馬渕教室の特徴は?
最近、難関校向けにシフトしてきた感がある馬渕教室ですが、まだまだ成績が低迷しているお子さんにも優しい塾という印象です。
- 校舎・クラス単位で生徒を管理、指導を行う
- 成績が低迷しているときは呼び出しや居残りも普通に行われている
ただ、いかんせん講師の入れかわりのサイクルが早く、実力のある講師がいつの間にかいなくなり、新人を多用しているという感があります。
馬渕教室の教材は、ほぼ全部オリジナルです
たとえば算数について言うと、浜や希ほど洗練されてはいません。
解説も関西では独自のものが多く、他塾から変わってきた子供は、最初のうちは多少戸惑うかもしれません。
逆に、馬渕から浜や希に代わると、その洗練されたスマートな解法に驚く(ま、最初は戸惑いますが)でしょう。
算数のテキストに、総合問題集というのがありますが、これはお勧めです。レベルがいくつかに分かれて冊子になっています。
このテキストは、1行問題の問題集ですが、見開き2ページに様々なジャンルの問題が10問ずつ、小テスト風に並んでいて、まさに「総合」練習になります。
馬渕教室の長所はそのまま欠点でもあります
良い講師を抱えていれば、その講師が(ここで言う「良い講師」とは力がありかつ子供と真剣に向き合ってくれるような講師です)細かく生徒を管理し、引っ張り、志望校合格に向けていってくれる。
ですが、そういう講師の数が少ない校舎では、校長先生に過度な負担がかかり、十分面倒を見てもらえないといったことも起こります。
さらに、最近では講師の数そのものが慢性的に不足してきているという事態に陥っています。
奈良の稲田塾と合併したのはいいのですが、校舎を展開していくスピードに講師確保が追い付いていないのではないかという印象を受けます。
いい塾なのですが、そこが残念なところですね。
最難関にシフトしつつあるが
2018年度、2019年度の合格実績は、目を見張るものがありました。
その中で、灘や東大寺といった最難関合格者が在籍するコースが、Nコースといわれるところ。
いくつかの主要な校舎に分かれて、Nコース専門の先生によって授業が行われています。
課題の量が半端なく多く、しかも休める日数が極端に少ないのが特徴で、例えばNコースの生徒が他塾の講習を受けに行きたいと思っても、他塾のテストだけでも受けてみたいと思っても、それはまずかないません。
それほどの時間、日数を塾で拘束されるのですね。
そしてこれについてこれない生徒は容赦なくコースから追い出されます。
(追い出された生徒は、元いた校舎に強制的に返される…)
生き残った生徒の中から、今年の実績にあるように、灘中学合格者が出るのですね。
ただし
灘中学合格者の全員が、このNコース出身とは限らないことに注意しないといけません。
馬淵教室では、他塾の成績優秀者を「web授業」で取り込んで、その子らが合格した実績もカウントしていると、よく掲示板なんかで話題になっています。
ですから、最難関希望で、馬淵を考えている人は、ぜひ担当者にその辺の事情もしっかり聴いたうえで、入塾させる必要がありそうです。
(N担当の知り合いにこの疑問を直接ぶつけたことがありますが、「それはまあ…」とお茶を濁されてしまいました。もっと言うと、実は教科を担当する講師でさえ、実際誰が合格したかを知らされないので、ほんとにわからないそうです。ですから、もし入塾希望で校舎を訪ねてそのあたりのことを校長に尋ねたとしても、おそらく教えてもらえない。秘密主義が徹底していて、校舎をあずかる責任者にさえ、情報を流さない可能性が高い塾ですから。)
馬渕教室に入室させますか?
担当の先生にもよりますが、けっこう細やかに面倒を見てもらえる可能性はあります。
ただし、先にも触れたように「先生の入れ替わりが激しい」塾ですから、去年まで見てもらっていた先生が今年は急にいなくなるということも普通にあります。
定期的に所属の入れ替えを行っていますから。退職ではなく、所属の校舎が変わっただけということもあります。
また、新しい先生(新人)が多いのも特徴ですが、新人の講師に対する研修はけっこう頻繁に行われるようです。ただ、熱意だけあってスキルがない先生も多いので、そういった先生に当たると「かなり大変」という声もよく聞きます。
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