関西主要中堅進学校の大学進学実績と志望校選択

最難関の中学、どう頑張っても手が届かないこともあります。また、合格可能性が高い成績を取っていても、本番で失敗する、これもよくあります。

こういった場合、2番手校と呼ばれる「中堅進学校」「人気校」を受験、進学していくことになるケースが大半です。

そこで、ここでは「関西の中堅進学校」に目を向けましょう。

中堅進学校を「知る」

関西の中堅進学校

灘や甲陽、洛南、東大寺といった関西の最難関校の大学受験実績には、みなさん注目されます。

ですが、関西には「ほどほどの難易度」で「それなりの大学実績」出している学校も多く存在しています。

今回は、関西にあるこれらの学校に注目してみました。

今回取り上げたいのは、

大阪から高槻金蘭千里清風南海清風明星大阪桐蔭近大附属清教大谷

兵庫から六甲白陵神戸海星女子

奈良から奈良学園帝塚山

和歌山から智辯和歌山近大附属和歌山開智

大半が共学校(奈良の帝塚山は「男女別学」)、男子校3校、女子校2校を取り上げます。

なお、大学実績は現役・浪人合わせた数字を掲載しています。

関西の主な中堅進学校、大学合格実績

 東大 京大 阪大 神大  大市大  国医
六甲  3  25  23  12  9  19
清風  1  15  24  19  25  12
明星  1 8 20 15 13
高槻  4 24  25  22  6  21
清風南海  6  28  38  26  20  31
 東大 京大 阪大 神大  大市大  国医
金蘭千里  1  6  22  7  4  8
大阪桐蔭  1  29  26  44  16  14
開明  9  9  16  6  12
清教  2  14  10  13  4
白陵  11  28 14  12  5
 東大 京大 阪大 神大  大市大  国医
近大附属  2  4  5  2
奈良学園  4  13  14  11  16  10
帝塚山 2 12 15 12 9 17
神戸海星女子 2  11  13  4
大谷 1  7  5  3  11

立地や通いやすさ、周辺の環境も考慮する

たとえば通学に片道2時間かかる、とか、都心から離れていて、塾や予備校に通いづらいとか、逆に豊かな自然環境の中でのびのび教育が受けられる、とか、学校が置かれている環境に対して、様々な見方ができます。

そこは、ご家庭の考え、子供の性格等々を考慮してベストな解を見つけるといいでしょう。

自然環境に恵まれた学校

清教奈良学園智辯和歌山近大附属和歌山開智

この中で、開智は駅近、近大和歌山と奈良学園は駅から遠く、清教と智辯和歌山は長い急な坂道を上った先にあります。

都会に位置する学校

清風明星大谷六甲神戸海星女子

清風は大阪上本町の近く、開明は京橋駅近く、どちらも繁華街を抜けた先にあります。
大谷、神戸海星と明星、六甲は割と閑静な住宅街に位置しています。ただ、六甲は長い急な坂道を上った先にあります。

他に、駅が学校に直結している帝塚山のような学校もありますが、これは安心この上ないですね。

みんなが最難関中学に合格するわけではない

当然ですが、中学入試の受験生全員が最難関の中学校を目指すわけではないですし、もし目指したとしても全員合格は不可能です。

小6はそろそろ受験校を絞っていく時期。11月ごろを目途に、最終的な受験校を、第1志望校、併願校と決めていきます。

小5までなら、まだまだ希望を持っているかもしれませんが、今のところの第1志望校だけでなく、それ以外の学校も幅広く調べておくことは大切。

志望校や受験校を選んでいく一つの目安は、やはり大学進学実績でしょう。

ですが、大学合格実績といっても、あくまで一つの目安。実際には学校に足を運び、学校の雰囲気、先生や生徒の様子などを肌で感じることが大切。

今回ここに挙げた学校もしっかりと見ていっていただきたいと思います。

進学実績だけで学校選びはしないでほしい

当然ですが、中学・高校は勉強をしに行くだけの場所ではありません。

入学してからの6年間に、いかに人間的に成長するか、それが何より大切でしょう。

そのため、学校が勉強以外に用意しているプログラム、これにも注目してください。

また、学校側が「どういうシステムで」生徒の指導を行ってきたのか、この先行っていくのか。

さらに、2020年を期して実施される大学入試改革に向けて、どんな取り組みを行っているのか、行おうとしているのか。

説明会に参加された際は、こういった部分にも注目して、先生方の話を聞いてみてください。

そして、何より大切な観点、それは「はたして自分の子がこの学校に入学したとき、この環境の中でどう成長していくか」。

様々な個性を持つ先生方や、友人、同級生、先輩や後輩との出会い。

子どもを取り巻く環境がどのようになっていくのか。

もちろん、実際のところは、入学してみないと分からない。

ですが、その前に考えられることは考え、調べられることは調べ、人に聞けるところはしっかり聞いて、悔いのない選択ができるようにしておきましょう。

これは「親としての義務」だと思います。

入学した子供が、目的意識を持って、何をするのでも一生懸命になれる。心と体が一番成長する6年間ですから、その部分にも十分な焦点を当てて判断していきたいところです。

志望校と偏差値にもどる

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