『ダイヤモンド・セレクト2015年8月号 中高一貫校・高校ランキング 2016年入試版』
ダイヤモンド社が、2015年度の大学合格力ランキングを、雑誌「ダイヤモンドセレクト 2015年 08 月号」で掲載しています。
このランキング、実際の難関大学合格者数だけを並べているのではなく、「高校ごとに、主な国公立大学100校の偏差値と、その合格者数を掛け合わせたものの合計を算出、その値を各高校の卒業生数で割り算し、それを国公立大学合格力と称して」ランキングしているという、多少手の込んだ方法で行っています。
この何がいいのかというと、「卒業生1人当たりの国公立大学合格力」というものが分かるということ。
つまり、いくら難関大学への合格者数が多いと言っても、それが上位5分の1である場合と、上位3分の2である場合とでは、わが子の難関大学合格可能性が大きく変わってきます。それを数字として算出し、ランキングしたもの、ということですね。
親の目から見れば、まさに高校の大学合格力がはっきり分かる資料ということになります。
極端な言い方をすると、
A校 卒業生500人、東大合格者数100人
B校 卒業生150人、東大合格者数100人
こうやって並べると、同じ合格実績でも、親としては「B校に行かせたい」と思うじゃないですか。
そのランキングがこちら
ちょっと覗いてみると、上位に関西の難関校がぞろぞろ。
1位 甲陽
3位 灘
4位 大阪星光
5位 西大和
6位 東大寺
7位 智辯奈良カレッジ
8位 大教大附属池田
10位 洛星
何と、ベスト10に、8校もランクイン。
ちなみに、2位が筑駒、9位が富山中部となっています。
ということは、関西のこういった私学は、全国的に見ても行かせる価値が大いにある、という結論になりそうです。
もちろん、大学合格力だけでは測れない学校の良さというものもありますが、ひとつの判断基準としては大いに参考になるでしょう。
また、このランキングの出し方に大きな問題があるという人もいますが、高校の実力を測る1つの目安としてもいいのではないでしょうか。
(私なら、同じような操作で、各学校の大学合格力を求めるとしても、単純に偏差値を書けるのではなく、(偏差値-50)を使ってかけてみる、とかも面白いのではと思ってしまいます。)