突然、学校が長期お休みに。受験生はどうすべきか?

今回の記事の目玉は…

⇒ 親と子の「交換日記」のすすめ

子供の通う学校が突然休校になった。どう過ごさせたらいいのか?

「新型コロナウイルスの拡散防止の観点から、休校を決定」というニュースが飛び交っています。拡散を防止する観点から、人が多く集まるところにはいかない方がよい。学校も人が多く集まる場所で、特に教室や体育館のような閉鎖された空間に多くの人がいる状態は好ましくない。
通学途上でも、朝の満員電車で通わないといけない場合、感染する危険性が大きい。

対策として、いいか悪いかは、素人のボクには判断できませんが、政府がそういうお願いを各自治体や教育機関に行って、学校が休みになってしまったら、これはこれで受け入れないといけません。

休校の期間をどう過ごすかは、頭の痛い問題です

その時に問題になるのは、「子供が朝から家にいる」状態で、どう過ごさせるのか(外出もままならないし、できればしない方がよい)、お昼ご飯はどうしたらいいのか、そして、勉強をどうやってさせたらいいのか、このあたりが大きな心配の種になります。

そして、中学受験を考えている保護者の思いは、今述べたことに加えて、「家でごろごろしている暇だあったら、受験に向けて勉強させたい」ではないでしょうか。

勉強はさせたいけど、何をさせたらいいのか

復習中心の学習予定を組む

通っている塾の授業がストップしているかどうかはさておき、休校であれば午前中に時間ができます。これをラッキーとばかり朝寝坊したり、だらだら過ごしたりするのはとてももったいないこと。

午前中は復習に充てる

できれば、午前中に、今までやりたくてもできなかった「復習」に力を入れるべきです。今まで学校に行っていた時間ですから、同じ時間、少なくとも朝9時から12時ぐらいまでは、「復習をする時間」と子供の頭の中に摺り込まれるまでは、半強制的にでもさせましょう。

今までやったテスト類で確認、テキストで仕上げる

去年使ったテキストやテスト類を引っ張り出してきて、片っ端から解き直すのもありですが、できればもう少し細かい計画を立てて、苦手で今まで点数が取れなかったところに集中的に取り組んでみる、とかもいいと思います。

テスト類はコピーして別のノートに切り貼りし、それを順にこなす(お母さんやお父さんの協力が必要です)、できなかったところをテキストに戻ってきちんとやり直してみる。
こういう地道な努力はあとあと必ず実を結びます。

市販の問題集を活用する

市販されている問題集で既習範囲のところを、前から、または少し弱いと思うところからやっていくのもいいかもしれません。

これも大型書店に行って探すのもいいですが、むしろここはアマゾンなどのネット書店で探しましょう。種類が豊富なので。迷ったら、そしてそれなりに算数が得意なら、中学への算数を出版している「東京出版」の問題集もいいかもしれませんね。(参考のため問題集を後ろに掲載しました。

地域によっては3月中頃までこの状態が続きますが、もっと長く春休みが終了するまでというところもありますから、じっくりと取り組むにはいい機会です。

活字に接する機会を増やす

言語能力は、個人差が非常に大きいのですが、中学受験を目指す子供たちには、何としても磨いておいてほしい部分です。

賢い子は言葉を知っているしそれを使いこなしている

「賢い」子は言葉をよく知っているし、単に「覚えている」だけではなく、
それを自分のものとして「使いこなせる」域にまで達している子もいます。

そういった子供は、総じて国語のみならず全般的にテストを受けたときに偏差値が高くなる傾向があるように思います。

勉強して作り上げられた偏差値(もちろんそれも受験にはなくてはならないものですが)も大切ですが、成績(偏差値)を上げるために一生懸命努力しないといけません。

その努力を少しでも減らして、やった分だけ、あるいはそれ以上に成績を上げられたら、そんないいことはないですよね。

誰でも「賢い子」になれる

長年多くの子どもたちに接してきて思うのは、少ない努力で確実に力をつけてくる子のベースにあるのは、持って生まれた能力というより、その子が育った環境や育てられ方が大きく作用しているのではないか、ということです。

そこには読書習慣も含まれています。いや、こう書けば、物語か何かをせっせと読ませないといけないのか、と思われるかもしれませんから、別の言葉で言い換えるとすれば「活字に触れる機会」と書いた方がいいかもしれません。

もちろん、塾で出された課題をこなすことも、特に国語はそうですが、活字に触れる機会です。
問題文を読んだり、解説を読んだりする機会はイヤというほどあるはずです。ですが、なかなか思い通りに成績は伸びないものです。

賢い子は能動的に活字に触れる

ここでいう「活字に触れる機会」は、頭に「積極的に」とか「能動的に」という言葉をつけましょう。

つまり、自分から進んで活字に触れる、ということです。

宿題って、ふつう嫌々やりますよね。少なくとも自分から進んで「楽しい」とか「面白い」とか思いながらやる子は少数でしょう。だから効果がないのです。

親が子供の「賢い」を育てる

学校が休みの間にやってほしいのは、「自分から進んで活字に触れる」機会をつくってあげる、親がそのお膳立てをさらりとやってあげるということです。

子供が前のめりになってくれそうなもの、目を輝かせてくれるもの、物語でもいいし、何かを解説したものでもいいし、事典の類でもいいし、新聞記事でも、週刊誌の記事でも何でもいいのです。自分から進んで目を通してくれるもの、それを探し出して(子供と一緒に探して)、与えてあげましょう。

大きな図書館や大型の書店は、そういう意味では「宝の山」です。
ですが、残念ながらそういった場所に出かけるのは感染のリスクがある、そうお考えなら、ネットの書店などをめぐってみるのもいいかもしれません。

また、本を選ぶ参考になるサイトも数多く存在しますから、そういうところから情報を仕入れるのもいいでしょう。(別に「中学受験によく出る文章」でなくてもいいのです。もちろん、そういう本に興味を持ってくれたら一石二鳥ですが…)

下の方に、本を選ぶ際の参考になるかもしれないサイトへのリンクを載せています。

親が子供の面倒を見る時間的余裕がない

これは深刻な問題です。中学受験を考えているご家庭だと、特に時間を無駄にできないと考えますよね。

そこで、おすすめは「交換日記」です。

最近は子供でもスマホを持っているので、こういったアナログなやり方は「古臭い」と思われるかもしれませんし、そもそもそれ以前に、「交換日記」って死語に近いイメージがあります。

ですが、少なくともデジタルよりは子供の様子を見て取りやすいと思います。

親がやること1

まず、朝。お母さん(お父さん)が、その日のうちに子供にやっておいてほしいことを、日記に書いておきます。復習テストの第○回と第□回をノートに解き直す、とかの勉強の指示、だけでなく、お布団はたたんでおきましょう、とか、洗濯物は洗濯籠にいれておいてね、とかの日常の営み、手伝ってほしいことなども、無理のない程度に書いておきます。

子供がやること1

日中、子供には、日記に、やったこと、できたことをチェックさせます。軽く「ひとこと感想」を書かせる欄も作っておくといいですね。

親子でやること1

夜、顔を合わせたときに、一緒に日記の確認をします。そして、できていたら「大げさに褒める」、これが大切です。(褒めてもらえたら、がんばります。けなしてもやるのはやりますが、だんだん「いやいや」になってきます)

子供がやること2と親がやること2

あと、その日にやったことを「正直に」書かせていくことも、子供の様子が見えてきていいのではないでしょうか。(ここでも褒めるポイントを探してください。けなす、叱る、難癖をつける、これだと、子供は嘘を書くようになります。そのうち書かなくなります。)

これを通じて、親子で「楽しみながら」、休校の期間を乗り越えるのもいいかもしれません。

参考

算数のおすすめ教材

新6年の算数だったら、「合格を決めるキーポイント」や「秘伝の算数(応用編)」
新5年算数なら、「ステップアップ演習」「プラスワン問題集」など

本を選ぶときの参考に

読書嫌いも楽しめる元中学受験生の小説ガイド【低学年~高学年】

中学受験 よく出る本《小説文編》& 効果的な作品の読み方

【偏差値70へ】受験勉強で役立つおすすめの本を3冊厳選。読むべき本は少ない。

https://sugimuratakashi.com/kidsbook/

親と子の中学受験にも重要事項を勉強するテキストがあります

ボクも算数の復習用に教材を、徐々にではありますが、作成しサイトにアップしていますから、ぜひ利用してください。

http://landmark-biz.com/first-sight/learn-basic-patterns/number-issues-page

http://landmark-biz.com/first-sight/learn-basic-patterns/the-problem-of-speed

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