
志望校と受験校は違う?
現小6生は、受験まであと何か月であっても、志望校合格に向けて、日々頑張っていかないといけません。
日々の復習テスト、毎月の公開模試、そして3か月に1度程度の合否判定テスト…
テスト漬けの毎日が続きます。
復習テストの成績は、受講クラスの決定に重要ですし、公開模試の成績結果もクラス決定に影響します。
また、特訓などの特別授業が受講できる資格にも影響しますから、どのテストも気が抜けません。
また、受講するクラスや特訓の資格なども、受験校決定に大きな影響がありそうです。
「志望校」と「受験校」、似ているようで違います
志望校は、それこそ「いけたらいいな」レベルの学校。
早い子だと、小5や、場合によっては小4あたりから意識することも多いです。
保護者の方も、○○中学を志望校に、がんばろうね、などと子供に声掛けしているかもしれませんね。
子供のモチベーションを上げるために、多少早くから志望校を意識させても問題ありません。
これに対して、受験校は「実際に受験する(と決めた)学校」。
6年になってからの成績の推移とか、子供の状態、などによって6年の後半、遅くとも11月末ぐらいには決めていきます。
つまり、「志望校=受験校」ではありません。
志望校はいつごろどのように決まるのか?
先日、ある保護者からご相談がありました。
志望校の合格判定はどのようになるのでしょう?
わが子は、A中学合格を目指して頑張っていますが、公開の結果からみると、偏差値が5、ひどいときは10近く足りません。
でも先日の合否判定テストでは、B判定が出ていました。
どのテストを信頼すればいいのですか?
夏までの成績は気にしなくていい
さて、6年生が最終的に受験していく学校を確定していくのは、受験の2か月ほど前であることが多いです。
ですから時期で言えば11月になります。
そこから遡って3か月分ぐらいの成績結果を重視します。
極端なことを言えば、それ以前のテスト結果(夏までの公開や志望校合格判定のテスト)は気にしなくてもいいということです。
さらに、塾の公開や合否判定テストと、志望校のテストでは、レベルや出題の仕方など、多くの差があることがあるのが普通です。
そこで、次のように言えるでしょう。
まず、9月と10月の公開模試は重要です。
次に、9月以降の合否判定テストは最重要です。
この時期のテストで思うように点数が伸びない子は、本番でも失敗してくる可能性が高い、そう判断します。
11月の懇談は最重要
どの塾でも、11月にある個人懇談を、受験校決定のための懇談と位置づけしていると思います。
この懇談で、保護者や本人の希望を再確認し、その合格可能性について塾の見解が明かされます。
そこから先、例えばC判定(50%ぐらい)で受験させるのか、D判定(40%以下)でも受験させるのかは、ご家庭の方針、考え方によります。
中にはD判定で合格を取ってくる子もいます。A判定でも不合格になる子もいます。
塾の先生とじっくり相談し、ご家庭でも十分に話し合って、最終的な受験校を決めてください。
過去問との相性も大切
そして、忘れてはならないのが、過去問との相性。
中には、公開や合否判定テストなどの塾のテストではそれなりの結果が出ているのに、過去問が全く取れないケースもあります。
ただ、過去問は回を重ねていけば、出題の傾向や癖が分かり、徐々に点数が伸びていくものですから、対策をきちんとやればさほど心配はいりません。
秋に成績を出すために今全力を尽くす
では、夏休み以降だけ全力で頑張ればいいのかというと、そんなことは「絶対に」ありません。
今、この瞬間、そしてその積み重ねである毎日の努力なしに、9月以降の成績が納得いくものになるわけがないのです。
日々の授業、毎回の復習テストに全力を尽くしてください。
宿題や間違い直しも、いい加減なやり方をせず、ひとつずつ考え、理解し、覚えるべきことは覚えてください。
こういった積み重ねなしには、結果は出ません。
逆に言えば、6年の初めのうちから、毎日努力を積んでいるのであれば、現時点での公開や合否判定テストの結果は気にしなくていい、9月以降のテストで結果が必ず現れるということです。
あと○か月、を子供は「ずっと先」だと思い込む
受験まで8か月です、とか、あと半年で入試だ、とか言っても、子供にはなかなかピンときません。
まだまだ遠い道のりに見えるのです。
大人は分かっています。こういった期間はあっと言う間に過ぎていくのだと。
ですから、塾では、たとえば入試100日前になると、「入試まであと○○日」などの掲示を行い、子供の危機感をあおります。
そのころになってようやく「お尻に火が付く」子も多いのです。それまではのんべんだらりとしていた子が、急にやる気を出してきた、目が輝きだしたなんてこともよくあること。
こうなれば自分でどんどんやっていく。
ですから、この状態になるまでは、周りの大人が十分なサポートをしていってあげないといけないのです。
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