灘中学校
言わずと知れた、日本一の難関中学校です。
関西の大手塾では、この灘中学校の合格者数を競い合っています。関西だけでなく、関東や中部、中四国、九州からも広く受験生がやってきます。
所在地
住所:兵庫県神戸市東灘区魚崎北町
最寄り駅:JR神戸線「住吉」駅(東へ徒歩約10分)
阪神本線「魚崎」駅(北へ徒歩約10分)
阪急神戸線「岡本」駅(南西へ徒歩約20分)
入試情報
2018年度入試では、募集180人に対して、受験者数727人。合格者数は252人。実質競争率約2.9倍。
入試は2日連続で行われ、算数200点、国語200点、理科100点で、合計500点満点。
合格最低点は322点。ちなみに合格者最高点は、なんと、422点でした。
京阪神以外の合格者数は、東京39人、神奈川19人、愛知16人、埼玉8人、茨城・広島4人など。
特徴・見どころ
自由
東大や京大、難関国公立の医学部医学科へ校風は自由。
制服も校則もなく、生徒の自主性に任せて、先生はあまり手を出さないようです。
こんなエピソードがあります。
ブラスバンド部で、ある日、練習場所で打楽器が使えるということになり、ドラムを持ち込んだところ、誰かがギターやベースを持ち込んで、なんとそのままロックバンドの集合体になってしまった。それでも、顧問の先生は彼らを引率して合宿に行くんだそうな。
何と自由な学校でしょう。
そして、こういった自由には必ず自己責任が伴います。こと細かくいちいち指示はしない。その代わりに自由に行ったことの責任はすべて自分で負う。単なる放任ではないんですね。ですから生徒たちはそういったことも含めて自分たちで考え行動するということですね。
授業
生徒の能力は、最難関の入試を乗り越えてきただけあって、非常に高いです。
ただ、そういった優秀な子らでもついていくのが大変なくらいの猛スピードで授業は進んでいきます。
たとえば数学。何と、中2の1学期で中学範囲終了、って、スピード速過ぎ…(*_*)
私学の授業は、難関校になればなるほど、進度が速く、たいていの学校では、中2までの2年間で中学範囲を終えるようです。
これでもたいがい速いのですが、灘中の授業はその域を超え、ついて来れる者ならついてきてみろ!と挑戦状を叩き付けられているぐらいの速さ…
これだけの速さで、しかも内容は一切妥協なし。さすがに難しいことをやっているようです。
それでは、分からないところがあったらどうするか。
先生に質問して、とたいていの場合はなると思うのですが、この学校では、友達に教えてもらう、が主流。
これも灘の特徴でしょうか。さすが、優秀な子らの集団です。
文化祭
灘の文化祭は、例年、5月2日3日の2日間で行われます。
ぜひ一度は行ってみるべきです。
関西にある大手の進学塾からは、団体で文化祭見学に来ていますから、大手塾に在籍していれば、一度は見に行く機会はあるでしょう。
様々な趣向で楽しめます。物理の部屋や、化学の部屋で行われる実験、砂金さがし、数学研究会の部屋や、鉄道研究会のジオラマ、プラネタリウムにお化け屋敷…
どれもレベルが高く、そして何より生徒たちにじかに触れ合えることで、生徒たちの持つ能力に驚かされます。
決して勉強ばかりしているわけではなく、好きなことに一生懸命な様子が伝わってきます。
進学実績
東大92名、京大42名,国公立医学部医学科94名、東大92名中理Ⅲは15名、京大42名中医学部医学科22名。阪大の医学部医学科は15名。
卒業生219人で、現役だけの数字だと、
東大70名(うち理Ⅲ11名)、京大23名(うち医学科14名)で、この2校も含め、現役で39名が医学科入学を果たしています。
東洋経済オンラインに、灘中学・灘高校のことを理解するうえで有意義なインタビュー記事が掲載されていました。
「灘校生にとっての「偏差値70」とは?灘中学・高等学校 和田孫博校長に聞く」
面白い記事なので、ぜひご一読を。
※ 以下、灘中学校のサイトからデータを拝借しました。
灘中学校 入試資料 (平成26〜30年度) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.人数および倍率
2.各教科の平均点(受験者の平均と合格者の平均)
3.合格者の最高点・最低点
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