
東京大学理科Ⅲ類、いうまでもなく日本最難関の入試です。
合格しそのまま普通に進級していけば、医学部から医師になるというコース。
医者である以上、勉強ができるだけではダメなのは当然で、医師としての適性を、面接を通してみていきたいという意向のようです。
東大理Ⅲ入試で面接復活 18年度から(東大新聞オンライン2016年3月10日)
東大は同日、18年度入試からの理Ⅲでの面接試験導入を発表。
東大は18年度入試から理Ⅲで面接試験を導入することについて、理Ⅲ入学は実質的に医学部医学科への進学につながるため、医療に従事するにふさわしい学生を学力試験だけでなく多面的・総合的に選抜することを理由とした。理Ⅲの面接実施は99~07年度入試以来。かつては事前に質問が決まっている面接を行っていたが、自由面接にすることでコミュニケーション能力の評価を目指す。
さてさて、東大理Ⅲは日本最難関とさっき書きました。
そのため、医師を目指す受験生ではないのに「実力を測る」という目的で受験する生徒が必ずいて、その中には単なる受験勉強オタクや数学オタクの類の人たちもいて、合格を取ってきたりする。
そこが厄介なところでした。
で、そんな超デキる人たちの中には、入学時にはあまり興味のなかった医学を、大学入学後志すという人もいます。
それはそれでいいことですよね。
ただ、面接の復活で、頭は抜群によいが、対人関係をうまくとっていけないという受験生ははじかれることになります。
もしかしたら、そういう人の中には、研究者としての才能に秀でている人もいるかもしれないのに。
そう、あのアルバート・アインシュタインのように。
ただ、大学という組織の中では、特に日本の大学の中では、いずれにしろアインシュタインのような天才は、弾かれて、育ちにくいのではないかと思います。
もし、万一、東大理Ⅲに合格できる頭脳があっても、面接で弾かれそうなタイプなら、思い切って海外の大学を考えていくというのも「あり」なのでしょう。(最近は、東大が海外の大学の滑り止めになっているという話もよく聞きます(^-^;)
というわけで、東大理Ⅲ、面接復活に絡んで、感じたことをつらつら書いてみました。
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