高槻中の共学化で男子受験生の選択肢は減る
男子受験生にとっては、特に塾の公開の偏差値が50~56、7あたりの受験生にとって、今後の入試は少々残念なことになりそうです。
高槻中学の共学化で受験地図に影響が
- 女子を募集する分、男子の枠が減る。
- 入試日程が大きく変わる
この2点です。
1点目の男子枠について
高槻中学は募集枠の3分の1を女子としましたから、
男子180名、女子90名の募集
となりました。
単純に枠が小さくなったというだけでなく、実合格者数も減少しますから、当然偏差値は上がります。
2点目の入試日程について
高槻は初日午前と2日目の2回入試を行います。
今まで高槻は前期・中期・後期の3回入試を行ってきましたから、男子受験生は、それまで受験した学校の合否を見ながら、結果が悪ければ中期・後期と入試を受けにいくというのが通例でした。
しかし、残念ながらそれができなくなりました。
今までのように、いざとなったら高槻があるさ、とはならないのです。
これが男子受験生に残念な2点です。
男子受験生は清風受験を軸に難関にチャレンジ!?
清風中学を利用してステップアップ
清風中学の入試は全部で4回。
日程的には、毎年ほぼ同じで、
- 1日目 午前・午後
- 3日目 午前
- 4日目 午前
それぞれの入試に一応名前がついていますが、平たく言えば、4回受験のチャンスがあるということ。
清風には毎年助けられていて、たとえば、大阪星光や西大和を狙うような成績を持っている子なら、だいたい理Ⅲか理Ⅲプレミアムというので合格を取ってくる。
とりあえずここは押さえて、高槻や洛星を受験していくというのが例年のパターンでした。
今後の入試では高槻がなくなった分、清風を力いっぱい利用したいところです。
それに、万々が一清風に入学することになっても、通学には便利な立地だし(校地は狭いけど)、校舎新築だし、学食もできたし、何より先生方が熱いので、大学受験までしっかり指導してくれるでしょう。
2020年度から始まる新・大学入試への備えも頑張っているようですから、保護者からするとかなりお得な学校の一つです。
清風を絡めた併願パターン
大阪市内中心で男子の併願パターンを考えます。
偏差値60オーバーライン
大阪星光 → 清風(午後) → (清風南海・帝塚山) → 西大和 → 東大寺
確実に清風は押さえる。清風南海か帝塚山は通いやすさで決める。
この偏差値なら、悪くても清風理Ⅲ、清風南海特進、帝塚山英数は合格。
偏差値55ライン
清風(午前) → 清風(午後) → (清風南海・帝塚山) → 西大和
この成績あたりだと、西大和の合格を考えていくのは難しい。
ですが、西大和の場合、大阪星光や東大寺と比べると「まさか」が起こる可能性が高く、チャレンジも頷けます。
現実的には、清風理Ⅲをおさえて、清風南海S特、帝塚山男子選抜を取ってこれるか、が勝負どころ。
学校の内容は、清風理Ⅲも清風南海特進も帝塚山男子英数もさほど変わらず。
好みの問題+通いやすさ、で選んでいいでしょう。学校の好き嫌いというのもありますよね。
個人的には、
(勉強させる)帝塚山男子英数>清風理Ⅲ>清風南海特進(勉強させない)
という感覚を持っています。
偏差値50ライン
男子だと開明も考えていった方がいいかも。
ただし、開明もスーパー理数併願になると結構合格を取ってくるのは難しい。
専願にするか、理数併願を呑むか、というところですね。
開明 → 清風(午後) → 清風南海 → 清風 → 開明
仮に偏差値50でこの受け方だと、あくまで予想では
初日の開明は理数併願で○か△,初日午後の清風は理Ⅲ×,2日目清風南海特進△か×,3日目清風(10点プラスで)理Ⅱ○,4日目開明理数は併願×,専願△
という感じ。特に、2日目の清風南海はぎりっぎりアウトの可能性が高い。
実は、これぐらいの成績の場合、次のような受験が結局はお得。つまり、
成績に見合った、絶対に外したくない学校を1校、押さえておく。
清風にするのか、開明にするのか、このあたりが現実的。
そのうえで「あわよくば受験」を1校入れる。
たとえば、清風南海に行かせたい(何やかんや言っても、大阪では大阪星光に次ぐぐらいの大学合格実績)思いを捨てきれなければ、2日目の午後の清風南海を中心に、
1日目と2日目午前、3日目、4日目ぐらいまでを「絶対外したくない」学校で固める。
開明の場合は、3回連続で受験すれば、優遇措置がある!かも。(確約はできませんが、例年、3回とも受験した子は最後に合格を手にしています。)
清風の場合は、2回目の受験以降+10点があります。
地理的なこともありますが、大阪の北部なら金蘭千里、大阪市内なら開明か清風、大阪の南部であれば清教学園か帝塚山泉が丘あたりもいいかも。
清風最後の砦、の話から話が広がってしまいましたが、男子は清風を中心に受験校を組み立てていけば、受験しやすいですよ、というお話でした。
併願出願を考えましょうにもどる