5年になると負担が大きくなる?
今回は、最近ご相談いただいた内容からご紹介します。
新5年になるが、塾の授業数や課題が急に増え、このままやっていけるものかどうか不安です。何かいい解決策はないですか?
ご相談いただいたのは、新5年のお子様(女の子)を中学受験のための進学塾に通わせている方です。
5年で何が変わるのか。
授業時間数
今までの算数・国語・理科に社会が加わる場合は、単純に1科目分の授業が増えます。
また、塾によっては、1コマの授業時間がたとえば120分だったものが180分に伸びたりもします。
また、算数が週1回だったものが週2回に増えるところもあります。
5年からは、けっこう塾に滞在する時間が長くなるのですね。
宿題の量
ページ数自体は大幅に増えないという場合も、内容が高度になっていく分、こなしていくのに時間がかかります。
また、授業時間が増えて、塾でこなす演習量が増えたら、その間違い直しの量も増えますから、より時間がかかるようになってきます。
ですから、実質的な宿題量自体が増えますよね。
難易度
先に書いたように、内容が高度になっていきます。ただ、塾によっては、上位クラスや下位クラスといったクラス帯によって、宿題量は調整されます。
同じ教材を使っていても、浜学園や馬淵教室などは、最低限こなしてほしい問題に★マークがついていたりしますから、家庭学習でそこだけやっていればいいということにもなります。
しかし、それだと、志望校までの距離がますます遠ざかっていきます(*_*)
ですので、できればあと1問でも2問でもこなしていくに越したことはありません。
この状態にどう対処したらいいのか?
1週間のスケジュールを書き出し、どの宿題をどの曜日のどの時間でこなしていくかを、とりあえず決めましょう。
ただ、始まって1か月ぐらいはそれでもスケジュール通りこなしていくのが難しくなる場合もあります。
ですから、日曜日など時間に幾分余裕がある日に、予備日を設けておきましょう。
また、ある程度5年の状況に慣れるまでは、できるだけ細かくチェックをしてあげること。
特に初めのうちは、提出しないといけない課題とその進行状況を掴んでおき、子供に進め方をアドバイスしていくこと。
子どもは、自分の進行状況が適切なのか否か、自分自身ではなかなか正確にとらえることができません。
提出日までに間に合いそうにないのに、のんびりしたり、期限が後の方の課題を先にやったりと、軽重をつけられないこともよくあります。
こんな場合、親が水先案内人になって、先導してあげるべきです。
大切なこと
慣れて自分のペースが作れるまでは2カ月ぐらいかかります。それまでは親の船頭が不可欠だと思ってください。
親子ともにこの時期の負担はかなり大きいですし、ストレスも半端ではないかもしれません。
ですが、ここを乗り越えることができたら、中学受験の志望校に向けて大きく前進したと言っていいでしょう。
そして、一番大切なことは、ここからです。
ある程度1週間のペースが掴めて宿題も順調にこなせるようになってきたら、今度は、少しずつ親は手を放していかないといけません。
完全に手を放してしまうのはいけませんが、子供の様子を常にチェックしながら、ある程度子供に任せる部分を増やしていきましょう。
そして、できたことに対して、大げさでもいいのでしっかりほめてやることです。
この時期のテストの点数
また、テストの点数については、あまりピリピリしないこと。
ちゃんとやることをやっていれば、必ず結果は後からついてきます。
特に、公開模試など、範囲が広いテストでは、結果が出るまで時間がかかります。
そこをちゃんとわかったうえで、子供に接してください。
ただし、毎回の授業の復習テストなどで点数が出ないことが続くようなときは、宿題のやり方などに何か問題がある可能性が高いので、やり方を見直して修正していかないといけません。
ですので、毎回の細かなテストの成績には敏感になっておいてください。
(この場合も、点数が出ていないことで子供を叱るのは絶対にダメです。点数が出なかった原因を、子供と一緒に探っていくつもりで接してあげてください。)
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