2015大阪星光学院中学校の算数は難しい?
大阪星光学院の公式サイトに、今年2015年度の入試問題がアップされています。
問題の紹介と、解いてみた感想を一言。(一応、難易度をA・・・易しい,B・・・やや難,C・・・難 としました。あくまで主観です m(__)m )
大問1は小問シリーズ
1行問題シリーズ。小問が5問で、
(1)計算問題
一見ギクっとする問題。実はそう難しくもない。落ち着いて丁寧にこなせばいいのですが、この問題で浮足立つと、あとが大変。
学校としては、そのあたりをわざと狙っている?(毎年こんな感じなので・・・)A
(2)割合の計算。
ある商品の価格の今月の内訳は,材料費34%,人件費30%,経費36%です。しかし,来月からは今月より材料費,人件費がそれぞれ15%,13%上がるので,価格をそのままにするためには経費を今月より□%下げる必要があります。
今月の価格を〔100〕として、それをもとに考えると簡単。A
(3)場合の数で、3の倍数づくり。
0,1,2,3,4,5の6個の数字から異なる3個の数字を選んで3けたの整数をつくります。このとき,3けたの整数は□個あり,その中で3の倍数は個あります。
普通の受験生ならいやというほどやっている。A
(4)比と面積
右の図のような平行四辺形があります。斜線部分の面積は,平行四辺形全体の面積の□倍です。
二等辺三角形から辺の比に持ち込めば楽勝。A
(5)曲線図形。
右の図の斜線部分の面積は□cm^2です。ただし,円周率は3.14とします。(cm^2は平方センチメートル)
おうぎ形の面積を求めるのに、半径が分からない問題。いわゆる「半径×半径」で対処。星光の受験生ならできて当然。A
大問2は水問題
円すいを水の入った容器に入れていく問題。
右の図のような,底面の半径8cm,高さ18cmの円柱の容器に,高さ17cmのところまで水が入っています。ここに,底面の半径8cm,高さ24cmの円すいを,矢印の向きに沈めていきます。円周率を3.14として,次の問いに答えなさい。
(1)水が容器からこぼれ始めるとき,円すいは水に何cm沈んでいますか。求め方と答えを書きなさい。
(2)円すいの頂点を容器の底につけてから円すいを取り出すと,水の深さは□cmになります。
(1)円すいを入れていく途中で止める。うまく処理しないと、あてはめになってしまうので手間取るかも。B
水に浸かった円すい部分の半径を①として、浸かった体積は①×①×π×③×1/3=8×8×π×1で①×①×①=64として①を求めるといいかも。
(2)(1)とは一転、円すいの体積の求め方と、相似を使うと簡単。A
以上、1枚目の問題を見てきましたが、難問の類もなく、受験生はストレスなく2枚目に移れるのではないかと思います。
ただし、受験の際の受験生の緊張状態は大変なものです。
最初の計算で頭の中が真っ白になった子も少なくないでしょう。そうなると、冷静さを取り戻すまで時間がかかり、満足な結果にならないという可能性も大いにあります。
この意味で、算数は水もので怖いのです。
続きは次の記事に掲載予定です。
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