漫然と冬期講習を受講してはいけない理由

塾の冬期講習に期待しすぎたらダメ

学年が変わるこの時期ってホントに大切なんですが…

学年が変わる前に、苦手な単元、なかなか点数に繋がらない単元を攻略しておいた方がいい、この前からボクのメールセミナーで、その話をずっとしてきました。

特に今現在小4や小5のお子様をお持ちのお母さん、お父さん。大事な学年を前に、できることをしっかりさせておきたいですよね。

小5だったら「6年になってから」に期待してはいけない

もし、小5のお子さんの今の成績が、志望校の目標偏差値に届いていないなら、6年になってから「何とかなる」と思っていてはいけません。

「6年になったら今よりもずっと頑張ってくれるはず」そんな甘い期待をしていませんよね。6年生はみんな頑張ります。偏差値というのは相対評価ですから、周りの頑張りを超える頑張りがないと、成績(この場合は偏差値)は変わらないし、もしそこでちょっとでも手を緩めると、たちまち成績は降下します。

小4だったら「まだ出遅れは挽回できる」

もし、小4のお子様の今の成績が、塾の中下位の成績なのだとしたら、5年になる前に打てる手は打つべきです。

5年になれば、重要な単元が次々と出てきて、しかもかなりのハイペースで授業が進んでいきますから。

そこで出遅れてしまうと、この先の挽回はかなり難しくなります。

ですから、学年が変わる前の「今」のうちに、お母さんとお父さんには「本気」をだしてもらわないとダメなんです。

学年替わりになるこの時期に、少しでも前進しておくことが必要な理由、お分かりいただけたでしょうか。

学年替わりの今、頑張った子は伸びるのか?

それでは逆に、学年替わりのこの時期、できることをしっかりやった子は、本当にこの先、伸びが期待できるのでしょうか。

ニュートン算に特化した子がいた…

昔の教え子の話で恐縮ですが、こんな子がいました。

6年生に上がる少し前。算数が苦手で、当時ボクが見ていた校舎の5つほどあるクラスの中で、上から2番目。

それも、国語と理科で何とかそのクラスの成績を維持しているという状態でした。

冬休みの講習の前、本人と親御さんとで三者面談をし、

「算数をもっと伸ばさないと最難関の学校は難しいです。何か一つでもいいから徹底的にやって、クラスの誰にも負けないものをつくりましょう」

という話をしました。

本人も親御さんも最難関中学合格は捨てられなかったのでしょう。

そしてどういう経緯か忘れたのですが、その子は割合に出てくるニュートン算に一生懸命取り組んだのです。

冬期講習期間中も授業が終わるのを待ち構えてニュートン算を質問しに来たり、とにかく一生懸命でした。

休み明け、「先生、オレ、ニュートン算制覇した!」と嬉しそうに報告に来てくれました。

・・・

そこからです。彼が公開を受けるたびに算数で少しずつ結果を出し始めたのは。

そうして念願叶って、かれは最難関の学校の1つに合格してくれました。

何年も前の話ですが、その子の記憶は鮮明に残っています。

親が切れて「受験させない」という話にまで

他にも、6年になる少し前、算数の成績のあまりの悪さに親御さんが切れて(親御さんが子供に切れて、という話は日常茶飯事なんですが)、受験させる、させないの話になって、三者面談。

特に悪かった(社会だけは良かった記憶があります)算数、その中でも数に関する問題を冬休みを利用して徹底的にさせたような子が、6年の秋には最難関校に手が届くところまできた(結局その子は大事を取って2番手の学校を受験したのですが)とか、この他にも数え上げればけっこうあったと思います。

1つのテーマでも深くできた子は伸びた!

みんながみんな、苦手なところを攻略したわけではなく、1つのテーマだけでも深く深く理解したような子の方が、最後は伸びていったなと。

もちろんその中には、苦手を克服して6年になった子もいます(女子に多かった気がします。根性のあるのはいつも女の子だったのですが…)。

「算数が楽しい」、「考えるのが楽しい」と変わっていった

そういった子らに共通する意識は何なのだろうって考えたのですが、分かりません。

ですが、1つ言えることがあるなら、そういった子らは、みんな「算数を楽しく」やっていたように思います。

苦手、だけど楽しい。

ひとつのテーマでもいい、考えたらできるところが増えてきた。それが楽しい。

そんな意識も大きかったように思います。

中学受験するというのは、精神的にも肉体的にも、そして経済的にも本当に大変なこと。でも、その中で「楽しい」と思える部分を持っている子が、ホントに最後まで頑張ってくれたなと。

いまは「まだまだ」でも、伸ばせる方法は必ずある!

だから、これをお読みのお母さん、お父さんにお願いします。

勉強が楽しいんだ、考えることが楽しいんだ、算数って面白いんだ、そういう気持ちをお子様に持たせてあげてください。

今、算数が苦手でも、算数が嫌いでも必ずお子様に合ったやり方はあるし、伸ばせる方法は必ずあると思います。

子供の受験を、諦めないでください(もちろん、過度な期待は子供に重くのしかかるのでダメですが)。

お子様に期待してあげてください。過度な期待はしないでください。

で、塾に期待しすぎたらダメな理由…

そして、これも。

通っている塾にも、過度な期待をしてはいけません。

冬休み、塾の講習会で大切なところを復習してもらえるし、と安心していませんか?

でも本当に安心できるでしょうか。

今までできなかった、あるいは理解が不十分だたところが少しでもできるようになるでしょうか。

そのテキストは、お子様にベストフィットしているでしょうか。

多くの子供にとって、答えは全部「ノー」です。

なぜなら、これは当然ですが、塾は成績の上位3分の1ぐらいにいる子をターゲットにしたテキスト作成を心掛けていますから。

偏差値で言えば54~55以上が対象。

だからそれより悪い成績の子供は、用意されたテキストのほんの一部をやっていくことになって、力がつくはずのない授業を受けないといけなくなるのです。

少しずつ、いくつもの単元を「つまみ食い」する感じ、とでも言ったらいいでしょうか。

ボクが成績を上げていった子らに持っているイメージとは「真逆」の勉強。

これではなかなか成績を伸ばせないのではありませんか?

そうではない塾もあるし、素晴らしい担当者もいるが…

もちろん、すべての塾がその通りではないでしょう。

塾によってやり方もちがいます。

熱心な担当者に当たれば、もう少し深く見てくれます。

でも、時期が悪い。そう、小6の入試前ですよね。

塾の先生方の労力の大半は、すぐに受験を迎える受験生に向けられます。

ですから、そこまで深く見てもらえる可能性は、あまり高くありません。

ですから、お母さん、お父さん。塾が何とかしてくれる、塾に頼っていれば大丈夫、という考えは捨ててください。

中には塾に任せっきりでちゃんと結果を出してくれる子もいます。でも、みんながみんなではありません。

むしろ、塾だけで結果を出してくれる子の方が少ない。

今こそ、この時期だからこそ、親の出番

6年生になって、通塾の回数が増えてくれば、なかなか親が子供をしっかり見てやる時間的な余裕もなくなってきます。

ですから、学年が切り替わる前の「今」が大切です。

その講習会、本当にお子様に力をつけてくれますか?

もちろん、指導内容がお子様に合っていれば、そこでやった分は力になってきっちり返ってきます。

ですが、

もしそうでないなら、無駄な時間を過ごさせる可能性も高い。

まったくやらないよりはいいでしょうが、講習会に参加してはっきりと「よかった」といえるか、疑問の残る方も多いでしょう。

今までやってきたことを無駄にしたくないなら、この先、子どもの成績のはっきりした向上を見たいなら、志望校に少しでも近づきたいなら、これからの、学年替わりまでの時期の過ごさせ方を本気で考えてください

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