遅ればせながら、今年2014年度の東大合格者数ランキングをお届けします。
高校別東大合格者数ランキング2014
合格者数 | 設置母体 | 高校名 | 所在地 |
---|---|---|---|
158 | 私立 | 開成 | 東京 |
104 | 国立 | 筑波大学附属駒場 | 東京 |
104 | 私立 | 灘 | 兵庫 |
81 | 私立 | 麻布 | 東京 |
75 | 私立 | 駒場東邦 | 東京 |
71 | 私立 | 聖光学院 | 神奈川 |
69 | 私立 | 桜蔭 | 東京 |
67 | 私立 | 栄光学園 | 神奈川 |
56 | 国立 | 東京学芸大学附属 | 東京 |
48 | 私立 | 渋谷教育学園幕張 | 千葉 |
41 | 私立 | ラ・サール | 鹿児島 |
40 | 私立 | 海城 | 東京 |
38 | 私立 | 久留米大学附設 | 福岡 |
37 | 公立 | 日比谷 | 東京 |
34 | 私立 | 浅野 | 神奈川 |
33 | 公立 | 浦和(県立) | 埼玉 |
33 | 私立 | 豊島岡女子学園 | 東京 |
31 | 公立 | 西 | 東京 |
31 | 私立 | 東大寺学園 | 奈良 |
29 | 国立 | 筑波大学附属 | 東京 |
ランキングの特徴
- ベスト10はすべて中高一貫校です。
- 駒場東邦や聖光学院、豊島岡女子などは過去最高の実績となりました。
近年の大学受験の傾向は?
これは、東大に限りませんが、近年の大学入試の特徴として、3つのことが言われています。
ひとつは現役志向。浪人してまで行く大学にこだわらない、それよりも早く大学を卒業した方がいい。浪人してまで行く価値が見いだせない。
不況の影響もあるのでしょう。親は、経済的な負担が少ない現役での進学を望みます。受験生も無理にチャレンジしない。様々な理由はあると思いますが、この現役志向がすすんでいます。(受験生自体のマーケットの減少と、この現役志向が代々木ゼミナールの多数の校舎閉校の理由ですね。)
2つ目は、安定志向。危険を冒してまで難関大学に挑戦せず、合格可能性の高い大学ばかり受ける傾向が強いようです。先の現役志向ともリンクしていますね。
3番目が、地元志向。これは、少子化から親が子どもを手元においておきたい気持ちが強く、地元大学への進学を勧めていることも影響しているのでしょう。受験生は東京の大学を受けずに、現役で地元の大学へ進学するのが普通になってきているようです。
この受験生の動向は、東京大学や京都大学といった、日本の誇る最難関の大学にまで影響を与えています。
例えば東京大学。
5年前に比べて関東地方からの合格者の割合が、47.3%から56%にアップしています。
地方の受験生は東京大学の理系に進学することより、地元国公立大医学部を選択する傾向が強くなっています。
こういった要因が、東京大学の関東ローカル化を促しているといえるのではないでしょうか。
日本の将来を支える頭脳集団としての大学として、今後様々な改革が実施されるでしょう。
そして、その改革が奏功し、多くの受験生が、東大に行きたいと思わせられるように、一刻も早く世界の有名大学に伍する本当の意味での実力をもった大学になってほしいと思います。