの中学・高校出身だとか、どこの大学出身か、なんてのはほんとに些末なことになる。
大切なのは、社会に出て生きていく力でしょ。
自分で自分の道を切り開いていくほどの精神力、これですよね。
なので、少なくとも小学校の4年や5年で、目をキラキラ輝かせないで、惰性で勉強する、ということの無いようにしたい。
そして、もっともっと自分のやりたいことが真剣に見つけられるような育ち方をしてほしいなぁと思うのです。
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