大阪星光学院 平成28年度大学入試結果を見て考えた
大阪星光学院平成28年度大学入試の結果は以下の通りです。
卒業生数194
現 卒 計
東 京 10 3 13
京 都 37(4) 21 58(4)
大 阪 16(3) 12(3) 28(6)
神 戸 8(1) 5(1) 13(2)
東工大
一 橋 2 2
国公立医・医17 21 38
※( )内の数字は医学部医学科への合格者数。
※国公立医学部医学科は上記大学含む。
上位3分の1以上が、東大や京大に進学している。
東大+京大+国公立医学部医学科は何と100名以上、ということは卒業生の半分以上がちゃんと結果を出しているということですね。これはすごい。
さて、今回はこれを同じ最難関の東大寺や西大和などと比較するという記事ではありません。
(比較記事はいずれ書きたいと思っていますが…)
この結果を残すために、生徒一人一人がどれだけ頑張ったか、ということを検証してみたいですが、現時点では、資料不足。
大阪星光の大学入試で
そこで、今回は、数人の教え子とその保護者の視点から、大阪星光の大学入試を見てみようと思います。
証言1 多くの生徒が塾や予備校に通っていた
中には塾も予備校も行かず、黙々と学校から与えられた課題をこなしていって、難関大学に合格した人もいるそうですが、大部分の人は、鉄緑会や研伸館、駿台、東進などに通ったり、個別で苦手教科を勉強したりしていたそうです。
それとは別に、Z会や進研ゼミなど通信添削を利用している人も。ただ、その割合は、聞いたところ余り高くはなく、管理人が受験生だった時に比べると、少なそうでした。
証言2 英語で苦労した
中学受験で難関校に入学していく男の子に共通してあてはまること。
・数学はそんなに勉強しなくてもあまり苦労しない
・英語はめちゃめちゃ苦労する
ふだんからコツコツやっていくのが苦手な子が多く、英語の勉強でも、課題は仕方なくこなすけど、なかなか実力が身につかない。
教え子たちのうち、一人は英語でもあまり苦労しなかったようですが、他の子らは、センターレベルはギリギリ何とかといったところだったらしく、2次試験ではひやひやものだったそうです。
難関校に行く男の子をお持ちのお母さん、英語に要注意ですね。
証言3 クラブを高3の夏までがんばって現役で難関大学に行くやつも多い
夏の大海で敗退してクラブを引退、という人が多い。で、そこからの集中力がすごいそうです。
めきめき力をつけて、センターに何とか間に合わせ、そこからまだ1か月、2次に向けて力をつけていく。
クラブを頑張っていた分、集中力も頑張る力もついたのでしょう。
でも、残念ながら時間切れになって浪人する子も一定数いるようです。
おまけ 高校からの編入組は
大阪星光は、数は少ないながら、高校からの編入も受け付けています。
その子たちが口をそろえるのは、中学から来てる子が半端なくできる、ということ。
編入組も、高校入試に当たってものすごい勉強をこなしてきているのですが、頭の切れという面では、上位4分の1の生徒たちには太刀打ちできない。
いくらがんばってもそのレベルまでいけない。
しかしこれは数学に関して。
他教科、特に英語に関して言えば、実は編入組は高校受験のためにかなり英語をやってきているので、内部生に十分対抗できる、というか、その上を行く子も出てくるようです。
大阪星光など、難関中学を目指している、特に男の子のお母さんへ。
無事入学した暁には、英語の心配をしてあげてください。
数学や国語(現代文)はそんなに心配ないはずです。(ただし、古文や漢文は別)
そして、英語については早めの対策(高校になる前に少しでも形を作っておきたいところ)を。
ですが、中学生にもなれば、なかなか親の思い通りにはいきません。
そこで、学校の先生や、信頼する塾の先生(中学受験でお世話になった先生)がいればその先生に頼んで、子供に話をしてもらうようにするのもありです。