最後の1か月、前を向いて進め!
中学受験本番まであと1か月ともなれば、6年生のお子様をお持ちの保護者の方々も、気が気ではない日々をお過ごしでしょう。
志望校合格判定がA判定でも、実際に合格を勝ち取るまでは気が休まるときはないですよね。
判定がBとかCであればなおさらです。
塾の志望校別特訓で、合格ラインを超える点数を取ることもあれば、合格点までまだまだ、ということもある。
過去問をやって点数が合格点を下回れば、親子で気持ちを焦らせて、ますます地に足がつかない状態で勉強することになったり、入試本番までのこの1か月は、ホントにしんどい。
かつて中学受験生を子どもに持った親として、お母さんやお父さんのその気持ち、痛いほど分かります。
そのうち、合否はいいから、早く終わってほしい、そんな気持ちにさえなってくる。
ですが、
あきらめない、最後の最後まであがいてあがいて、一生懸命になった子には、不思議と合格が届きます。
偏差値の-5点ぐらいまでなら、あきらめるのは絶対に損です。
ただ、合格を取ってくるためには、今、ここでの気持ちの踏ん張りが必要。
それは子供だけでなく、親も同じ。
だから、
「もうダメなんじゃないの?」
「やっぱり合格は無理かなぁ」
親の方から子供に対してこんな言葉をかけるのはNGです。
受験する、受験させると決めたなら、最後の最後までできることはすべてやり切る!
こんな気持ちをお子さんに持たせてあげてください。
精神論だけでは合格しない
でも、精神論だけで合格が近づくのだったら、だれでも合格しますよね。
はっきり言って、そんな単純な話ではありません。
もちろん、諦めない気持ち、合格を掴んでやろうという気持ち、これがないと話になりません。
その上で、具体的に「何を」「どのように」やっていけば一歩でも合格に近づけるのか。
ここでは、これを少し書きたいと思います。
1 徹底的に復習する
志望校別の特訓や、通常の授業でやったテストなど、もし見直しが十分できていないようなら、それを効率よく解きなおす。
問題の選別は難しいですが、直近のものから徐々にさかのぼっていくのもいいし、逆に夏休みぐらいのものからやっていくのもいい。
間違いの多いプリントを集中的にこなしていくのもいいでしょう。
今までやってきたプリント類を集中的に見直してみると、「あ、これがまだ十分理解できていなかった」など、気づきもあります。そこで、そのテーマを少しまとめて復習したりもできる。
見直しをしていく過程で自分が間違いやすいポイントをあらためて認識することもあります。
こういった作業が、本番のテストで+5点、+10点となっていきます。
何も新しい問題、初めて見る問題ばかりすることはないのです。
2 知識を盤石なものにしておく
中学入試は「知識の勝負」という一面もあります。
細かいことまで、徹底的に、覚えるべきことは覚え、使えるようになっておかないといけません。
あいまいなまま放置しない。「これ、どっちだったけ?」というものはできるだけ排除しないといけません。
知識が確実なものになってくれば得点アップにつながります。
難関校では、知識があることを前提に、特に理科や社会の問題がつくられているので、そういった問題に対処するためにも、より確実な知識を身につけないといけません。
3 過去問を疑問点が一切ないように仕上げる
「過去問は二度と入試に出ない」もちろんその通りです。
でも過去問を徹底的にやりこむことは決してマイナスではありません。
問題の難易度を知り、問題配列に馴染む。設問のクセにも慣れる。
そして、きちんとやり込んでおくことで、何より自信が生まれる。
これは本番には大きなプラスになります。
もちろん、前年とあるいは今までの出題傾向とガラッと変わることもあります。
過去問をやり込むことは、出題傾向を予想することではありません。
形式が変わっても本質は大きくは変わらないのが普通です。
出題傾向を予想していたら、傾向が変わると撃沈されます。
ですが、十分やり込むことで本質が掴めてくれば、冷静に対処できるはず。
むしろ「これはラッキー!」ぐらいの気持ちが持てるようになります。
勝機が転がり込んできた、ぐらいの気持ちが持てるようになります。
時間がない!だったら作ってあげましょう。
ですがここまで徹底的にやろうと思えば、時間がいくらあっても足りない。
推奨するわけではないですが、場合によっては「学校を休んででも(それが可能なら)」時間を作ってやりましょう。
塾の講義も、場合によっては休んででも弱点の補強に充てた方がいいこともあります。
お子さんの状況をしっかり見極め、各教科での+5点、+10点を目指しましょう。
1教科ではわずか5点アップでも、3教科、4教科となれば合格ラインの少し下から合格ラインを超えていくところまで持っていける。
合格最低点あたりの1点差には、10人、20人とひしめき合っています。
1点といえ、とても重要だということを肝に銘じましょう。
ですから、
最後まであきらめない気持ちを持たせるためにも、親は少しでも入試に向かう環境を整えてあげましょう。
今から個別なんて意味あるの?
入試1か月前のこの時期、ときどき「駆け込み」で個別指導に頼る受験生親子も、たまにいます。
漠然と、算数が苦手なんで、とか、何とかあと10点プラスさせたい、
気持ちは分かります。
でも、駆け込みでも何でも、利用する限りは、金額に見合った効果を上げたいですよね。
しかも、タイムリミットもあります。
ですので、ただ漠然と、「お願いします」はNGです。
具体的に「どの部分をどうしたいのか」を、子どもの答案などを持ち込んで相談してください。
算数であれば「立体の問題で点数を落としている。特に水そうの問題や切断の問題。
これを集中的にやってほしい」など、的を絞ってお願いすべきです。
経験豊富な先生だと、少ない回数でも十分効果のある指導が期待できます。
ただ、そういう「力をつけてくれる先生」は、この入試直前の時期は、超多忙で、
なかなか授業が取れない可能性は高いですが…
➤ ボクのやっている「スカイプ指導」でも、駆け込みは受け付けています。
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