もう後がない受験生~6年生、個別指導の受講を積極的に考える?
目標校まで、あとわずか、偏差値で2~3ポイント、最後の一押しに個別指導を役立てたいと思いますが、どう思いますか?
このようなご質問をいただきました。
入試まであと7か月、まだ夏休みも控えていますが、今から個別指導?と思われる方もいるかもしれません。
これが、受験校も決まり、入試過去問演習も始まり、やっぱりあと何点か足りない、となったときに個別指導塾に駆け込んで、という話はよく聞きます。
今の時期から個別指導はもったいない、とか、自分でもうしばらく頑張らせて、不足分は親が頑張って見てやって、と考える方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
しかし、今、この時期だからこそ個別指導を考えるべきだ、こう管理人は考えます。
どういう状況に個別指導は効果的か?
これは当然の話ですが、何でもかんでも個別指導に頼るのはよくありません。
㋐ まず問題をよく読む、自分の頭を使って考える、答えを出してみる。
㋑ 間違っていたらもう一度考える。
㋒ 解説を理解しようと試みる。
㋓ それでも分からないときは、担当の先生を捕まえて質問する、塾によってはチューターの先生が何人かいたり、自分のチューターが決まっていたりしますが、その先生に質問できないことも多いので、その場合は、誰でもいいので質問できそうな人を探して質問しましょう。
ここまでやれば、実力もついてこないはずはありませんし、これで問題解決ができている人は個別指導は不要。今の調子で頑張ればいいのです。
しかし、㋐~㋓のどこか一つでもきちんとできないところがあるのなら、個別指導にその部分をゆだねていくのは悪いことではありません。
要は、時間の節約と、理解の後押しをしてもらうこと。
こう割り切って個別指導を利用すると、意味があります。
単元によって、まだスタートラインに立てていない人も
ところが、中にはこのスタートラインにすらまだ立てていない人もいます。
そしてこれは教科全般ではなく、理科の電機や熱量の部分が、とか、立体切断とその体積や表面積が、とかいうふうに、苦手部位がはっきりしていることも。
そして、このような症状の場合は、一刻も早く個別指導で、問題のある個所を徹底的に克服すべきです。
そのためには、夏前の今の時期からやっていくのが最適。
なぜなら、ようやく受験生としての意識が芽生えてきてるだろうし、できないことに対する焦りの気持ちも強くなってきているでしょうから。
このような精神状態のときは、苦手部分を克服しやすいのです。
これが夏休み以降なら、気持ちの上での焦りはもっともっと強くなり、落ち着いて克服に取り組めないことも起こってきます。
どこが苦手かすら分からないという人は
今の時期、公開などの各種テストでも点数が伸びず、しかも、自分ではどこが苦手なのかよくわかっていない、という人もいます。
でも、これもごくごく普通。
実は、偏差値が50に乗るか乗らないか辺りの子は、自分がどこが苦手とはっきりとわかっていない。
それどころか、今自分は何に重点を置いてやっていくといいのかすらわかっていないことも多いもの。
ある単元についても、できることもあればできないこともある。
「なんとなく分かる」とか「なんとなく分からない」は要注意なのです。
自分がどこが苦手と掴めていない場合、とりあえず塾の担当の先生に、どのあたりをどのように強化したらいいのかを聞いて回りましょう。
そして先生方にお願いして、弱点克服のために具体的にすべきことを挙げてもらって、それに真剣に取り組むことです。
「経験豊富な」個別の先生に、この部分を委ねていくのも意味があります。
受験生の弱点、苦手部分、なぜ点が出てこないか、そういったあたりをしっかり吟味してもらい、対策まで含めて頼っていく。
プロの個別指導の先生(学生バイトではだめ)なら、今からだと夏休みいっぱいまでかかってもしっかりと対策してくれるはずです。
志望校を見据えたアドバイスを、自分に合った形で提示してもらうだけでも、十分意味があり、これは夏前の今の時期だからこそ大切なのです。
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