2016年度入試中学入試 女子併願パターンは?

清風南海は台風の目になるか?

2016年度入試、多くの学校で入試日程が公表されています。

管理人として次の中学入試で注目していることは、清風南海の入試日程変更とこれに伴う難易度の変化。

大阪で2番目の合格実績を持つ清風南海が入試日程をずらしたことで、女子校や共学校のいくつかで、難易度が大きく変わりそうだと考えられます。

女子の受験パターンを見ると、

Ⅰ 神戸女学院を第一志望とする場合

1日目 神戸女学院(1日目)→2日目 帝塚山・神戸海星など →3日目 神戸女学院 →3日目午後 大阪桐蔭 金蘭千里など

こんなパターンが考えられます。

とりあえずこれは、清風南海や西大和の影響が出にくいパターンですね。

Ⅱ 四天王寺を第一志望とする場合

1日目 四天王寺 →2日目清風南海(3科受験の場合、午後の西大和も受験可) →3日目 帝塚山(奈良)→3日目午後 大阪桐蔭 金蘭千里など

または

1日目 四天王寺 →2日目清風南海(3科受験の場合、午後の西大和も受験可) →3日目 洛南 →3日目午後 大阪桐蔭 金蘭千里など

これが、影響をもろに受けるパターン顔しれません。

あとは普通に1日目 四天王寺 →2日目 帝塚山(奈良)を軸として、大阪桐蔭や金蘭千里、開明などを絡ませる受験も十分考えられます。

女子としては、清風南海を第一志望とする、成績上位者が初日どこも受験しないというのは考えづらい。

そうすると、そのターゲットとして考えられるのは、女子のトップ校四天王寺や和歌山の智辯学園和歌山中学校。

清風南海の立地上、大阪の南部(大阪市も含めた、それ以南)が受験生の最も多い地域。

そういった受験生のうち、成績上位者が狙ってくるのはそれなりの上位校でしょう。

清風南海の特進狙いの層であれば、その中の女子は、同じ共学校の帝塚山泉ヶ丘や清教、和歌山の開智や近大附属和歌山中学校女子校の大谷。

ですから、ここに名前が挙がった学校は、見かけ上、競争率が高くなるかもしれません。四天王寺も要注意先ということになりますね。

Ⅲ 清風南海を第一志望とする場合

この場合は、先に書いたことと重複しますが、上位層は1日目 四天王寺の可能性が高いですね。他に智辯和歌山も可能性大です。

また、中堅の層は1日目 帝塚山泉ヶ丘や清教、大谷あたりを押さえにかかって来るでしょう。

偏差値の変動は?

今年2015年度の入試では、清風南海が1日目の午後と言うこともあり、清風南海第一志望の生徒がその前の午前に別の学校を受験するというケースは少なかったようですが、来年度は、初日が丸々空きますから、当然受験してくるでしょう。その結果、上に挙げたいくつかの学校で受験者数インフレが起こる可能性は大です。

単純に考えると、四天王寺・清風南海とも偏差値は1~3ぐらいは上がるかもしれません。

何せ、見かけ上の競争率は確実に上昇しますから。

でも、他校に流れる可能性を考慮し、合格者数を今年度と比べて多めに出すことになるのではないでしょうか?

ですから、最終的には、昨年並み+アルファぐらいで収まるのかもしれません。

いずれにせよ、清風南海が入試日程をいじったお蔭で、多くの受験生が影響を受けそうです。

そして、そのために本当に行きたかった学校に入学できなくなるという可能性も出てきます。

受験生諸君、それでも最後まであきらめることなく頑張ってください!

(おまけ)

何年か前、関西の学校の入試日程が大幅に変わるということがあったとき、各学校とも手続き数を読み間違って、追加合格が大量に出たということがありました。

すべての入試が終わり、そんお結果も出揃って、第一志望校がダメだった受験生も合格をいただいた学校の入学手続きまで済ませた後で、第一志望の学校から「追加合格」の案内。

入学金諸々を捨てて第一志望校に行った子や、第一志望校をあきらめた子、いろいろいました。

学校側も、情報をかき集めてそのような事態にならぬよう、万全を期して臨むと思いますが、何分やってみないと分からない面もありますよね。

ですから、受験する人は「最後の最後まであきらめない気持ち」を持ち続けてほしいと思います。

(追記)

ある人から指摘されました。

神戸女学院を受験した場合、2日目の清風南海は受験可能でしょ?

そりゃそうですね。完全に吹っ飛んでいました。

大阪方面からの神女志望者にとっては、これまでも押さえのために清風南海のB日程を受験している生徒がたくさんいました。

それが、今回の清風南海の日程変更で、2日目に、つまり神戸女学院の隙間の日程で受験できる。

こんなチャンス、そうそうありませんよね。

なので、2日目の清風南海は大激戦という予想に。

清風南海が第一志望の、特に、成績がまだまだ十分に届いていない、いわゆるボーダーラインの層にいる受験生、本当に頑張らないといけませんね。

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