中学受験塾、西の横綱「浜学園」
中学受験塾,東の横綱がSAPIXなら,西の横綱は浜学園でしょう。
誕生から50年以上,灘をはじめ甲陽や神戸女学院など最難関の中学校に多くの生徒を送り出しています。
浜学園の特徴
浜学園の特徴は,これまで築いてきた実績と多くの優れた教材,多くの優れた講師陣を武器に関西中学受験のスタイルを作り上げていること,そして日々それをさらにブラッシュアップしていることでしょう。
進路指導に関しても,多くの実績から難関校に関しては精度の高い合格可能性が示されていきます。
- 授業のスタイルは,徹底した復習主義で,授業を聞く→宿題をする→復習テストを受けるという流れ
- 普段の復習テストの成績と公開模試の成績を総合して,クラスが決定されていきます
- 成績により様々な特訓の受講資格が決められていきます
希望する特訓の受講資格がなければ,志望校の特訓が受けられない,クラスが下がれば授業レベルが変わりますから,志望校から遠のいてしまう,そのため,子供たちやその保護者は,その成績に敏感にならざるを得ません。
実はこのスタイル,今では関西の多くの塾が取り入れていますが,浜学園がこのスタンダードを作ってきたのですね。
塾生も多く,競争相手には恵まれていますから,頑張りの利く子供たちには適した塾でしょう。
浜のテキストはとてもよくできている
テキストもコンパクトに必要事項がうまくまとめられており、算数であれば、そのテーマ教材を一通りきちんと理解すれば、簡単な入試問題は十分クリアできるレベルに作られています。
テキストに関しては、関西の塾の中では希学園に次いで完成度が高いと管理人は感じています。(希学園のベーシック用のテキストはとてもよくできています。)
ただ、ところどころで、例題と類題がまったくマッチせず、別の問題だという箇所があるので、注意が必要です。
そして、これも要注意ですが、基本部分をきちっと身につけるための演習は、このテキストだけではまったく不十分です。
要点がコンパクトにまとめられている分、このテキストで苦手個所を克服しようという使い方には向きません。
☆ かといって、他の塾のテキストがその需要に応えてくれるかというとそういうことでもありません。基本事項を徹底してやっておきたいのであれば、違うアプローチを、生徒一人一人で見つけないといけません。
算数はこれに演習教材というのがセットになっていて、テーマ教材で学んだ内容をきちんと理解していくという流れになります。演習教材は難易度により3段階になっていて、重要な問題はほぼ網羅しています。
またまた管理人の感想ですが、テーマ教材、演習教材を丁寧に仕上げていけば、男子なら大阪星光や西大和、女子なら四天王寺レベルまで十分対応できるように思います。あとは6年になってからの演習の量次第で、十分合格点が撮れるでしょう。(最高レベル特訓は4年や5年にも用意されていますが、灘や洛南の受験を考えないのであればあわてて選択する必要は無いように思います。それよりは、テーマ教材の完成を目指してほしいところです。)
浜学園の弱点
これだけいい点のある浜学園ですが、弱点もあります。それは,一人一人に対する細かなフォローです。
最近の大手塾は、希学園や能開センターのように拘束時間を長くして、その間に弱点の補強や個別のフォローを入れる塾も出てきました。(内容的にいい、悪いはあるようですが・・・)
しかし、浜学園にはそういったフォローの面で若干不安があります。ですから、そういった面を補強するために個別を利用する生徒も多いと聞きます。
拘束が少ない方がいいこともある
ただ、そういう「拘束しない」ゆるやかさは、受験前の受験生にはむしろありがたいところでもあります。
最後の詰めで自分なりの弱点の補強をしたいとなったとき、拘束時間がやたら長い塾や、課題がやたら多い塾だと、自由が利きません。
その点、浜学園は縛りが少ない分、弱点の補強がやりやすいのです。
それが保護者に受け入れられている面もあるのですね。
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