天才児を育てる方法

天才児を育てる育児

などと、不遜なタイトルを付けました。

14歳でカナダの名門大学に合格した日本人少年

実は先日、何気なく見ていたスマホのニュース画面にこんなニュースが紹介されていたのです。

14歳で名門大学に入学! 天才少年のつくられ方(プレジデントFamily 2015年冬号)

まえがきを少し引用します。興味のある方は、上のサイトですべて読んでみてください。

「神様からギフトされた才能を持つ者は、その力を社会に貢献しなければならない」。そんな趣旨を持つ、カナダのギフティッド制度。日本人の男の子、大川翔君はその制度で学んだ。大川家の子育てって、どんなだったのだろう。

ここに出てくる少年・大川翔君は、5歳で両親の都合でカナダに渡り、そこで育ちました。

そしてそのカナダで才能を認められ、12歳のとき飛び級をしてトーマス・ヘイニー高校に入学。さらにそれだけではなく、実に14歳にしてカナダの名門大学5校に、奨学金やアワード(賞金)付きで合格してしまったのです。

2014年のことで、日本でもニュースで取り上げられたので、ご存知の方も多いと思います。

このニュースに、子どもを天才に育てる方法が書いてある

本人の才能もすごいのですが、この記事を読んでいて、管理人が一番興味を持ったのは、次の部分。

少し長いですが、そのまま引用します。

英語のリスニング以外にも、大川家ではさまざまな早期英才教育を翔君に施している。その全貌については『ザ・ギフティッド』(大川 翔・扶桑社)をお読みいただきたいが、興味深いのは栄美子さんの考え方だ。

「脳と五感をいかに鍛えるかを考えて、ピアノは3歳から、空手は5歳から始めさせました。本の読み聞かせもよくやりましたし、夫も私も翔が保育園に通い始めた頃から一生懸命に話しかけるようにしていました。先生が連絡帳に書いてくださったことをネタに、翔がしゃべりやすいようにうまく誘導してやるのです。それも幼児語ではなく、きちんとした日本語で、です」

たとえば、「原っぱ公園で転んで怪我(けが)をしました」と書いてあれば、「今日は原っぱ公園に行ったのかな?」と誘い水をかけるといった調子。こうした細やかな配慮によって、翔君は2歳になる頃には、すでに8~9語の文章で話せるようになっていたという。

図書館や博物館、水族館や動物園にもよく出かけた。また、2歳半で知能開発教材「すくすくどんどん」、3歳からは公文の国語と算数、七田式のプリント、4歳からは漢詩や論語、百人一首の素読、小学1年生では日能研の「知の翼」、2年生からは1年前倒しでZ会の「受験コース」を受講してきた。栄美子さんは言う。

「新しいことを簡単に習得できたわけではなく、積み上げたことの上に次があるという地道な考え方でやってきました。日本のお子さんの中にもギフティッドはたくさんいると思いますよ」

強制ではなく誘導によって自然に学習させるスタイルは、カナダの教育との親和性も高かったようだ。

いろいろと習い事をたくさんやっているように書いてあります。

そうすると、このお母さんのように、2歳半から次々と勉強させていけば、大川君のような天才児が育つのでは?と短絡的に考えないでほしいのです。

お母さんの言う「積み上げたことの上に次があるという地道な考え方でやってきました」という考え方。

そして、「本の読み聞かせもよくやりましたし、夫も私も翔が保育園に通い始めた頃から一生懸命に話しかけるようにしていました。」という部分。

ここをよく読んでいただきたいと思います。

実際、小学校2年や3年で塾に来させる保護者は、小さいときからあれもこれもと、たくさん習い事をさせている方が非常に多い。

しかし、そういった子供たちの大半は、上級の学年になった時に成績が伸びない、それどころか、どんどん成績を低下させていく子もたくさんいます。

もちろん、習い事がすべて悪いということではありません。スイミングやサッカー、ピアノ、そろばん、習字など、体を作ったり、情操教育に役立つものだったりと、大切なことを学ばせてもらえる機会の多いものもたくさんあるように思います。

ですが、分単位で習い事のはしごをするような子もときどき見かけます。

お母さんは、子供のお尻を叩いて次から次へと追い立てていく。

英才教育と言われるような習い事もその中に含まれている、

でも。

何か肝心なことを見落として子育てをされているような気がしてなりません。

天才児を育てる肝心なこと

それは何か?

先ほどのお母さんの言葉がヒントになります。

ひとつ目。積み上げたことの上に次がある

つぎつぎ与えているだけではだめなんです。これが消化で着たら、次。それが消化で着たらその次。

そして、図らずも先の文の筆者が書いている「強制ではなく誘導によって自然に学習させるスタイル」。

こういった点を無視して、先へ先へと急ごうとしている。これが失敗の原因です。

ふたつ目。一生懸命、子供に付き合う

お母さんの言葉の中の次の部分。

本の読み聞かせもよくやりましたし、夫も私も翔が保育園に通い始めた頃から一生懸命に話しかけるようにしていました。

一生懸命、子供に付き合っているんです。

読み聞かせ、話しかけ、時間をかけて手間もかけて子供に接している。

この部分を人任せや教材任せにする親御さんの多いこと。お金さえかければ賢さが帰ると思っているその浅はかさ(失礼)。

いいえ、うちは違うと反論されることを覚悟して書きますが、賢さはお金で買えるものではありません

小さいころにお金をかけて作られた賢さは、学年が上がるにつれてぼろが出て来ます。

大手の進学塾に低学年から通っている子は、2年や3年では多少周りの子より、出来がいいように見えるかもしれません。

賢く見えるかもしれません。

ですが、小学校4年ぐらいからぽっと塾に来た子に、いとも簡単に負けていってしまうこともしばしばあります。

実際、関西で、灘や東大寺に合格するような優秀な子たちの賢さは、お金では買えないものです。

お金をかけず賢く育てる方法

では、お金をかけずにわが子を賢くする方法を、今までの流れから考えてみましょう。

小さいうちから読み聞かせを毎日やること。

小さいうちから、正しい日本語で、何度も話しかけること。

子供の話をきちんと聞いてやること。まとまった話ができないときも、短気にならず、上手に話がまとめられるように水を向けてやること。

何よりも、子供にしっかり向き合い、付き合ってあげること。

教材は、幼児期は幼児用に設計された教材で十分だし、それで物足りなくなってきたら、徐々に上の年齢や上の学年のものを与えてもいいですが、必ず子供ときちんと向き合って、きちんとつきあってさせてあげましょう。

何も、幼児英才教育などという胡散臭いものに手を出す必要はさらさらありません。(それこそ、時間とお金の無駄遣いです。)

幼児用の教材や通信教育、小学生用の教材は次のサイトを参考にしてください。

◆スマイルゼミ◆ ジャストシステムが提案する小学生、中学生向けタブレット型通信教育サービス

月刊教材ポピー 幼児向けや小学生向けの通信教材。幼少期は必ず親と一緒にやるというスタイルです。

Z会の通信教育<幼児向け> 小学生向けも、中学受験向けもあります。Z会は通信教育では定評がありますが、最近は難関私学のテキストにも採用されています。

「七田式」や「はっぴぃタイム」についての詳しい情報はこちら 上のお母さんの話にも出てきた七田式です。

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