前回は費用の話をしました。
現実的ですが、ここをクリアしておかないとえらいことになります。
バブルがはじけたころ、進学した中学校を仕方なく退学した教え子が何人かいたという話を、しばらくしてから耳にしました。
こればかりはどうしようもありません。
今回も現実的な話です。
家に中学受験生がいると家庭がすさむ?
小3ぐらいまでなら、まだまだ先の話というところで、親御さんにも余裕があります。
学年が4年、5年と進んでくるとなかなかそういう余裕がなくなってきます。
行きたい学校がある、親にしてみたら行かせたい学校がある。
でも、成績が伴わない。
それがだんだんと現実味を帯びてきます。
普段の子供の面倒を見るのは、たいていのご家庭ではお母さんの役割。
塾の宿題をさせ、テスト対策の勉強をさせ、成績表を持って帰ってきたら一喜一憂する。
クラス替えの時期になれば、子どもより親の方がピリピリし、クラス落ちになったり、クラスが上がらなかったりすると子供に当たり、ご主人に当たる。
成績が出てきたら出てきたで、それを維持させるために、まずお母さんが必死になる。
子どもの中学受験はこんなにも苦痛が伴うのか、そう思ってしまう方も多いようです。
笑い話のようですが、お母さんが子供の勉強を見てあげて、めきめき実力をつけていくことも。
中には、お父さんが一生懸命になって、あるいは、お母さんに言われて仕方なく、子供の勉強を見る。
まさに家族総力を挙げて中学受験に向かう、という感じですね。
6年ともなれば、旅行はおろか、日帰りの遊びにも行けない。
弟や妹がいたら我慢させるしかない。
でも、そこまでしないと難関中学への合格は難しい。
それが中学受験界のいわば常識。
中学受験させようかどうか迷っていらっしゃる方は、こういうところまで考えてから、一歩を踏み出しましょう。
中学受験を楽しむ心の余裕が結果につながる
親は子供の伴走をする気持ちで
中学受験は、高校や大学の受験と違い、親が子供と一緒に走ってあげる、そういう強い気持ちは絶対に必要です。
こう書くと、親が子供の面倒を何から何まで見てあげないといけないととらえられる方がいらっしゃいますが、そうではありません。
むしろ、親が先陣を切って走り、子供があとから付いていくという感じだと、中学受験そのものはうまくいきません。
そうではなく、上手に子供をたきつけていく、親はそのコントロールをする、ぐらいの気持ちでちょうどいいと思います。
中学受験、主役は子供自身です
時々は、思いっきりお尻をひっぱたいてやらないといけないこともあります。
勉強を進めていくために、学習計画を一緒に考えてやることも必要です。
プリントの整理の仕方や、間違い直しの重要性、その進め方なども教え込んでいかないといけないこともあるでしょう。
でも、主役はあくまでも子供自身。
子どもが自分の目標に進めるようにサポートをしていってあげる、これが大切です。
中には、中学受験を本当に楽しんでいるご家族もいらっしゃいます。
子供に接するスタンスを変えていけば、中学受験が楽しい家族でのイベントになります。
みんなで学校を見に行く。
旅行も予定通り行う。
家族のイベントは今まで通りやって、たまには遊園地にも連れて行って思いっきり気分転換をさせてあげる。
こういうことも、受験生だからこそ大切なんです。
親は子供の受験のサポートをする、主役は子供。
これを忘れないようにしましょう。
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