2021年度 東大寺学園中学校 入試結果

2021年度東大寺学園入試結果について

合格最低点

4科型で249点/400点,3科型で249.3点/400点(300点満点を修正後)となりました。
得点率で62%と少し。これはほぼ例年通りな感じです。

各教科の難易度

国語(100点満点)

2020年度は全体の平均点が55.9点,合格者の平均点が62.3点
2021年度は全体の平均点が61.2点,合格者の平均点が66.1点
合格者平均点が、昨年比+4点

算数(100点満点)

2020年度は全体が、46.1点(4科),62.6点(3科),合格者は、64.4点(4科),75.1点(3科)
2021年度は全体が、47.0点(4科),62.1点(3科),合格者は、61.6点(4科),75.0点(3科)
合格者平均点は+1.7点

理科(100点満点)

2020年度は全体が、65.0点(4科),69.2点(3科),合格者は、72.5点(4科),74.8点(3科)
2021年度は全体が、59.6点(4科),64.7点(3科),合格者は、68.2点(4科),71.0点(3科)
合格者平均点は+4.1点

社会(100点満点)

2020年度は全体の平均点が65.3点,合格者の平均点が69.3点
2021年度は全体の平均点が69.7点,合格者の平均点が73.3点
合格者平均点が、昨年比+4.0点

問題は易しくなったのか

結果を見る限り、昨年よりほんの少し点数が取りやすくなった感じですが、それでも簡単ではありません。ボクの専門の算数で言えば、前半は少しとっつきやすくなった感はあるのですが、図形の問題ではちょっと意地悪でトリッキーな問題もあり、また最後の大問では問題をしっかり読み取って慎重に対処しないと全部落とす可能性の高い問題でした。決して何問ではないのですが、このへんに「新傾向の大学入試を見越した問題」を感じました。

受験概要

受験者数

2020年度 909人(4科588人,3科321人)
2021年度 869人(4科543人,3科326人)
昨年比 ー40人

合格者数

2020年度 361人(4科190人,3科171人)
2021年度 402人(4科216人,3科186人)
昨年比 +41人

実質競争率

2020年度 2.5倍(4科3.1倍,3科1.9倍)
2021年度 2.2倍(4科2.5倍,3科1.8倍)
昨年比 ー0.3倍

入試総括っぽく

昨年度より受験者数が減少しましたが、合格者数を増やしたので、結果として競争率がやや下がりました。少しは合格しやすい感じになっていたはずです。
ただ、社会の難易度と理科の難易度は、平均点で見る限りさほど変わらなくなってきたので、以前のように「4科有利」というわけではなくなってきました。
この学校を受験する多くの受験生が、いまだ社会を選択しているのですが、その意味が薄れてきた感じです。
この傾向が続くのであれば、社会がめちゃめちゃ得意だ、という生徒でない限り、社会の選択をやめてその分理科や算国に時間を回した方がいいのかもしれませんね。

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