関西私立中学・高校の実力~2019年度大学入試の結果から

関西版私立中学・高校の「真の」実力を測ってみた

2018年度大学入試の結果から

当サイト「親と子の中学受験マニュアル」では、難関中学を目指せ!ということで、灘・甲陽・東大寺・星光・洛南・西大和・四天王寺・神戸女学院・洛星の9校を、最難関校として位置づけ、こういった学校に進学を希望する子供たちや保護者の方にとっての有益な情報発信を目指してきました。

これらの学校うち神戸女学院を除く8校については、大学合格実績が公表されています。

そこで、今回は、そのデータをもとに「真に進学する値打ちのある学校」を、入試結果という一面からではありますが、見ていきたいと思います。

(なお、データは週刊朝日2018年4月20日号掲載の「東大、京大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大の旧帝大7大学に、一橋大、東工大、神戸大を加えた計10大学について、合格率のランキングをまとめた」ものより拝借)

難関10大学合格率(関西私学編)

学校名 卒業生 難関10大学
合格者数
合格率 東大
合格者数
合格率 京大
合格者数
合格率
219 160 73.1 91 41.6 42 19.2
甲陽 194 134 69.1 27 13.9 43 22.2
東大寺 210 130 61.9 18 8.6 57 27.1
六甲 158 80 50.6 8 5.1 17 10.8
星光 197 94 47.7 16 8.1 41 20.8
西大和 313 148 47.3 30 9.6 57 18.2
洛星 212 95 44.8 10 4.7 42 19.8
白陵 186 73 39.2 18 9.7 16 8.6
洛南 464 173 37.3 20 4.3 76 16.4

難関10大学合格率(実数ではない)の高い順に全国ベスト50校が掲載されていました。

残念ながら四天王寺は選に漏れていました(何せ、母数となる卒業生数が非常に多いですから)。

これに、国公立医学部医学科の合格者数を付け加えたら、ほぼ高校の実力になるのでしょう。

大学進学だけでは測れないが

もちろん、高校の魅力は大学進学率だけで測るものではありません。

まず、ほとんどの学校の多くの生徒たちは、いわゆる「ダブルスクール」で、塾や予備校に通いながら成績を上げていって、難関大学に合格する人も多いですから、数が多い、率が高いというだけでは、それを学校の魅力にはできません。

また、学校の魅力とは、中学から入って6年、そこに通った生徒自身やその保護者が、「この学校で学んでよかった」と思うことが一番大切だと思うのです。6年間で成長し、優れた先生や学友に出会い、それがその後の人生に大きな影響を与える。これも大きな学校の魅力です。

ただ、あくまでもその学校に通う生徒たちのレベルの程を知るには、大学合格実績は非常に役立つものです。

大学実績だけでは測れない私学の魅力も見ていきましょう

何年かの後には、大学入試システムも変わっていき、社会の特に企業を取り巻く環境も変わっていき、単に成績が良い、おりこう、という「学業秀才」だけでは測れない人間性や能力が求められるようになるかもしれません。

そうしたときに、中高の6年間で経験したことが非常に大きな意味を持つときがくるのではないでしょうか。

そういった意味で、これからの中学受験そのものや、学校選びというものをとらえなおす時が来ているのかもしれません。

 

 

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